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劇場鑑賞≫≫Where the Crawdads Sing ザリガニの鳴くところ

Where the Crawdads Sing (English Edition)

ザリガニの鳴くところ

あらすじ

ノースカロライナ州の湿地帯で、将来有望な金持ちの青年が変死体となって発見された。犯人として疑われたのは、「ザリガニが鳴く」と言われる湿地帯で育った無垢な少女カイア。彼女は6歳の時に両親に捨てられて以来、学校へも通わずに湿地の自然から生きる術を学び、たった1人で生き抜いてきた。そんなカイアの世界に迷い込んだ心優しい青年との出会いが、彼女の運命を大きく変えることになる。カイアは法廷で、自身の半生について語り始める。

全世界で累計1500万部を売り上げたディーリア・オーエンズの同名ミステリー小説を映画化。

予告動画


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ネタバレ感想

劇場ポスターと、『殺人事件の容疑者にされた少女の話』、くらいの前情報しか入れてなかったので、もっとサスペンス色の強い、もっと言えばサスペンスホラーくらいのイメージがあったのですが、話が進むにつれてヒューマンドラマか?と思うほどイメージが違いました。

とは言え、幼くして湿地帯の小屋に1人取り残されて自活していく少女が少しずつ大人の女性へと成長していく波瀾万丈の展開は、程良いハラハラとノスタルジーがあって見入ってしまいます。

少女〈カイア〉は、実の両親や兄姉達に出て行かれただけでなく、町の人間からは『湿地の娘』と揶揄され、遠巻きに見られては嘲笑の的になったり蔑まれたりととことん人に恵まれない人生を送っているのです。

唯一彼女に手を差し伸べてくれた売店を営む夫婦がとにかく良い人達で、心温まるようなエピソードでもあります。

 

この湿地でとある若者が亡くなっているのが見つかり、容疑者となった『湿地の娘』は、偏見の目で見られることを分かっていて圧倒的に不利な陪審員裁判に挑まねばなりません。

裁判に関する云々よりも遥かに遠い過去からカイアの生い立ちを遡る形で物語が進んでいくので途中途中、この裁判の事を忘れてしまうほど。

ただ、何気ない日常だったり、母親、兄、姉、そしてついには父親にまで出ていかれて孤独ながらも独りきりでの生活を送っていたり、後に本を出版するほどに自然と向き合っている彼女の在り方だったりが、世捨て人のようでありながら何か悟ったような魅力を確かに感じます。

 

途中、真犯人は元恋人の〈テイト〉とミスリードさせておいて、カイアを娘のように可愛がっていた店主なのでは?と疑いましたが、見事に外れました。結局そっちかー…!

本当にこの地を離れる事をしなかったカイアの死後に全てが明らかになるのですが、多くは見せず余韻を残したラストが好みでした。

 

そう言えば、タイトルの「ザリガニの鳴くところ」に関しては思いの外、ストーリーに関係してきません。インパクトは抜群で興味もそそられたので、そういう意味では良いタイトルなのかもしれません。

評価(平均点高めの設定です。)

4.2 /5 点!

 

概要

監督:オリビア・ニューマン

時間:2時間5分

配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

公開日:2022年11月18日

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