エピソード2『世界一の悪党』
あらすじ
パインはスイスで再びローパーと関わることになる。パインがバーに接触したところ復讐するように促され、彼女に協力するためにローパーの組織に潜入する。バーは、ローパーに信用されるためには、犯罪者を演じるのではなく実の犯罪者にならなければいけないと考え、虚偽の経歴を作るべく、パインをデヴォン州へ送り出す。
ネタバレ感想
4年前にメモしたアンジェラから聞いた連絡先を取り出して電話をかけてみたジョナサンはローパーが来ていることを伝えております。
ローパーを迎え入れた前日、素知らぬ顔でプロの接客をしていたジョナサンですが、水面下ではギリギリの精神状態です。無理もない。ローパーが引き連れてきた連中の中で一際目を引かれたのが、スタイル抜群で人目を憚らない奔放なタイプの美女。
ローパーから催促された、宿に届いた荷物の中身を確認した後に客室係の〈アルフレッド〉に持って行かせ、そのついでにゴミ箱を空にするよう指示を出します。あくまでも業務の一環としての対応で、ボロを出さないよう、しかし着実に顧客名簿のコピーを取ったり、部屋のゴミを漁ってその中から酒瓶に沈められたSIMカードを見つけて回収したり。
わざわざツェルマットに出向いてきたアンジェラにローパーの悪事に繋がりそうな情報を渡したジョナサン。カイロでもツェルマットでも、リスクを負うのも厭わずここまで正義の行動を取れる人物像の背景には元軍人で武器の怖さや兵士の恥ずべき部分を嫌というほど知っているから。そして、ジョナサンの父親は軍時代にスパイをしていたのです。どことなく感じる憂いのある雰囲気もそのせいか。
経歴を調べ上げた上で、ジョナサンを“IEA”に勧誘するアンジェラ。打倒ローパーの悲願達成とソフィーの敵討ちというWin-Winの関係同士で手を組んで、組織の内部にスパイとして深く潜り込めというのです。
ローパーに気に入られるようにデヴォン州の警官を買収して本物の犯罪歴を仕立て上げるため、ホテルの金庫から金を盗ませます。もはや後戻りは出来ません。
ローパーに同類と思わせるためにとんでもない悪党になりきれとアンジェラからの熱いご指導が入ります。
自ら協力する証明としてサインを済ませたジョナサンは、これから〈ジャック・リンドゥン〉としてデヴォンで大悪党を演じていく感じでしょうか。線が細いので心配でしたが、元軍人という設定なだけあって腕っぷしはそれなりにあるようです。早速イカれた新顔を演じてくれております。
外務・英連邦省で行われた会議で、アメリカ国務省国防貿易管理課の〈ジョエル・ステッドマン〉が熱弁を振るっておりましたが、彼はアンジェラと昔馴染みな様子。
ローパーを倒すための『リンペット作戦』が進行中で、ローパーのスペイン人弁護士“アーポウ”こと〈アポーストル〉が一枚噛んでいるとか。
アンジェラはジョエルにローパーの部下である〈コーコラン〉の通話記録を渡し、その見返りとして内密に進めているジョナサン潜入作戦のための資金援助を要請。
今度は〈トマス・クィンス〉の名の偽造パスポートを受け取るジョナサン。町の酒屋でも一芝居打って、凶暴凶悪な存在感を地域住人にアピールしております。そして翌日、滞在していたコテージのオーナーの娘がジャックを訪ねてみると、中は惨状で床は血まみれといういかにも殺人現場という状況が残されている、という寸法です。
下準備は完了し、いよいよ組織潜入へ。いやぁ〜、面白い。掴まれます。
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▼次回、エピソード3