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シビル・ウォー アメリカ最後の日

あらすじ

連邦政府から19の州が離脱したアメリカでは、テキサス州とカリフォルニア州の同盟からなる「西部勢力」と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。就任3期目に突入した権威主義的な大統領は勝利が近いことをテレビ演説で力強く訴えるが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。戦場カメラマンのリーをはじめとする4人のジャーナリストは、14カ月にわたって一度も取材を受けていないという大統領に単独インタビューを行うべく、ニューヨークからホワイトハウスを目指して旅に出る。彼らは戦場と化した道を進むなかで、内戦の恐怖と狂気を目の当たりにしていく。

「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランドが監督・脚本を手がけ、内戦の勃発により戦場と化した近未来のアメリカを舞台に、最前線を取材するジャーナリストたちを主人公に圧倒的没入感で描いたアクションスリラー。

予告動画

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「パワー・オブ・ザ・ドッグ」のキルステン・ダンスト、テレビドラマ「ナルコス」のワグネル・モウラ、「DUNE デューン　砂の惑星」のスティーブン・マッキンリー・ヘンダーソン、「プリシラ」のケイリー・スピーニー。

ネタバレ感想

もしもアメリカで内戦が勃発したら……というお話で、もっとポップなパニック映画かと思いきや全く期待を裏切られました。

内戦に至る経緯にスポットが当たるわけでもなく、開始早々既に国内は混乱状態を極めており、命知らずな報道記者目線のドキュメンタリーっぽさもあるロードムービーという感じ。

記者グループの中には新人カメラマンの若き女性も居て、最初はこの新人の成長物語かなーと感じるのですが、蓋を開けてみればそんな生温い『成長』という言葉では収まりきらない『覚醒』とも『狂気とも』言えるような存在となり世代交代、というやや胸糞感もある終わり方でした。

まだまだひよっこで銃撃戦に慌てふためくばかりで何もできなかった頃、「自分が撃たれている時も撮るのか」という質問が伏線になっていて、そう質問していた若手の方が最後には自分にとってヒーローでもある崇めていた存在を踏み台にしたようにも見えます。

道中では戦時に乗じた過激派もいたり、仲間も失ってしまったりと目まぐるしくて重たいシーンもあるのですが、その重さを引き摺らせてくれないあたり、戦場は止まらないという現実とリンクしていました。

全体的に臨場感も疾走感も、アクシデントや酷い現実も出てきて面白くないわけではないし没入感もあります。ただ、個人的にはもう一度見返したい類の映画ではなく、メッセージ性を全面に感じるというよりは終始淡々とリアルで十分起こりうる世界線を見せつけられている、といった内容でした。

A24はシリアスシーンに敢えてミスマッチな選曲をしてくるのが上手いなぁ。

評価(平均点高めの設定です。)

3.9 /5 点！

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概要

監督：アレックス・ガーランド

時間：1時間49分

配給：ハピネットファントム・スタジオ

公開日：2024年10月4日

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