エピソード20『賞金稼ぎ』“WILD ONES”
あらすじ
サンノゼのバーで働いていたハーパーが、保釈で出てきた恋人と共にバーのオーナーと客を撃ち、わずかな金を奪って逃走。LAに向かった2人はマリーナのカフェにいた共犯者ボビーに向けて発砲。3人の撃ち合いに巻き込まれ、周囲にいた人々も次々と撃たれる事態に……。警官がSWATの出動を要請する。
ネタバレ感想
LAから550キロ離れたサンノゼのバーで働く〈ハーパー〉を、保釈されたばかりの恋人〈ボー〉が迎えにくるや否や、2人はそれぞれ店主とセクハラ客を撃ってレジの金を持って逃走。
流れるように殺しを済ませてイチャつく余裕まである、まさにボニー&クライドのようなカップルです。
翌日、カフェのテラス席に居た〈ボビー〉がハーパーとボーに気付くと同時に激しい撃ち合いに。
市民が4人巻き添えになり被弾し、SWATが到着した頃にはボニーは既に殺された後でした。
ボーはそもそも、2人の共犯者と各100万ドル以上にもあるチェスの駒4つを盗んで強盗罪で予備審問待ちだったようで、駒の行方も共犯者も分かっていなかったのです。
殺されたボビーも共犯の1人で、ボーが逮捕されて持ち逃げした駒をLAで売ろうとしていたのではないかと仮定するSWAT。
もう1人の共犯者の可能性が高い、銃撃戦になる直前に逃げていたボビーの連れを捜すために、滞在していたホテルへ聞き込みに行くと、既に警察バッジを持った男2人組がカップルについて聞き込みに来たと従業員から聞かされました。
サンノゼ警察を始めとする各機関はLAに人を送っておらず、警察を装った人間がいるのです。
強盗について調べていると、チェスの持ち主はIT長者の〈シェーン・ブリンクス〉で、更にシェーンの恋人としてパパラッチに撮られていた女性は容疑者になっているハーパーではありませんか。全てはハーパーが仕組んだ彼女自身の計画だったのかもしれません。
カフェの指紋から、襲撃前に逃げた男は〈リッチー・ゴーラム〉で、隠れ家も判明。
隠れ家にゴーラムを探しに行くと、チーム以外にも人が入り込んだ物音が。
暗がりで男女2人組と、もう1人の侵入者が確認でき、ゴーラムと3人を同時に確保します。
男女はボーとハーパーのカップルではなく、3人組の賞金稼ぎで、ボーを捕らえて保釈保証人に引き渡すつもりだったのです。
実際にボビーとゴーラムは、チェス強盗の共犯者だったわけですが、最初に裏切ったのは彼らではなくハーパーの方で、駒の価値を10分の1程度だと嘘をついて、取り分を大きく誤魔化していたのを後からニュースで知り、駒を奪ったのだそう。
その駒は〈アーサー〉という高級品のリセール店を経営する男に預けていると、ゴーラムから証言が得られます。
アーサーの店に向かっている道中に、向かっている先で強盗事件が発生と無線連絡が入り、カップルに先を越された事に気が付いたホンドーとディーコン。
店まで行かずとも、道中ですれ違ったスポーツカーに2人が乗っていると気付いて激しいカーチェイスになりますが、2台に割り込む形で出てきた賞金稼ぎのSUVも加わり三つ巴の争いに。
結果、助手席から容赦なく撃ってくるハーパーにパンクさせられた賞金稼ぎの車が激しい事故を起こしたせいで、追跡は中断して救助活動を優先させなければならなくなりました。
アーサーの自宅で、隠し避難部屋から駒とアーサーを回収、保護する事には成功しましたが、野放しのボニー&クライドはカージャック事件を起こし、更なる被害様を出しています。
駒の押収を知らないカップルを誘き出すためにディーコンは、賞金稼ぎに協力させる計画を思いつきました。
足手まといこの上なかった賞金稼ぎも、仲間を撃たれた敵でもあり、正義を貫くためにと無償で協力してくれる事に。
賞金稼ぎがチェスの駒を見つけた事にして、SNS上で駒とボーの身柄を引き換えにするという取引をハーパーに持ち掛けさせます。
恋人を売るか、賞金稼ぎを殺して駒を奪うか、
どちらに転んでもハーパーはこちらに接触してくるはずです。
さっそくハーパーからの連絡で待ち合わせる事になり、予めそれぞれの持ち場で張り込んでおくチーム。
ハーパーだけでなく、近くにいたボーの姿も確認できたので別々に取り押さえるはずが、邪魔した上に助けてもらっておいた身で、金にならない仕事は断ると言って協力から抜けていた賞金稼ぎの〈キース〉がボーに銃を向けてまたも割り込んできました。
しかもまんまとボーに銃を奪われて人質にされる始末。なんだこの男…。いっそやられちまえと思いましたが、そのまま通りすがりの車を襲って逃亡しようとしたボーはSWATに取り囲まれた結果、銃を撃ち込まれて事故を起こし、おしまいです。
結果、ボーよりもよほど賞金稼ぎのキースにイライラする気持ちの方が大きかったです。
副市長のカーターを真っ向から敵に回したクリスですが、意外にもリンチが手を貸してくれて、クリスからの謝罪があると聞いてまんまと警察本部まで来たカーターは、入った瞬間から全てが記録される取調室に誘導されたとも気付かずに「私は副市長だぞ、特権や恩恵があって当然だろう」と自白してくれました。
リンチはマスコミにいる友人に録画を流すぞと脅してカーターを黙らせるという、ありがちだからこそスカッとする展開に。
「家族の依存症問題に向き合うために」と辞任を発表するまでに至ったのは予想外でしたが、クリスは諦めなかった甲斐がありましたね。
失読症のケリーとの交流を続けているルカは、彼女が学芸会の劇のオーディションを受けたら自分も復帰テストを受けると約束。
一度長距離走で不合格になっているため、これに失敗すればもう次のチャンスは無くなり、3代続いたSWAT人生が終わるというプレッシャーをずっと恐れていたルカ。
何度か同居のジムに励まされたりもしていましたが、最終的には、背中を押されてオーディションを受けてみたところ、不合格にはなってもセリフを忘れなかったという自信に繋がり、先生に褒められて他の役を貰えたと喜んでルカにお礼を言いに来たケリーに勇気を貰って、そのままテストにチャレンジする事に。
ケリーに見守られ、仕事終わりのチームメンバーも様子を見に来ていた中、ギリギリながらも最後のテストにクリアしたルカに歓声が上がります。
いやぁ〜、良かった良かった!これでルカも完全復帰で現場での姿と、フルチームがようやく見られるわけです。
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▼次回、エピソード21