エピソード3『華麗な王国』
あらすじ
マヨルカ島でのローパーの贅沢で安定した生活に、ある事件が起きる。一方、パインは犯罪組織への橋を渡った。もう後戻りはできない。ロンドンでは、バーとステッドマンが、秘密情報部(MI6)に作戦の進行状況を気づかせないよう、彼らに会っていた。
ネタバレ感想
スペインはマヨルカ島でローパーとその取り巻き達が暮らしている様子。
『クワイエット・プレイス』などでお馴染みのノア・ジュプくんがローパーの息子〈ダニー〉役として出演しております。わりと豪華キャストなんですよね。
そして、愛人の〈ジェド〉は何やら訳アリで今のポジションに収まっているようです。母親との関係といい、大量に飲んでいた薬といい、精神的な不安定さも見受けられます。
屋外レストランでの身内だけのパーティー中に、銃を持った二人組男が乱入してきてダニーを人質に。世界一の悪党も人の親なようで、全ての支持に従い有り金を出しますが男達はその場から息子を連れ去って身代金と交換する、と。
この強盗・誘拐騒動はジョナサンがローパーに近づくための仕込みで、演技だけのはずが“本物志向”で手の出し合いになり、ダニーを解放した後に半殺しの目に遭うジョナサン。これもまた信憑性を高めるための犠牲なのでしょう。
英国から来た副料理長の設定のジョナサン(=トマス・クィンス)はこうして息子の命の恩人として恩を売ると同時に、ナイト・マネジャーとしてスイスで会った男だと認識させ、警察に追われる身であるアピールも一気に成し遂げました。一石三鳥。そして、ローパーに「面倒を見てやる」と言わせられたのでもはや勝ち確の一石四鳥以上かもしれません。
現地では対策本部ができており、ジョナサンのやり過ぎで諜報員が骨折した上に通報もなく本人の生死も不明だとジョエルから聞かされたアンジェラでしたが、ローパーの右腕“コーキー”こと〈コーコラン〉がジョナサンかトマスの名で素性を調べろと支持している連絡を傍受。死人の身元を調べるはずもなく、ジョナサンが生きていて作戦が上手くいっていると確信したアンジェラはロンドンのロブに電話をかけてジョナサンを指名手配させることで立派な悪党に仕立て上げてやります。
ローパーの領地で療養しているジョナサンに対し、ダニーやジェドは好意的ですが、その素性やスイスでの金庫泥棒を把握したコーコランは自分達をハメようとしているのではないかと疑っており、ジョナサン本人にも警告しており侮れません。
リバーハウスの秘密情報部“MI6” にアンジェラを連れて出向いたジョエルは『リンペット計画』における標的ローパーについて相互協力や情報共有ができないかと打診。マドリードで会っていたローパーの金庫番と弁護士の現場を抑えた写真を見せて、武器売買の相談の可能性があると示しますが先方は小馬鹿にしたような態度。どうも信用できない連中なので、ジョナサンの潜入について黙っていたのは正解かもしれません。
というより、これもリバーハウスの介入が危険だと分かった上での演技だったようで、敵を騙すためにはまず味方(?)からということですか。
回復したジョナサンはようやくローパーとの接見となりました。あくまでも取り入ろうとしている隙を見せず、ここから出て行くと繰り返し要求し、調べ上げられた経歴について色々と聞かれるもある程度強気な態度は崩しません。
しばらくこのまま滞在してダニーの相手をしろと命じられ、ローパーも息子の恩人ながら不審な点だらけのジョナサンを信じていいものか迷いがあるといったところでしょうか。
ダニーにもすっかり懐かれ、その影響でローパーの信頼も徐々に得てはいるものの、曲者コーキーは相変わらずジョナサンの隠された秘密を暴こうと躍起になって揉み消された経歴を調べ上げようとしております。
ローパーの許可を得て護衛付きでダニーと街に出たジョナサンの動きを確認して、観光客を装ったアンジェラもジョナサンに近付きます。アンジェラの姿を確認したジョナサンは、ダニーとの会話に必要な情報をバレないよう織り込むと共に、コーコランが自分の過去を探っているというSOSを出すことにも成功。ローパーはともかくコーコランはかなり鬱陶しい存在ですが、このまま信じてもらえないとなると何かしらの罠に嵌めるとかそういう展開ですかね。どうなる、ジョナサン。
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▼次回、エピソード4