エピソード1『不慮の事故死』“Death by Misadventure”
あらすじ
ヤード・セールでヴィンテージ人形を買った10代のジェイク・ウィーラー。それを機に、若き彼の人生は一変してしまう。
ネタバレ感想
Huluプレミアで配信されていたかの有名な『チャイルド・プレイ』のドラマ版『チャッキー』が2024年10月からついにAmazon primeで観られるように。
チャッキーですよ、チャッキー。かつて世界中の子供たちにトラウマを与えたであろうあのチャッキーが帰ってくるなんて面白いに決まってるじゃないですか。
ちょうど『ボッシュ』シリーズが配信されているところまで見てしまったので満を辞して『ハンドレッド』を見始めようと思っていたのですが、お預けです。
恐ろし過ぎる青い目が健在のチャッキー人形を、〈ジェイク・ウィーラー〉がガレージセールでご近所の〈ジョリー〉から購入するところから始まります。
史上最悪の殺人鬼〈チャールズ・リー・レイ〉もこの土地の育ちだと『ハッケンスラッシュ』が伝えていて、ポッドキャストがドラマの中で活用されているというのが今時です。
ジェイクはゲテモノマニアとでも言うのか、部屋の中は不気味なオブジェで溢れており、20ドルも出してあのチャッキー人形を購入したのも納得。チャッキーの頭部だけをもぎ取って自分の作品に加えようとしていたようですが、なかなか取れずナイフを取り出したジェイクが危うく返り討ちにされるというところで父〈ルーカス〉が帰宅。
飼い猫の“ビンクシー”は動物的勘のおかげでチャッキーに対して厳戒態勢ですが、ジェイクがチャッキーの中身に気が付くのはいつになるのかワクワクします。
亡き母と同じく芸術家肌のジェイクに対し、ルーカスは芸術は金にならないと否定的。
ルーカスの双子の兄である〈ローガン〉は家計に困っているルーカスと正反対に良い暮らしをしているよう。ルーカスから見れば甥にあたる〈ジュニア〉が長距離ランナーとして地区大会に出場すると聞いてジェイクに嫌味を言う全方位に刺々しい父親です。
ジュニアとジェイクの仲も相当悪く、食事の席でジェイクの性的嗜好をやたらと持ち出すレベルならいっそ来なければいいのにと思うような関係性。
ジェイクももっと内気な性格かと思いきやガンガン応戦するくらいの気の強さはある様子。ローガンはジェイクがゲイだと認めたくないようですが、息子の年齢すら間違えていたりと支配的な反面本人に対する興味が薄いという毒親そのもの。
一応気は遣えるローガンの妻〈ブリー〉は不倫しているようですし、開始10分でどいつもこいつも過ぎる登場人物達を見ていると、いつ誰が殺されてもオッケー!という心理的な誘導を感じます(笑)
ローガン一家が帰ると、鬱憤が溜まりに溜まったルーカスがバットで息子の作品を叩き潰すという最高の毒親ぶりを見せつけてくれて、最初のターゲットはこの男で決まりかもしれません。
失意のジェイクでしたが、翌日ネットでグッドガイ人形に1500ドルの価値があると知り、人形禁止を言い渡した父にバレないよう人形を抱えてスクールバスに乗り込みます。
14歳で人形を連れて登校するというのは確実にターゲットにされそうなもんです。
同じ学校に通うジュニアは男からも人気がある存在らしく、彼女の〈レクシー・クロス〉は性悪で貧乏なジェイクをジュニア以上に馬鹿にして陰湿なやり方でいじめをしておりました。
ジェイクのスクールカーストは最下層なのか、レクシー以外にも〈オリヴァー・ヘイデン〉という男子生徒を筆頭に小馬鹿にしたり悪口を言ったりするものばかり。そんな中で授業にチャッキーを同席させるというのはどういう神経をしているんだ、ジェイク。そして何故誰も人形に関しては取り立てて何も言わないのか。
カエルの解剖の授業で血が苦手なジェイクが参っている一瞬の隙に誰にも気付かれることなく見事な解剖をやってのけるチャッキー(笑)
生物教師の〈フェアチャイルド先生〉はロッカーに入らないチャッキー人形を預かってくれと頼むと何の疑問もなく受け取ってくれるし人形の同伴はまさか普通のことなのでしょうか?
