エピソード5『ルカ 8章17節』“Luke 8:17”
あらすじ
ある衝撃的な電話によってエドマンドは取り返しのつかない事態に陥る。一方ドーンは思いがけない手がかりをたどり、これまでになく犯人に近づくが…。
ネタバレ感想
トランクに詰め込んだドノヴァンを荒野に運び、とうとう命乞いするドノヴァンに手をかけてしまったエドマンド。どうしてこうなった。
わざわざ掘った穴の上で殺しておいて埋めもせずその場から逃げ去るあたり、そこまでの覚悟が出来ていなかったようではあります。
自分が養子だったという衝撃の事実にヤケ酒して二日酔いのディアスの元へ、相棒の〈ディアス〉がとある有力情報を持ってきました。
先日警官が出動した地区で〈ベニー〉という少年に対して悪魔祓いが行われていたそうですが、ベニー曰く「赤毛の男が窓の外にいて見張ってる」と。一連の事件の新たな被害者になるであろう重要な手掛かりです。
ベニーの祖母〈アルバレスさん〉は助けられるのは警察ではなく教会だと言い張って捜査に協力するつもりはサラサラなさそう。
窓越しに会えたベニー本人は、赤毛の男について「夜だけ鏡に映る」と話します。
鏡越しにしか姿を見ていないということはやはり人外の何かで、悪魔祓いさせた祖母の判断はあながち間違ってはいないのかもしれません。
「お兄ちゃんに会いたい」と話しており、ベニーとメキシコから来たけれど馴染めず問題を起こし、兄だけメキシコに帰した、という経緯は赤毛の男と何か関係があるのか?孤独な感情が悪魔を呼び寄せた……?
ドノヴァンを殺した動揺のまま自宅に帰り、アンディ人形を抱き抱えるエドマンド。アンディ人形と言えばドーンの母親で、ということはドーンとエドマンドにも深い関わりがあるということです。
そういえば、エドマンドはずっと電話で何かを問い合わせている様子でしたが、相手は児童家庭福祉局で兄弟を探していたのだそう。
つまりエドマンドと血の繋がりのある兄弟というのがドーンで、エドマンド側とドーンの母親はその事実を知っているもドーンだけが何も知らされていなかったことになります。
人を殺したばかりの男が手土産片手に生き別れの兄弟を訪ねるというサイコな状況になっておりますが、ここにきて時系列がハッキリ明かされました。
1989年、つまり時系列的には2年前の時点で既にエドマンドは隣人を装ってドーンに会いに行っていたのです。
挙動不審なエドマンドが隣家を買い取って家主ではないと見抜いたドーンは尋問をし、不審者扱いで「今度近所で見かけたら逮捕する、もう来ないで」と追い返します。
血の繋がりのある双子ですら自分を受け入れてくれなかったという現実が根深いコンプレックスに追い打ちをかけ、この拒絶がきっかけとなりアンディ人形に取り憑く悪魔から心の闇につけいられることとなったエドマンド。ドノヴァンが最初の犠牲者だったのか。
そして再び現在。ディアスと共にベニーの家を夜に再訪したところ、信者が大勢集まって悪魔祓いが行われている中でベニーの悲鳴が。
慌てて踏み込むと泡を吹いて痙攣を起こすベニーの姿。救急車は7分後の到着とのことで待っていられずベニーが強行突破でパトカーにベニーを乗せて搬送するのですが、病院に到着した頃には後部座席のベニーは骨がバキバキに折れて亡き者に。
必ず助けるとベニーに約束していたドーンですが、逆恨みでドーンのお気に入りを壊してやると呪詛を吐いていたエドマンドを見るに、ドーンが近付き過ぎたが故の被害でもある……のか?
それにしてはやはり韓国人姉妹や麻薬の売人の死はそもそもドーンとは関係がなかったですし、ロス市警のドーンを誘き寄せるための罠として選ばれただけに過ぎないのか。
となると、マッキニーがただの激ヤバ汚職警官ということになりますが……。
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▼次回、エピソード6

