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海外ドラマ≫≫Them ゼム シーズン1 7話ネタバレ感想

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エピソード7『7日目:夜』“DAY 7: NIGHT”

あらすじ

ある場所をうろつくヘンリー。ベティはジョージのもとへ。ラッキーを訪ねてきたヘイゼル。ヘンリーはある事実を知ることに。

ネタバレ感想

ヘンリーは自分を虐げる白人上司〈バークス〉の自宅に銃を持って侵入。

リヴィアに頬を叩かれて激昂したベティはそのままの勢いで牛乳配達員のジョージの元を訪ね、報復を依頼しております。

ベティが暴れてめちゃくちゃになった室内に警察が呼ばれ、警察は状況から見てベティが自分で出て行ったと考えており、そこまで真剣に取り合ってはいないものの、ベティはエモリー家に拉致されたのだというこじつけで攻撃材料を与えてしまった空気に。

そしてベティの夫、クラークは今までどうも地に足がついていないようなフワフワ感がありましたが、どうやら同性愛者でベティとの夫婦生活は偽装だったのですね。なんとなく言動に納得がいきました。

同性愛者が出入りするバーに入ったところを見られていたらしく、巡査から「間違えて入ったんだろ?」と言われて肯定していますが、弱味を握られたも同然の関係が出来上がってしまいます。

 

ベティが頼ったジョージは、彼女に対する歪んだ愛情を成就させるためにこれ幸いと強い酒を飲ませて囲い込む算段です。

 

リヴィアの怒りの感情を増幅させようとしているヘイゼルもこれまたヤバい奴という感じですが、これは元々白人に対する憎悪の感情が強くリヴィアを利用しているに過ぎないのか、この姿さえもミス・ヴェラの見せる幻なのか、はたまたリヴィア自身の内面の葛藤の現れなのか。段々と何が現実なのか分からなくなってきます。

次の瞬間、グレイシーに声をかけられ我に返ったリヴィアが見たヘイゼルの顔が崩れ落ちそうになっていたので現実と言うわけではなさそうですね。

やはり一家はどんどんと心を蝕まれており、そのドロドロと渦巻く負の感情が結果として激情を募らせるような幻となってそれぞれの前に現れています。

黒塗りの黒人に唆されるヘンリー然り、虚構の世界で生きるルビー然り。

ただルビーが違うのは、白人への憧れが強過ぎて自身のアイデンティティを捨ててまで“完璧”と信じて止まない白ろい肌になりたいと考えているところ。だからこそルビーが見る幻影の理解者ドリスは典型的な白人少女の姿なのでしょう。

ついには白いペンキに腕を浸して驚きと恍惚の入り混じったような表情を見せるルビーは誰よりも病んでしまっているのかもしれません。

全身に白いペンキをかけて踊り狂うルビーを見るクラスメイト達の戦慄した表情は、このドラマを通して初めて白人サイドに共感してしまうシーンでした。

 

リヴィアは黒い帽子の男の幻覚に唆されてグレイシーを殺める寸前にまで陥ってしまいます。

その頃、同じく正気を失ったヘンリーは巡査を撃ち殺してしまったのです。

自宅に帰り着いたヘンリーは一家を連れてこの街を出ようと急ぎますが、まとめた荷物を車に運び込もうとして、例のチェスター・エモリーと刻印された木箱の存在に気が付きます。

箱を開けてしまったヘンリーの泣き声が響き渡り、中にはリヴィアがどうしても置いてくることが出来なかった…と掘り起こしてきていたチェスターの小さな白骨遺体が。なんちゅー重さか。

7日目:朝

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▼次回、エピソード8

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