エピソード5『契約I』“COVENANT I.”
あらすじ
ネタバレ感想
不動産屋の〈ヘレン〉のやってきた悪質な契約と、“黒人に家を売る人物”として白人からも疎まれ追い込まれていく過程が明らかに。
組織ぐるみで黒人から違法な金利を騙し取る方針が取られていたというのはこれまた胸糞な話です。
エモリー夫妻も良心の呵責に悩みながら後に引けなくなったヘレンの仲介でコンプトンに越してきたのでした。
そして、このエピソードで1話の冒頭シーンの続き…チェスターに一体何があったのかが明らかになるのですが、これはもう言葉に言い表せないようなエグみで呆然とするしかないような事件が起きていたのです。
あの婆さんの背後からやって来た3人の男達はグルで、必死に家の中に隠れて愛息子チェスターを納戸に避難させるリヴィア。
無法地帯もいいところで、ババァ率いる男達は扉を壊して侵入してきます。
金目のものが目当てだとかそういう分かりやすい動機ではないところがより恐ろしいところ。
見つかってしまったリヴィアは男達にレイプされ、その光景をなんの感情もなく見遣る婆さんという構図だけでもゾッとするのに対し、赤ん坊の泣き声を辿り見つけたチェスターを「袋詰めだ!」と連呼しながら枕カバーに入れて男達とまるでボールのように投げ合い振り回し、次第に聞こえなくなる泣き声。
まるで物のように、物以下のように扱われる我が子を泣き叫びながら成す術もなく見ることしか許されない母親の気持ちを考えると、どうやってここから持ち直したのか不思議なほどです。
あまりにショッキングな事件を目の当たりにしておかしくなってきた母親を恐れて「ママみたいにはならない」と言い合う娘達の悪意のない理不尽さも堪りません。
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▼次回、エピソード6