クラスメイトにはジェイクが熱心に聞いている様々な事件を題材にしたポッドキャスト『ハッケンスラッシュ』の配信者〈デヴォン〉がいて、本人にポッドキャストを聞いているのがバレてイジメ問題のテーマでゲスト出演しないかと声を掛けられ、自分は負け犬じゃないと激昂したジェイク。
その頃ジェイクへの仕打ちを見たフェアチャイルド先生から〈マクヴェイ校長〉を連れてくるまで居残りを言い渡されていたレクシーは生物教室でチャッキーが動くのを目撃。本人は大麻のやり過ぎのせいだと思い込もうとしたようですが。
教室に帰ってきたフェアチャイルド先生はチャッキーを鍵のかかったロッカーの中へ保管しました。
自宅に帰ってネットでチャッキーの売り手を探していたジェイクの元に、一本の電話がかかってきます。「妙なことを尋ねるが、最近チャッキーといて変なことはあった?あの人形には気をつけろ、電池は入ってたか?」と話している最中に何かしらのトラブルで電話は切れてしまいます。消されたか……。
現代っ子なジェイクはすぐにパソコンで『グッド・ガイ人形の危害』と検索し、チャールズ・リー・レイの都市伝説について知ることに。
一応本家の物語と繋がりがあって、一部には周知されている話なのか。
先生に預かって貰っていたはずのチャッキーはルーカスによってバスルームで発見され、今まさに喋ったはずのチャッキーに電池が入っていない事を確認したジェイクは慌てて自宅前のゴミ箱にチャッキーを投げ捨てました。その程度で……!!
デヴォンに呼ばれた発表会には律儀に参加するジェイク。
司会のレクシーは、大勢の前、デヴォン本人だけでなく母親までいる中で「デヴォンと彼のママに本当の気持ちを伝えたら?」と名指しでジェイクに迫ります。
この性悪ビッチを懲らしめてくれるのがまさかの極悪人形(笑)
突然「おいレクシー、聞こえるか?弱い者イジメはいい加減にしろ」という声が聞こえ、恐る恐るジェイクが振り向くと後ろの席に捨てたはずのチャッキーが。
チャッキーはジェイクに、自分を抱いてステージに上がって話を合わせろと語りかけます。ジェイクはすんなり受け入れ過ぎだろ(笑)
ステージ上ではマイクに向かって喋るチャッキーの独壇場で、生物教室でくすねていたレクシーのスマホの中身を面白おかしく暴露して、ジェイクの腹話術だと思い込んでいる観客達を笑わせます。
しかし、倫理的に問題のある話しぶりが続いただけに教師陣はジェイクとチャッキーをはけさせ、ジェイクを停学処分に。
連絡を受けたルーカスはもちろん激怒してジェイクに詰め寄り、「父さんはゲイの僕を恥じてるだけだ!」と反論したジェイクを殴りつけ胸ぐらを掴んで「今度言ったら殺すぞ!」とのこと。「父さんが死ねば良かったのに」と呟いたジェイクの言葉は間もなく現実になりそうです。
ジェイクは一瞬、父親に取り上げられたチャッキーのヤバさにはたと気付くも、敢えて取り戻すことはしないんですねぇ。
落ちたブレーカーを調べに行くため地下に降りたルーカスはそのままチャッキーの餌食に。
それにしても、殺し方よ(笑)最初の殺人が水ゲボからの感電死は笑えます。しかも長い。
デヴォンの母親でもある女刑事〈キム・エヴァンス〉と相棒の〈ペイトン〉が通報を受けてやって来ました。
エヴァンスから、昨夜学校に侵入者があり人形が盗まれたことを確認されたジェイクは、学芸会の練習をしたかっただけだと嘘をつきます。
そうこうしているうちにローガンが身寄りのなくなったジェイクを迎えに来て、ジェイクはチャッキーを連れて家を出ました。
鼻血が出ているジェイクを見てエヴァンスはどうしたのか聞くも、父親に殴られたせいだとは話さず転んだだけと済ませるジェイク。
相棒から死因はどうするか聞かれ、意味ありげに「“不慮の事故死”ね、今のところ」と答えるエヴァンス。なるほど、ジェイクはチャッキーについて色々分かった上でそれを隠し、刑事が真相に迫るのか。
本当は本家のように持ち主の子供が誰にも信じてもらえない中怯えて逃げ惑うという展開を期待していましたが、そうなるとドラマ仕立てで何話も続けるのは無理があるかもしれませんしね。
ローガンの豪邸に滞在することになり、ジュニアともひとつ屋根の下に暮らすということで、次のターゲットはこの家族の誰になるのか。
早速ジェイクとチャッキーは意思疎通をはかり、父親を殺したことについて口論が始まってしまいました(笑)ジェイクの順応性がどえらいことになっています。
やはり猫のビンクシーもチャッキーが殺っていたようで、このタイミングでの「チャールズ・リー・レイだな?」という確認もおかしいし、ポケットから包丁を取り出し「あのいまいましいレクシーについて話し合おう」と悪巧みを持ち掛けるチャッキーもおかしいだろ(笑)
チャールズ・リー・レイの幼少期に遡り、この男が殺人鬼となった背景についても今後深掘りされるようです。
登場するのは紛う事なきチャッキーなのですが、チャイルド・プレイシリーズとは別物感もあり、これはこれで面白いな?
プライム会員になれば、会員特典対象の映画やドラマ、アニメ、Prime Original 作品が見放題。30日間のトライアル期間でお試しも可能。
▼次回、エピソード2
![Chucky: Season One [DVD] Chucky: Season One [DVD]](https://m.media-amazon.com/images/I/515S-g5Mz8L._SL500_.jpg)

