何かとサバイバル。

洋画と海外ドラマ B級グルメがすき。

海外ドラマ≫≫Father Brown ブラウン神父 シーズン7 2話ネタバレ感想

Father Brown Serie 7

エピソード2 “The Passing Bell”

あらすじ

ブラウン神父の教区に音楽監督としてジェイミーが就任することに。教会の鳴鐘隊の古株マーヴィンは強く反発するが、他のメンバーであるルース、フィービー、イノックは若く快活なジェイミーを歓迎する。鐘の修復費用を集めるバザーが開かれることになり、マーヴィン以外の3人は練習に励む。バザー当日に現れたマーヴィンはメンバーの陰口に激高し姿を消すが…

ネタバレ感想

教会の鳴鐘人達は3時間半も鐘を鳴らすのか……。ボランティアなのでしょうが、あまりにも重労働過ぎませんかね?

最年長で鐘を鳴らす事に誇りを持っている様子の堅物〈マーヴィン・グロソップ〉は反省点がある云々言っていて、他3人の鳴鐘隊のメンバーとは毛色が違う存在です。

フォックス神父が任命した教区の音楽監督〈ジェイミー・チーズマン〉がやって来て、鐘学“カンパノロジー”にも興味津々だとウキウキしていましたが、水を差すように『鐘学』という言葉にケチをつけております。

リーダーのマーヴィン曰く「我々は転調鳴鐘奏者だ」との事で、人の良さそうな青年に不幸が起こるぞと脅しめいた予言までする始末。お堅い紳士風ですが、その実態はとんでもなく失礼な老害でした。

これまでにも世話を任された音楽監督パワハラで追い出していた感があるマーヴィンに対し、鳴鐘隊の若手女性〈フィービー〉は恐る恐る「任せてみたら案外上手くいくかも」と発言し、〈ルース〉〈イノック〉もこれに同意するも、この道42年のプライドは新入りを受け入れる事を許しません。

 

若いのにあからさまな敵意を向けられながらも中々めげないなと思えば、ジェイミーはフォックス神父の甥っ子だそうです。

鳴鐘隊の腕は問題ないけれど鐘の方が錆びてきているので、バザーで資金集めをして鐘を修復して調律しましょうと提案するジェイミーに、マーヴィン以外の3人は嬉しそうな表情。

ロンドンから届いたゴスペルのレコードを貸しにイノックを訪ね、鳴鐘に加えてバザーでは自分が作曲した曲を歌って欲しいと頼んだり基本的には人心掌握に長けている魅力的な青年ジェイミー。

イノックだけでなくフィービーとルースも引き込んで教会で歌の練習をしているところへ現れたマーヴィンは、ジェイミーが作った鳴曲の粗探しをしていたようで規則違反を主張してロンドンへ帰れと喚き散らします。

話を聞いていたブラウン神父が、「あなたの貢献には感謝していますが、新顔を受け入れられないのなら去るべきなのはあなたの方かも」とズバリ斬り込み、隊員達もジェイミーに好感を持っているのだと訴えます。

するとどうでしょう、3人に向かってそれぞれ握っているらしい弱味を仄めかし、捨て台詞で去って行くマーヴィン。ややこしい事になりそうですが、マーヴィン自身はすぐに遺体で発見されそうです(笑)

 

資金集めバザーには苛立った様子のマーヴィンも現れて何かしでかしそう。

鳴鐘を間近で見せる演目を始めようとしたところ、マーヴィンの代役で入っていたジェイミーの持つ鐘綱が切れてしまいました。急いで鐘塔の上階を見に行ってみると、床板には血痕がついており、それを辿って発見されたのは案の定マーヴィンの遺体です。

 

DV夫が刑務所に入る前の置き土産に、両手に酷い火傷を負わされていたフィービーは、羊毛脂を塗って包帯がわりの手袋を日常的に身に付けているそうです。内気さの中に燃えるような憎悪があるようで、どことなくサイコな雰囲気の女性です。

詮索好きの一面があるマーヴィンは皆の秘密を暴露してしまう前に殺され、秘密は墓まで持って行ったのかそれとも日記に書き残していたのか、と考えるブラウン神父。

バンティを伴いマーヴィンの自宅を探りにいくも、警察に先を越されており、封鎖されている室内へ入りたがっているフィービーを見つけます。ただ、フィービーはルースに遺体発見前どこに居たのか聞いて疑っている雰囲気だったので、彼女が犯人というわけではなさそう。

 

