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海外ドラマ≫≫Tom Clancy's Jack Ryan トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン シーズン3 8話ネタバレ感想

トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン シーズン3 予告編

エピソード8『勲章』“Star on the Wall”

あらすじ

ジャック、グリーア、ライト、アレナ、ルカは、第三次世界大戦の開戦を阻止するため、それぞれの役割を全うする。

勲章

勲章

  • マーク・メンチャカ
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ネタバレ感想

エストニア、ナルヴァのロシア国境でコソコソ越境を狙っているライアン。今や逃亡者扱いではなく、CIAの全面バックアップを得られる立場にありながらやはり戦争待ったなしな他国の領土だと自力で何とかせねばならないものなのか……と思いましたが、ヘリが安全に着陸できる地点まで行く必要があっただけでした。

ルカの方はロシア海軍フリゲート“フィアレス”に真正面から乗り込みましたが、艦長のアントノフと再会した矢先に懲罰房へ放り込まれるという手荒な歓迎を受けております。

 

モスクワのクレムリン作戦司令室にはアレクセイの姿。あともう少しでロシアの最高権力が我が手に……と感慨深い気持ちにでも浸っているのでしょうか。

スリコフ大統領もようやくアレクセイの勝手な指示で軍艦が出航したと知るところになりさすがにお怒りです。大統領から詰められても未だに猫を被って「私は国防相としての役目を果たそうと……生ぬるいやり方ではアメリカに負けます」と言い訳するアレクセイ。今すぐ軍艦を呼び戻せという大統領からの命令を素直に聞くふりをしていたアレクセイでしたが、クレムリン作戦司令室に呼び出した高官達の前ではスリコフ大統領を痛烈批判して裏切りを煽り、ついに本性を見せ始めました。その流れで行われたスリコフ大統領解任の採決ではほとんどの者が賛成票を投じております。

 

バルト海に浮かぶ米駆逐艦ルーズベルトにヘリで接近中のライアン。しかし、ライアンの乗船許可を取り付けようとホワイトハウスで奮闘してくれているエリザベスも間に合わず、無線で連絡をよこしてきたルーズベルトからはヘリの着陸許可が降りません。

「どうしても乗り込みたいなら泳いでいけ」と海に落とされたライアン。そんなバカな(笑)

海に人が落ちるのを確認したのであれば人命救助を行うのが原則なのか、ルーズベルトはライアンを引き上げます。

ルーズベルト〈ベネット艦長〉にロシア政府内でのクーデターとバルト海での敵対行為が画策されていることを伝え、敵の思う壺にならないよう攻撃をやめさせたいライアンですが、かなりの好戦的なタイプかつ海の男らしく規則厳守の性質を持つベネット艦長には話が通じません。

 

クレムリン地下通路に到着したグリーア、ノーベンバー、コヴァチ大統領の3人は長年ポポフの警護を務めていたセキュリティから中に通され、途中で二手に分かれて薄暗い地下通路を先へ進みます。

グリーアはわざと捕まってアレクセイにアメリカ政府が亡命させてやると取引を持ちかけており、その間にノーベンバーとコヴァチ大統領はポポフ夫人の手引きでスリコフ大統領と会えたようです。

ポポフ氏の暗殺は私の父とアレクセイの仕業です」と初手から斬り込むコヴァチ大統領。アレクセイの関与を示す音声があるから、追及の際に証拠になるデータを渡す代わりにチェコとの関係を正常化し部隊の撤退とアメリカとの緊張緩和を求めるあたり、やはり一国の長なんですね。

元より温厚派のスリコフ大統領はこれを受け入れて協力してくれることに。ロシアもチェコも、国のトップは素晴らしいのに周りが害悪過ぎるとこんな結果になるというのが難しいところですな。

ただ、最後にはアレクセイに出し抜かれたまま終わらずきっちり追い詰めた結果、抵抗しようとしたアレクセイは射殺され、この男に唆される形で採決に賛成票を投じた裏切り者のことまで把握してそれなりの対応を見せたスリコフ大統領には良い所を持って行かれました。ライアンと違って許せるドヤ顔です(笑)

 

フィアレスの独房で、見張りをさせられていた副長の〈ダニエル・カガンスキー少佐〉に牢の鍵を開けさせようとなんとか説得するルカ。

米露の艦隊はお互いに攻撃、迎撃準備に入ってしまい、一触即発の開戦危機が迫っております。

懲罰房からルカを連れ出したカガンスキー少佐は、今にも攻撃を始めそうなアントノフに対して戦略司令部からの許可があるのか確認を要求しますがもはや無敵の人と化したアントノフはこれを却下。そしてそのままミサイルを発射してしまいました。アメリカ側でもミサイル迎撃と、攻撃され次第発射しても良いとの許可が既に出ております。

ルーズベルトではライアンがベネット艦長を、フィアレスではカガンスキー少佐とルカがアントノフらを、ホワイトハウス危機管理室ではエリザベスが大統領をそれぞれなんとか攻撃を止めるよう説得。

緊張状態の中、まずカガンスキー少佐とルカの熱量が周囲にも伝わり、アントノフ艦長は指揮権を解かれて懲罰房へ。ルカはすぐにルーズベルトに通信を入れ、アントノフ艦長が拘束され今後は副長が指揮を執ると伝えます。

信越しに「ゴチャロフ大佐、我々は戦争状態ですか?」というライアンの問いと、「君たち次第だ」と答えるルカのやり取りが良かったですね〜。ルカは かつての罪滅ぼしのためならうっかり自分の命を捨てかねない節があったのでなんだかんだあっても無事に片付きそうなのは何よりです。

ホワイトハウスからも通信が入り、大統領から「敵艦から更なる攻撃はありそうか?我々は攻撃を受けてるのか?」という決定打に繋がる質問をされた艦長が「受けていません」とハッキリ告げてくれ、それに応えるかのように艦長となった少佐が針路を変更して撤退に転じたのもホッとしました。

拘束されていたグリーアもスリコフ大統領から解放され、大義を成し遂げたコヴァチ大統領もチェコへ帰国。エリザベスはミラーに代わって正式にCIA長官に任命されるようです。グリーアとライアンはエリザベスから勲章を授与されます。

最後にはロシア諜報局員ながらCIAと裏で繋がっていたルカは連行されていき、もはや良い未来は迎えられないという現実が歯痒かったのですが、ルカの独白で幕が閉じるのはこれまでのシリーズの中で一番良いエンディングだったように思えます。最初から最後まで、とにかくルカの存在感が圧倒的で、シーズン3は間違いなく彼の物語でした。いくら戦争を食い止めた功績があろうと、国家の裏で暗躍する人間だからこそ、その功績だけで無罪放免にはならないという現実的な末路は残念な反面、これしか道はなかったのも分かります。

全体的にシーズン2よりかは面白かったかなぁ、という印象です。

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CIA分析官 ジャック・ライアン

▼次回、S4エピソード1

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