エピソード2『秘密が多すぎる』“The Thing About Secrets”
あらすじ
トニー・アレン殺害事件には裏があることを知ったボッシュは、捜査のためラスベガスに向かう。チーフのアーヴィングが政治的な争いに巻き込まれないようにとする一方、息子のジョージの潜入捜査は危険性が増していく。そしてボッシュの元に母親の殺害事件に関する情報が舞い込む。
ネタバレ感想
被害者の会社付近を通った車のナンバーが監視カメラに映っており、ナンバーを照合してここ半年で該当車が確認された場所を調べた結果、巨大駐車場に出入りしていることが分かります。
実際に行ってみると該当のナンバーはないものの黒のSUVだらけで、いかにもFBIが使う車のよう。停まっていた車から降りてきたスーツ姿の二人組を見て、FBIが関係していると確信を持ったボッシュとエドガーは後をつけてアンソニー・アレン殺害の事件について話を聞きたいと真っ向勝負。
担当の〈グリフィン〉に、アレンが殺害された翌朝に男二人がオフィスから監視装置を回収している様子が別の隠しカメラに映っており、他のカメラには走り去るFBIの車が映っていたと単刀直入に切り出してみれば、あっさりと令状があると盗聴を認めます。
ただ、内容や何故盗聴していたのか聞いても機密事項だと言って教えてくれる気配はありません。
国家安全、つまりはテロ行為にアレンが関与していた疑いがあるようで、テロを未然に防ぐためなら単なる殺人事件のために情報を共有してこれまでの捜査を台無しにしたくないとのこと。
車に仕込まれていた盗聴器に殺害時の音声が証拠として残っているなら渡して欲しいと頼むも、やはりそう簡単にはいかず手ぶらで帰らされてしまいました。
こちらの調べでは車から24万5000ドルの隠し金が見つかっており、その人物をFBIのテロ特捜班が盗聴していたのに“単なる殺人”な訳がないと怒れる警部補はチーフに録音を提供してもらえるよう交渉を頼んでみるとのこと。
タイムズ紙で殺人事件を担当している記者の〈ラッセル〉からボッシュに電話があり、最近〈アネット〉という女性から40年前の殺人事件に関する情報提供があったと言います。
〈マージョリー・ロウ〉、つまりはボッシュの母親の殺害事件の件で、裁判の記事を読んだ人間の冷やかしではないかと疑いながらも一応電話番号は聞いておくボッシュ。
ボッシュが検視室に行っている間デスクワークを続けていたエドガーは、アンソニー・アレンが21歳の時に氏名変更届を出しており、元の名前は〈アルマン・アヴァキアン〉、名前からしてアルメニア人だという情報を手に入れました。
休憩室で談笑中だった〈ムーア〉と〈ジョンソン〉は元々ギャング対策班の出身で、アンソニーの前科情報を話してみると“アルメニア・プライド”という当時のストリートギャングで、改名して過去を清算したかったのではないか、とのこと。
更に押収したPCの解析結果も出て、アレンが会社を通じて資金洗浄を行っていたことも分かりました。
通話記録と財布の中から出てきた美女の写真から、ベガスで頻繁に愛人と会っていたのだろうと推測でき、ベガス帰りの車に大金が隠されていたこともあってボッシュは現地に向かうよう指示されます。ついでに家族に会ってこいという警部補の配慮付き。
ベガスへ向かう前、再びアレン夫人を訪ねて話を聞くと、何も知らないながらに仕事の話はロシア語やアルメニア語で話していたのだそう。
世論がオシェイに傾きつつある中、現職の市長は危機感を持ったらしく、チーフを呼び出して次の市長選で推薦が欲しいと頼んできます。
オシェイと裏で手を組んでいることをおくびにも出さず「光栄ですが警察は政治に介入すべきではない」ともっともらしい言い分を返してみたところ、既にオシェイと手を組んでいることはバレていたようです。その上でオシェイから寝返るように誘って来ているというどちらも面の皮が厚い会話でした。
その裏でジョージは汚職警官の〈エディー・A〉を調べるために仲間の相棒を装った囮捜査を行っており、徐々に身の危険が迫りつつある雰囲気です。
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▼次回、エピソード3