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海外ドラマ≫≫Father Brown ブラウン神父 シーズン5 1話ネタバレ感想

ブラウン神父の事件簿 DVD-BOX V

エピソード1 “The Star of Jacob”

あらすじ

クリスマスに開かれた舞踏会の日、主催者のフェリシア邸を訪れていた公爵夫妻の赤ん坊が消えてしまう。誘拐も疑われる中、果たして赤ん坊は無事に帰ってくるのか?実は、この誘拐事件の裏には驚くべき秘密が隠されていた。ブラウン神父が事件の真相解明に乗り出す…。

ネタバレ感想

基本的には1シーズン10話と短めではありますが、早いもので『ブラウン神父』ももうシーズン5に突入しました。これを見ている時点でシーズン9で完結済みなので、ちょうど折り返しですかね。

 

教区事務局の〈フォックス〉がクリスマスのミサの件で司祭館に来ており、例年やや自由過ぎるキリスト降誕の行列に関して、今年は気合いを入れてしっかりやれよという話です。

というのも、今年は〈フルーム公〉セントメアリー教会のミサに出席するため、モンタギュー邸に滞在予定があるのだそう。

最高位の貴族を前に身内に恥をかかせるわけにはいかないから、と張り切るフォックス自身が公爵のお供をするとかなんとか。事務局は広報的な役割も担っているのか、教区の評判をかなり気にしている様子で、司教からも『聖書の忠実な再現をするように』という要望が出ています。

 

最高位の貴族と言うからには、どれほどの人間を引き連れて来るのかと思いましたが、モンタギュー邸、つまりはレディ・フェリシアのお屋敷にやって来たのは車2台。まぁ、時代から考えればかなり立派なものなのかもしれませんが。

相変わらず夫が不在で、心細いレディ・フェリシアは今回の訪問者に備えてブラウン神父を呼んでいます。

レディ・フェリシアと公爵のジョンは従兄弟の幼馴染で問題は無いようですが、フェリシアさんのことを昔のあだ名“ウィンディ”と呼ぶ乳母の存在が彼女を緊張させていたようです。

フェリシアさんに嫌味な口調で話せる人はマッカーシー夫人ぐらいなものでしたが、フェリシア自身がタジタジになっているのはあまり見ない光景に感じます。

長らくの不妊治療を経て諦めかけた時に産まれた待望の跡継ぎの赤ん坊〈デイビッド〉を可愛がっているジョンと妻の〈ダイアナ〉ですが、ダイアナの様子は少しおかしい節も。

 

夜に始まった舞踏会には、レディ・フェリシアの遠い親戚で一族の嫌われ者だという〈バジル・アーカートも来ていて何かトラブルを起こしそうな雰囲気です。

さっそくギャンブルで作った借金を肩代わりしてくれとジョンに頼むも、キッパリ断られて大勢の前で「後悔するぞ」と捨て台詞。

その直後、寝入っている乳母の部屋の窓が開いているのを不思議に思ったメイドが、ベビーベッドからデイビッドが消えているのを発見します。

妻にせがまれて嫌々舞踏会に来ていたマロリー警部補は、これでダンスに参加せずに済むと行方不明のご子息捜しに積極的。

この状況でも自分はベテラン乳母だという誇りに満ち満ちて取り乱した様子が一つもないのはさすがの心臓です。

半年前から雇っている従者の〈パーキン〉と、パーティを覗き見していたメイドは芋蔓式にサボりや色恋沙汰がバレて少し可哀想。

息子が誘拐されたというのにずっと黙っていたダイアナが何かを隠しているのは確実です。

 

翌日、塞ぎ込んでメイドも部屋に入れないダイアナを見かねて汚れ物だけでもと回収してきたレディ・フェリシアは、彼女のガウンの裾が泥で汚れていることに気が付きました。

身代金目的の誘拐だという線で捜査しているマロリー警部補は、ブラウン神父からのアドバイス梯子が軟らかい土にも沈んでいない状況は、外部からの侵入に見せかけた内部の人間の犯行だと認めます。

デイビッドが消えると同時に無くなっていた好きなオモチャの事まで把握していたという事は、犯人は家族に近しい人物だと考えられます。

それにしても、乳母というのは使用人ではなく家族の一員扱いだそうで、だからこそフェリシアさんにもあんな口の利き方が許されるのですね。メイドが乳母に寝る前のココアを持っていくというシーンに若干の違和感がありましたが、女主人に持って行くのとそう大差ないと考えれば自然な事なのか。乳母というのは、偉いんだなぁ。

 

巡査部長が捜索範囲内をウロついていた挙動不審な女性に声を掛け、彼女が従者パーキンの妻だと発覚。就職の条件が独身であることだったので、既婚の事実を伏せていたようです。

夫がモンタギュー邸に滞在中だと聞いてクリスマスカードを渡しに来たという健気さがこんな大事に発展してしまうなんてタイミングが悪過ぎます。

事態を把握したジョンは「家族を養うためのウソなら責められん」と嘘をついていたパーキンを雇い続けるばかりか、赤ん坊の件が片付いたら夫婦で自分のところの屋敷に来るようにとあまりにも寛大なお言葉。