教会で凶器が見つからなかったので、イノックが働く農場に行ったマロリー警部補はそこで血の付いた小鎌が埋められているのを発見。

職場から凶器が発見されたというだけで逮捕されてしまったイノックのために、ブラウン神父は必ず真実を見つけてみせると約束しました。

結束が固い鳴鐘隊に潜入するため、回を重ねるごとにグラマーになっていくバンティがイノックの穴を埋めようと鳴鐘を習いにいく事に。

張り切って教えるジェイミーと、バンティに好意的で彼女を褒めるフィービーと違ってルースだけは強張った表情を見せており、しまいには練習中に鳴鐘室から出て行ってしまいました。

というのも、ルースはフィービーに思いを寄せているらしく、秘めている想い人が別の女を無邪気に褒める様子が耐えられなかったようです。

 

イノックが自分の鼻血がついただけだと訴えていたのに聞く耳を持たなかった警察ですが、シャツに付着した血液がマーヴィンのものではないと判明し、イノックを釈放して監視付きで葬儀に参列させています。

警察は総動員で葬儀に配置されており、今がチャンスとマーヴィンの家へ向かうブラウン神父とバンティ。

ピッキングで中は入り、マーヴィンがジェイミーの所属していたロンドンオペラ団についても調べていた事や、彼も農具を持っていてその中の小鎌が無くなっていた事、そしてフィービーからの興味深い手紙を発見。警察は何故これを見つけていないのか。

2人が中に居るとも知らずこっそり入ってきたフィービーは自分が送った手紙を回収しにきたようですね。

マーヴィンから『嘘つき』と呼ばれていた彼女が握られている秘密というのは、夫の裁判での証言の事でした。

強盗で捕まった夫には普段から暴力を振るわれており、驚きながらもホッとした彼女は夫を有罪にするために一緒に居てアリバイを証明できる日時に強盗がかったにも関わらず、一緒じゃなかったと嘘の証言をしていたのです。

ただ、実際に家から札束が出て来ているし、何らかの方法で夫がやったのだろうとも考えているフィービー。夫が捕まって以降、匿名で送られた現金が向かいの家に住むマーヴィンの計らいだと信じ込んでいたようですが、あのマーヴィンがそんな慈善的な事をする人間とも思えないブラウン神父。

 

ロンドンオペラ団では〈ジョージ・J・チーズマン〉の名前で在籍しており、ポーカーにハマってオペラ団の金まで使い込んでしまった彼は、フォックス神父に助けてもらってケンブルフォードへ来ていた、というのが隠されていた暗い過去でした。さすがに殺人事件とは関係がなさそうです。

 

今度はマッカーシー夫人も一緒になって、再びマーヴィンの自宅に忍び込むと向かいのフィービー宅を交代で監視する事になりました。

すると、釈放中に姿を消して警察に追われていたイノックが来て彼女の家に現金の入った封筒を入れています。

優しい人々の集まりの鳴鐘隊の中でも、イノックの善意は頭ひとつ抜けていました。

仲間が夫に虐げられていると知って何としても助けるため強盗をして彼女の自宅に証拠の札束を仕込みにいきます。

そこで植木鉢の下から出した鍵を開けるため手袋を外して黒い肌が晒された場面を窓から見ていたマーヴィンはイノックの秘密を知る事に。

そしてその後も亡き母へ送金していたようにフィービーにも匿名で現金を差し入れていました。

演奏を邪魔するために家から持ってきた小鎌で鐘綱を切ろうとしていたマーヴィンを発見したイノックは、そこで初めて彼が自分の秘密を知っていると聞かされます。

逆上していたマーヴィンはイノックに取り上げられた小鎌を取り返そうとして躓き、自分から凶器に刺さりに来て死んでしまったというのが真相です。

ブラウン神父が協力を約束し、覚悟を決めたイノックは警察に全てを話し、残されたフィービーとルースも仲間以上の関係に一歩踏み出せました。

自分が村向きではないと悟ったジェイミーはまたロンドンへ帰るそうです。

ブラウン神父の童心 (創元推理文庫) [ G・K・チェスタトン ]

Amazonプライム・ビデオでも視聴できます。

月額500円でプライム会員になれば、会員特典対象の映画やドラマ、アニメ、Prime Original 作品が見放題。30日間のトライアル期間でお試しも可能。

ブラウン神父の事件簿 [ マーク・ウィリアムズ ]

▼次回、エピソード3

axxi.hatenablog.com

プライバシーポリシー