エピソード13『高い壁』“FENCES”
あらすじ
ホンドーのチームは移民局と協力し、凶悪なギャングのメンバーで殺人容疑のかけられているトロ・オチョアを捜し出すため、移民たちが多く暮らすアパートを捜査。オチョアは見つからず、逃走しようとしたカルロスがその場で捕らえられるが、ジムがカルロスのIDを移民局の捜査官に渡す映像がニュースで取り上げられ、市民から激しい抗議運動が起こる。
ネタバレ感想
ギャング集団“L-2D”のメンバーで殺人容疑がかかっている〈トロ・オチョア〉を検挙するため、移民局の手入れに加わったSWAT。
移民が大勢暮らすアパートを捜査中に、そのうちの1人が捜査官を切りつけて逃亡を謀り、SWATにも怯まず逃げ出した2人を負うホンドーとジム。
ホンドーはナイフを隠し持っていた男を、そしてジムはもう1人の〈カルロス・アコスタ〉をその場で捕らえましたが、野次馬がスマホで撮影する中ジムが捕らえたカルロスのIDを連邦捜査官に手渡す映像が報道で流されてしまいます。
一見、不法移民なのだから問題ないのでは?と思いましたが、LAは聖域都市として、移民が恐れず通報できるよう市長が不法移民を受け入れるという方針をとっているそうで、『市民の信頼に背く行為だ』と複数の市議会議員からSWATに対してお叱りの言葉まであったそうです。
マスコミの目を逸らすためにもオチョア逮捕を急がねばなりません。
「情報提供の代償にオチョアから守ってくれ」と頼んだアコスタは、オチョアがメタル好きだと話します。あまりにも弱い情報かと思われましたが、廃れつつあるメタル界隈だと逆に絞り込みやすいらしく、メタル好きが集まるバーに聞き込みに向かう事に。
オチョアは2日前に〈ルリッサ〉という娼婦を連れてバーに来ており、オチョアに怯えるルリッサを説得して隠れ家の場所を聞き出します。
すぐに踏み込んだところオチョアはおらず、代わりに〈スコット〉と〈アンディ〉の民兵兄弟がオチョアを市民逮捕するために乗り込んでいたところへ鉢合わせし、彼らから情報を共有してもらうディーコン。
実は無関係だと話していたカルロスがオチョアと話している映像が見つかり、本人を問い正すと潜伏先の紹介を頼まれたが断っただけだ、と。
いざという時に不法移民を匿ってくれる組織の〈グレゴリー ・マクガハン〉の連絡先が入っている携帯を盗まれたばかりらしく、すぐさまそちらへ急行してオチョアは逮捕され、強制送還になりそうです。
ここで、民兵兄弟の弟からディーコンに連絡が入り、左翼色が強い兄のアンディや仲間達は不法移民に対する見せしめのためにカルロスの妹〈アリアナ〉を国境の向こうに捨てる計画を立てていると知らせてくれました。
SWATや警察に対するデモ抗議を行なっていたアリアナは、銃で脅され連れ去られる寸前に皮肉にもSWAT隊員に助けられ、氷山の一角ではありますが誤解が一つ解ける事になったのは良かったです。
カルロスに関しても、捜査に協力
マイケルと連名の倫理委員会設置の提案書がマスコミに洩れた事で、警官からの反発を心配するジェシカでしたが、その結果は予想以上に酷く、駐車していた彼女の車はパンクさせられ、めちゃくちゃな状態になっていました。
連絡を受けたホンドーがすぐに駆け付けて慰めるも、公衆の面前でSWATの制服を身につけたまま抱き合うだなんて、職場恋愛を隠している割に脇が甘過ぎでしょう。通り掛かったマイケルにバッチリ目撃されておりますし。
マイケルは直球でホンドーとの件を問いただし、倫理委員会設置を提案した張本人が倫理に反したとジェシカを糾弾します。今までやたらと親切だったのに態度が豹変する感じは、気があったからこその逆恨みのようにも見えるし、なんとなくストーカーになりそうなタイプです。
やはりと言うかなんというか、保身のために提案書をリークした張本人はマイケル自身でしたが、マイケルの言い分もまた正論ばかりなんですよね。
提案書かホンドーかどちらかを選ぶべきだと言われたからには、正義を追い求めるこのカップルが導き出す答えは分かりきっているのがツラいところ。
警官と市民の決して良いとは言えない関係を改革するための機会を無駄にしないためにも、障害となる2人の関係は「愛してる」という言葉と共に引き裂かれる事に。
お互いに愛し合っていながら離れる事を決めて、それでも職場で毎日顔を合わせなくちゃいけないだなんてなんと酷な話でしょうか。
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