エピソード11『学校』“SCHOOL”
あらすじ
2013年1月、リバーヒル高校で銃撃事件が発生。生徒二人が校内で銃を乱射し始めた。ヒックスが指揮を執り、バックのチームが現場へ急行。ホンドーが犯人の一人、ジェフを射殺し、ルカがもう一人の犯人パトリックを取り押さえる。当時警察犬担当だったクリスも、犬とともに捜査に協力。ディーコンは、教室に隠れた生徒ライラと無線で連絡を取りつつ救出に向かうが、彼女は撃たれて死亡してしまう。
ネタバレ感想
まだバックがリーダーを務めていた頃の2013年に起きたリバーヒル高校での銃乱射事件。
犯人2人のうち、ホンドーに射殺された1人でこの学校の生徒だった〈ジェフ・モガヴェロ〉の母親は現在、子供の問題に向き合いメディアにも顔を出しております。
そんな彼女の元に差出人不明の手紙が届き、ジェフの犯行を模倣するような内容の声明だと分かり、彼女はすぐに本部にこの手紙を持ってやぅてきました。
ウェンディの分析によれば、復讐だけでなく有名になる事が目的で、当時のリバーヒルより大勢殺すつもりです。
LAの学校は2700校もあり、全てを閉鎖したとしても閉鎖解除後にまた狙われるのでは根本的な解決には繋がりません。
文面からリバーヒルの銃撃犯を崇拝している事が読み取れるので、ルカに取り押さえられて服役中のもう1人の犯人〈パトリック・デマース〉にも手紙を送っていないかを探ります。
犯行を悔やんでいるパトリックは協力的で、1ヶ月前の消印の手紙の中に、当時使われたものと同じ銃を持つ少年が写った写真が同封されていた事が分かり、製造番号から購入者を割り出し、〈カート・ウィルソン〉に辿り着きました。
子供のいるディーコンではなく、無実の子供が殺された件でルカが誰よりも怒りの感情を強く持っているというのは意外でもあり、らしくもあります。
カートを生捕りにはしますが、写真の人物とは別人で、銃を売った相手の名前が〈ヴィンス〉である事が分かり、モガヴェロ夫人のSNSにメッセージを送ってきた人物のユーザー名が同じだとも分かりました。
自宅へ突入した頃には、既に母親を射殺して逃亡した後で、このまま犯行に踏み切るであろうヴィンスを何としても止めねばなりません。
帰宅してきた姉の〈ホイットニー〉から以前の学校を退学になって転校してきたと聞き、ようやくヴィンスの標的が明らかに。
生徒を一斉に避難させて、じき着くはずのヴィンスと鉢合わせさせるわけにもいかず、学校側に連絡を入れて校内の人間全員を体育館に集めて入り口を守る手筈を整えます。
6年前の事件の際には警察犬チームの巡査としてヒックスの援護をしていたクリスも現場に居ました。
ディーコン、ホンドー、ヒックス、クリスの4人は、数人が立て篭もった小部屋で最後まで犯人を入れようとせず撃たれて亡くなった〈ライラ〉の姿を目の当たりにしており、犯人は捕らえても苦い記憶として残っているのです。
今回の事件では、生徒や職員が一人も傷つく事なく犯人を逮捕できたので、この忌々しい負の連鎖を断ち切れたのではないでしょうか。
それにしても、6年前の事件当時もうすぐ2人目が産まれると話していたディーコンが、産まれてきた娘に勇敢な少女の名前をとって〈ライラ〉と名付けていたのかと分かった瞬間の何とも言えないグッとくる気持ちが…。
本編終了後にはキャストが校内暴力防止を呼び掛け、公的機関のQRコードが表示されており、銃社会のアメリカでは本当に学校乱射事件が身近な現実として起こり得るのだと再認識させられます。
SWATを見てきてこういうカットが入るのは初めての事で、それだけ問題視されていて、このエピソードを見て悪い方向へ感化されてしまう若者に対する牽制の意味合いもあるのでしょう。
影響力のあるドラマだからこそ、こう言った呼びかけがリアルライフでの惨事を未然に防ぐ助けになれば、と思わずにはいられません。
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