エピソード16『父と息子』“GUNPOWDER TREASON”
あらすじ
ある豪邸で開かれたティーンのパーティーに、覆面を被り銃を持った男達が乱入、電話をかけて1人の少年を見つけ出し拉致する。少年はゼイン・コールマンという資産家の息子だった。犯人がかけた電話番号からジョエル・パウエルという男が容疑者として浮上。パウエルの自宅からは隠し撮りしたゼインの写真や出生証明書のコピーなどが発見される。
ネタバレ感想
ティーンが集まるパーティーに銃を持って現れた覆面の2人組が、ヘッジファンド・マネジャー〈マーク・コールマン〉の息子〈ゼイン・コールマン〉を誘拐する事件が発生。
誘拐犯は携帯を鳴らす事でゼインを特定しており、ゼインの携帯にあった着信を調べてみると、近所に住む〈ジョエル・パウエル〉の携帯からだと判明します。
パウエルの自宅は数日前から人が居ない雰囲気で、ゼインの写真や、押収した金庫からは出生証明書のコピーまで出てきて、目的は身代金ではなくゼイン自身であると分かってきました。
写真も数枚出てきて、お腹が大きいゼインの母親〈リア〉の隣に仲睦まじそうに映るパウエルの姿が。
マークは実父ではなく、ゼインが3歳の頃にリアと結婚したそうですが、ご近所のパウエルが実の父親だとは全くの初耳だったようです。
過去を洗っていくうちに、パウエルは17年前に証人保護を受けていた事、そのタイミングでリアと別れた事が明らかに。
とある2人組YouTuberが乗り捨てられたトラックからSUVに乗り換えている隠し撮りを、過去の通報記録と引き換えに提供した事からナンバーがバッチリ映っていたSUVが手配されます。
容疑者として追っていたパウエルが無理矢理SUVに乗せられる場面に出くわし、彼もまた犯人達の人質だった様子。
逃げたSUVとカーチェイスを繰り広げていたところ、手製の爆弾を投げられ装甲車は大破。ホンドーとタンは怪我こそしなかったものの、かなりぶっ飛んだ相手でヤバそう。
17年前、パウエルが所属した反戦グループのリーダーがルームメイトの〈カサータ〉になって以降、グループは過激化し、人殺しを嫌がったパウエルはホテル爆破計画を密告して重要証人となり、仲間を裏切ったという過去があったのです。
SUVが停めてあったのは研究施設で、そこからは爆弾の材料が盗まれていた事から、息子をネタに脅されたパウエルはセムテックス爆弾の製造をさせられているのでしょう。
爆弾製造には窯が必要という点から場所を割り出し駆け付けると、そこには自らが作った爆弾ベストを着せられて拘束されているパウエルが。
水に浸せば起爆装置がショートするらしく、噴水に飛び込んでパウエルは無事に保護。
しかし、もう一着同じ物を作らされており、それはゼインに着せられているのだとか。パウエルに銀行強盗して高飛びするという情報まで話していたおかげで次に向かう先がすぐに決まりました。
ディーコンとタンが銀行に着いた頃には既に、パーカーの下に爆弾ベストを着せられた顔面蒼白のゼインが行員と話をしており、時間がないのでGPSを仕込んで一旦泳がせます。
外に張り込んでいたホンドー、クリス、ストリートの3人がゼインから金を受け取る犯人達を追い詰め、ゼインを人質に逃げた主犯を追って地下鉄に乗り込むディーコンとタン。
一瞬の隙をついてゼインを確保し、タンが格闘戦でやり合っているうちに、パウエルから聞いておいた爆弾の解除を実践するディーコン。ダブルでドキドキハラハラが続きます。
次の駅では先回りして無人にしておいたホンドー達が待ち構えており、一味はもれなく刑務所送りに、そして、ゼインの爆弾もしっかり外されました。
ヒックスの息子JPは友人だというホームレスの女性〈フリーダ〉を本部に連れてきて、彼女の住処でもある車が押収されたのだと父親を頼っておりましたが、過去にはJP自身が薬断ちの期間ホームレスとして生活していたのですね。
ニシェルにイベントの準備を手伝わされていたホンドーは、ゲストが警官を殺す曲で有名になったラッパーの〈ファークライ〉だと知り猛反対。その結果、ニシェルから突き放されておりましたが、悶々とした雰囲気の漂うボスの異変に気付いたクリスに珍しく相談しております。
自立した女の気持ちが誰より分かるクリスの言う「彼女は話を聞かない男が嫌なんです、だから会う時は彼女が惚れた男になって」というアドバイスは的を射ている上に言い回しが絶妙にアメリカンで小気味良い。
ホンドーも素直に謝れるのか…(笑)
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