エピソード7『悪徳の代償』“Exit Time”
あらすじ
チーフのアーヴィングは悲報を受け、真相解明のために動き始める。意外な人物と手を組んだボッシュが衝撃の事実を知る一方、エレノアはＦＢＩとの取引に応じる。そして重罪を犯してきた非道な一味は、逃げ道を確保しようとする。
ネタバレ感想
悲壮な葬儀が厳粛に行われた後、参列していたアースノーに近寄り「このまま隠し通せないぞ」と脅すチーフ。
その足で強盗殺人課のオフィスに忍び込み、ジョージに纏わる捜査資料を盗み見てスマホで写真を撮っております。更には防犯カメラ映像の記録を持ち出して独自に捜査する気満々です。
息子を死に追いやったと責められ、コニーとの夫婦仲も相当深刻になっておりますし、躍起になってボッシュにも協力を求めそうな気配。
アレンの車のGPS記録を入手し、殺害前に2分間停車した場所が判明。
GPSの記録は、車がリースされてから3年分のものが確認可能だそうで、アレンの車に付着していた古い血痕が2年前に殺され埋められたというFBIの潜入捜査官のものだとすればどこに埋めたかも特定可能です。FBIにとってこれはかなり有益な情報で、GPS記録を預かってエレノアからグリフィンに横流しさせるボッシュ。いいのか(笑)
娘と食事に行った際にチーフから呼び出しがあり、指定のホテルの部屋へ行ったボッシュはそこでジョージの死の真相は極秘だった内務調査に関係があると確信しているチーフからこの件を独自に調べていることを明かされます。
担当刑事がいくら優秀でも、市長選が近く警察の不祥事を避けたい市長からの圧力があれば話は別だ、とも。なるほど、政治の絡んだ勢力争いがこんなところに繋がる伏線になっているとは。
殺人課ではなく自分と協力して一緒に調べて欲しいと頼み込み、ボッシュに何か知っているはずのアースノーに聞き取りをするよう命じます。懇願しているようにも見えて、規則に則った方がいいとやんわり断ろうとすれば有無を言わさぬ態度のチーフ。この二人は何故だか一蓮托生の関係です。ゆくゆくは思い通りに出世を遂げていきそうなチーフからこれだけ信頼されているというのはプラスの面も大いにありますが、手段を選ばない人間に囲われるというのは危うさも孕んでいる感じ。
実際、休職中も殺人課に監視されているアースノーと話すためにチーフとボッシュは手洗い行動に出ております。悪の組織の指示役と実行役かのよう(笑)
拘束したアースノーを前にマフィアに引き渡されたくなければジョージを殺した人間と指示役の人間の名前を吐けと迫り、カール・ナッシュの指示だとついに名前を引き出せました。
ナッシュの名がこんなところで出てくると思わず動揺するボッシュ。チーフから知り合いかと聞かれてヴァンナイズ署の元刑事だと答えます。
アースノーは、実行役については正確に分かっていないようですが、ウエスト管区の警官〈ニック・ライリー〉かもしれない、と。
ナッシュの名がここで出たことで、ボッシュはアレンを殺害するよう頼んだのはやはりヴェロニカで、アリバイはあったものの嘱託殺人だったのではないかと疑いを持ち、そちらの件でナッシュを逮捕して取引を持ちかけてジョージの件も吐かせるという方針が決まりました。
元々顔見知りで、情報収集に利用した殺人課のコニフに接触して、アースノーは元刑事のナッシュから銃を買っており、ジョージの事件に関係あるぞと伝えて餌を撒いておきます。
警備中のナッシュのことはエドガーに監視させておき、その隙にボッシュはピッキングでナッシュ宅の鍵を開けてチーフと中へ。やりたい放題です。
通気口に隠されていたアレンがレイラと不倫している様子の隠し撮り写真を見つけ、やはり夫を探っていたヴェロニカがアレン殺害を企て、ライコフを陥れて組織の仕業に見せた嘱託殺人の証拠になりそう。
一先ず元に戻して正式に令状を取って押収することにした二人ですが、その頃アースノーはナッシュを訪ね、チーフとその手下に尋問されたと慌てて警告。自分はもう抜けるから取り分をくれと要求するアースノー。取り乱すアースノーに対し、分け前は必ず届けさせると約束して帰らせたナッシュ。ボッシュ達とはニアミスで済んでホッとしました。
安心したのも束の間、帰宅したナッシュに通気口のネジが1本落ちていることに気付かれてしまいます。通気口を探ったナッシュはボッシュ達同様例の隠し撮り写真を見つけ憤慨しておりますが、あれは以前この部屋に入っていたヴェロニカがナッシュに罪を被せる保険のため仕込んだものだったのでしょうか。
その晩、アースノーはナッシュの指示で悪徳警官仲間から消されることに。
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▼次回、エピソード8
