エピソード3『青い信仰』“Chapter Three: Blue Religion”
あらすじ
白骨化事件の被害者の身元が分かり、ボッシュとＪ･エドガーは少年の複雑な家庭事情を知る。ボッシュ自身の裁判が緊迫する一方、ブレイシャーとの関係にも変化が。レイナード･ウェイツと対面したボッシュは、すべてを考え直すことになる。
ネタバレ感想
トレントは「警察やマスコミに人生を台無しにされた、もう耐えられない。子供たちのことが心残りだ」という意味深かつ無実を訴える遺書をのこしており、この件の担当が今世間を騒がせている刑事のボッシュだというのはますます不利な状況になりそうです。
看守を買収して携帯を使っていた〈ベイカー〉という男に近付き、対価は払うから携帯を使わせてくれと頼み込んでいるウェイツ。
意識高い系な上にゴリゴリのフェミニストな感じで、自分の規則違反を棚に上げてそこを指摘されると「女性警官が嫌いなのね」とさも相手が差別しているかのような発言で開き直るジュリア、もはや嫌いです。マイノリティヤクザだな、こりゃ。
警告が2回目となれば次はクビだから気を付けろ、と彼女のためを思って忠告しているボッシュに対しても「お説教はやめて」と逆ギレして「人のこと言えるの？私は訴えられてない」と絶賛嫌な感じです。付き合い始めでこの態度ならさっさと手を引いたほうが身のためでは？
トレントの自宅を捜索すると段ボールいっぱいに子供の写真と毎月15〜20ドルずつ送金している記録が出てきます。
遺書にあった意味深な『子供たち』の正体はこれのことで、罪滅ぼしのため何年も寄付していたようです。
この時点でボッシュは彼が無実であると確信しておりますが、警察への非難の声も上がっている中でチーフや警部らはトレントに罪を被せることでなんとか責任を回避したいという思惑が強い様子。
〈シーラ・ドラクロワ〉という女性から、『1994年、当時12歳だった弟の〈アーサー〉が行方不明に。失踪の半年前にスケボーで転んで頭蓋骨を骨折し、外科手術を受けている』という有力な情報提供が。
シーラを訪ねて話を聞いてみると、俳優だった父の〈サミュエル“サム”〉は今はアルコールの問題を抱えてトレーラー暮らしで、姉弟が幼い頃に家を出てしまった母〈ドーセット〉とは連絡がつかない状況だそう。
博士のところへ行ってアーサーの診療記録を見てもらうと、白骨化遺体と同一人物で間違いはないけれど転んでできたようなものではなく、一点に集中して力をかけた時の骨折であり、位置が高いから転倒によるものとは考えにくく鈍器で殴られたものだろうとのこと。
地方検事の〈リック・オシェイ〉に呼び出されて行ってみると、検事代理のエスコバルも同席しており、アーサーはウェイツが殺したと聞かされるボッシュ。
そして、自分が手にかけた全員の遺棄場所を教える代わりに死刑を免れたいと取引を要求していること、検事としては車から出ただけでも7人の被害者がいるはずで、全員の身元を特定して遺族の苦しみを終わらせられるのなら取引に応じたいとの考えを聞かされます。
ボッシュにはウェイツを尋問して話を聞き出してもらいたいのだそう。
ウェイツの身辺を調べても1994年以降の記録しか見つからず、出生証明書も名前も偽物だと発覚。
逮捕時の車に乗っていた遺体の検視が終わり、〈ルーベン・ギタレス〉という22歳のラテン系の青年だと身元が分かります。死因は窒息死で、麻袋とロープで首を絞められて殺されており、屍姦された形跡もあるそうです。
チーフに呼び出されたボッシュは、オシェイは市長選出馬にあたり、ウェイツの事件を利用しようとしており、市警を目の敵にしているオシェイが当選すれば我々は厳しく監視される、と大人の事情を語り始め、ウェイツの尋問で自白に穴があるか見極めろ、とお達しが。
面倒そうな女ですしまだ深い関係なわけでもないうちに見捨ててしまえばいいものを、ボッシュは花束片手にジュリアに謝りに行っております。ジュリアからも謝罪があり、しっかり仲直りしてしまいました(笑)
食えない男なウェイツの尋問が始まり、ボッシュには一度交通違反で切符を切られていて、その時にも死体を乗せていたと煽られております。甘いマスクの端正な顔立ちはサイコパス感に拍車をかけるなぁ。
アーサー殺害が最初の殺しだそうで、映画に誘って車に乗せるとイーストLAの“特別な場所”に連れて行った、と供述するウェイツ。
首を絞めて殺すようになったのは手慣れてからで、最初は違ったけれど忘れたとのらりくらり。ボッシュとエドガーの表情を見てそれらしいことを言っているだけのただの狂言だと確信して引き上げようとしたところで、「バックパックの中にオモチャのヒトデが入ってた」という報道されていない決定的な事実と一致する発言が。
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▼次回、エピソード4