とは言え、こうなってしまっては可哀想なのが、何も知らずにパーキンにたぶらかされていたメイドの〈エイミー〉ですよね。ただでさえショックだろうな追い打ちをかけるような乳母の言葉でメンタルズタボロです。

このショックが微妙な逆恨みにも発展していて、パーキンがいつも子供部屋に出入りしていたとマロリー警部補に伝わります。あの夜、乳母に差し出すココアを運んで来たのがパーキンだと言うことも。

家宅捜索では睡眠薬の瓶が出てきて、二つの戦争を経験した元軍人なら誰もが不眠に悩まされる、と堂々と自分のものだと認めるパーキン。

ココアの飲み残しからは睡眠薬が検出されていて、マロリー警部補は完全にパーキンに狙いを定めております。という事は、シロか(笑)

 

ダイアナは病院で帝王切開する予定だったはずが間に合わず産院へ向かってそこでデイビッドを産んだのだそう。

それも未婚女性が出産する産院で環境は酷いものだったのでしょう。彼女が塞ぎがちで様子がおかしかった理由がようやく分かりました。

 

警察犬の活躍で、森の木の中から血に塗れた子供服が発見されます。

結局その後警察に活躍はなく、デイビッドの無事を祈りにフェリシアさんが教会のブラウン神父を訪ねたタイミングで赤ん坊の鳴き声が聞こえ、降誕劇で使用する飼い葉桶の中に無傷で寝かされていたデイビッドが見つかりました。

教会で凍死しかけていたところをマッカーシー夫人に助けられた〈マイケル・ニーガル〉が、ここしばらく司祭館に滞在していましたが、何故か告解室での寝泊まりを気に入っていて、昨晩もこっこり告解室で寝ていたようです。

教会に入るためには必ず告解室の横を通らねばならず、何を見たかと聞くブラウン神父に「ヨケベドだ」と一言。

ヨケベドとはモーセを敵から隠した母の事で、思い当たったブラウン神父はパーキンの妻を訪ねました。

デイビッドが生まれた日、同じ産院で彼女は息子を産んでいたのです。

しかし、彼女が目覚めると看護師から赤ん坊はもたなかったと冷たく言い放たれましたが、その後新聞に出た公爵家の世継ぎ誕生の記事で載っていた写真に、産後すぐにはっきりと見た星形のアザと同じものがあることに気付き、赤ん坊が奪われたのだと確信。

子どもが幸せでいるか知りたかったという気持ちからパーキンは屋敷に従者として入り込んだところ、子育ては乳母に任せきりで母親は子供の顔を見ようともしないという現実が見えた結果、子供を取り返そうと行動。

身元がバレないよう着替えさせる途中に手を切ってしまって元の服に血がついていたのです。

クリスマスカードは縦読みで『私たちの息子は無事』と書かれた暗号でした。

ここまでは良かったものの、警察が殺人罪に発展すれば夫の絞首刑は確実だと脅してきた事に怖くなった彼女は赤ん坊を教会へ。

そりゃ、名乗り出てこの話をしたところで貴族の公爵と、身分を偽って雇用された従者とでは話になりませんわな。

 

貴族への計らいで病院側が細工しただけで、ジョンは何も知らず、ダイアナだけが薄々勘付いているのかと思いましたが、ジョンも含めて皆確信犯だったとは。

お産で死にかけたダイアナは、その時の処置が悪くて次の妊娠が望めない体に。赤ん坊も元気がなく危ない状態だったのに悩んでいたジョン。

我が子の隣で眠る別の家族の赤ん坊は元気に泣いていました。

病院で一夜を明かすと、元気に泣く赤ん坊を乳母が抱いていて、もう1人は亡くなってしまったと聞かされます。

どうせ養子に出される非嫡出子だと話していた乳母が夜中の間に赤ん坊をすり替えた事に一目で気付いていながら黙っていたのです。

ブラウン神父の言葉で、デイビッドの本当の父親が、あろうことか誘拐罪で投獄されているパーキンだと知ったジョン。

さすがに乳母ほどは腐っておらず、本当の母親の元に赤ん坊を返しに行き、謝罪の言葉を述べて警察にも事情を説明して罰を受けるつもりだと話します。

ある意味で、2人も息子を失うハメになった公爵は、関係各所に連絡を入れてパーキンを釈放に。やはり偉大な権力の前では公爵も乳母も無罪放免というのが現実なのか。

 

綿密な準備がされていたキリスト降誕の行列は、ハプニング続きで散々なものになりそうでしたが、思いの外美声だったマイケルの活躍でそれなりに形になり、フォックスもご満悦。

渋々でも彼に親切にしていたお返しがきたというわけです。本当に天使が化けていたのでしょうか。

 

クリスマスの奇跡とでもいうのか、妊娠は絶望的と言われていたダイアナも懐妊が分かり、跡継ぎ問題も一気に解決です。

 

そう言えば今回登場しなかったシド。

ラストでブラウン神父がわざわざマッカーシー夫人とレディ・フェリシアシェリー酒を渡して「ここにいない友に、シドにハッピー・クリスマス」と乾杯していましたが、死んだみたいじゃないですか。というかモンタギュー邸が舞台だったのに何故いないのか。嫌な予感が……。

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▼次回、エピソード2

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