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バビロン (オリジナル・サウンドトラック)(2枚組)

バビロン

あらすじ

夢を抱いてハリウッドへやって来た青年マニーと、彼と意気投合した新進女優ネリー。サイレント映画で業界を牽引してきた大物ジャックとの出会いにより、彼らの運命は大きく動き出す。恐れ知らずで美しいネリーは多くの人々を魅了し、スターの階段を駆け上がっていく。やがて、トーキー映画の革命の波が業界に押し寄せ……。

予告動画


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ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督が、ブラッド・ピットマーゴット・ロビーら豪華キャストを迎え、1920年代のハリウッド黄金時代を舞台に撮り上げたドラマ。チャゼル監督がオリジナル脚本を手がけ、ゴージャスでクレイジーな映画業界で夢をかなえようとする男女の運命を描く。

共演には「スパイダーマン」シリーズのトビー・マグワイア、「レディ・オア・ノット」のサマラ・ウィービング、監督としても活躍するオリビア・ワイルド、ロックバンド「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」のフリーら多彩な顔ぶれが集結。「ラ・ラ・ランド」のジャスティン・ハーウィッツが音楽を手がけた。

ネタバレ感想

近年稀に見る3時間超の長尺が、こんなにも飽きることなく見られるなんて予想外でした。

 

映画製作を夢見るメキシコ人青年〈マニー〉と、自分は生まれながらにしてスターだと豪語する女優志望のワイルドな美女〈ネリー〉、そして、サイレント映画界の大物俳優〈ジャック〉を中心に、1920年代ハリウッド全盛期が描かれます。

極彩色で描かれる全盛期の表現がとにかく凄まじい。とんでもない酒池肉林の世界がスクリーンに広がるのです。

ネリー役のマーゴット・ロビーのしなやかな肉体美は必見です。

 

畳み掛けるような前半のハリケーンっぷりから、中盤では穏やかな破滅・崩壊が描かれており、そしてまたラストにかけて盛り上がって行く構成に良い意味で振り回されっぱなしの目まぐるしい3時間でした。

 

サイレント時代のとにかくやりたい放題な映画業界の裏を垣間見られるのも、無名の若手に突然のチャンスが舞い込んで成り上がって行く様も当時ならでの突拍子の無さでワクワクさせられます。変革の時期を迎え、トーキー映画が世に出た瞬間の興奮が伝わってくるシーンでは、まさに映画界の革命だったのだな、とこれもまたワクワクが止まりません。

栄枯盛衰は世の常で、サイレント時代に一世を風靡していた存在がトーキーでは徐々に受け入れられなくなって行く恐怖や葛藤。あの時代に一体どれほどの人間が失墜していったのか、存在すら知らぬ人々に思いを馳せてしまいます。

俳優陣の適応が試されるのみならず、時代が移り変わる事によってトランペッターのように一躍スターに躍り出た人間が居れば、これまでサイレントで必要とされていた字幕自体が不要になり職を無くす人間も出たという当たり前ながら考えもしなかった影響も。

今回の主要キャストにはそれぞれモデルとなった俳優や監督、ミュージシャンがいるらしく、ネリーのモデルになったのは、かつて“イット・ガール”と呼ばれたあのクララ・ボウだそうです。

これまで定番だった無音スタイルのサイレントから音声が付いたトーキーへの変遷や、その流れに付いて行けずに失脚した女優……というと、ダウントン・アビーの劇場版続編でも取り上げられていたのが記憶に新しいですね。

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かなりカオスなラストシーンでは、何作もの映画史に残るであろう名作として扱われる劇中カットが入るのですが、近代のものまで入れてくれているあたりは、映画好きなら間違いなく興奮する瞬間です。

個人的に本作で一番気に入った点は、最初から最後までとにかく音楽が素晴らしいことでしょうか。

ジャズを中心としたアップテンポで軽快な音楽は迫力も申し分無く、合間合間に挟まれるムーディな曲調や、時代背景に合わせて取り入れられている、御存じ『雨に唄えば』との緩急も抜群。久しぶりに映画を見ていてサントラが欲しくなりました。

評価(平均点高めの設定です。)

4.2 /5 点!

輸入 小ポスター 米国版 バビロン Babylon ブラッドピット マーゴットロビー Brad Pitt Margot Robbie 約43x28cm.

概要

監督:デイミアン・チャゼル

時間:3時間9分

配給:東和ピクチャーズ

公開日:2023年2月10日

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