エピソード2『不吉な名画』“The Four Last Things”
あらすじ
連続殺人犯として密かに追い続けていた男が遺体で発見された。状況は明らかに自殺。しかし相棒のエドガーは死んだ男とボッシュの間に何か因縁めいた秘密のにおいをかぎ取っていた。その後、事件は他殺と判明。担当のベテラン刑事ジミー・ロバートソンが捜査対象として挙げたのは意外な人物だった。
ネタバレ感想
デートに誘うまでもなくもうアニタに手を付けていたのか、ボッシュ……!やり手です。
勝手に釈放されて怒っていたガンのアパートの外廊下が映る監視カメラに、ガンを介抱しながら送ってきた女性の姿が映っているのを発見したボッシュ。
あの監視カメラはキチンと令状を取ったものとは思えないし、いい加減仕事中毒で身を滅ぼすのでは?
監視カメラの回収に来た際に、車から降りてきた怪しい二人組の男がガンの部屋に侵入するのを目撃してしまいました。咄嗟に応援を呼ぼうとしてやめたのには、この先の展開が分かった上で殺人犯のガンには因果応報だとでも思ったのでしょうか?
マディの友人〈ベッカ〉の父親だという〈フィル・ジェントリー〉から声を掛けられたボッシュ。何かと思えば、スピード違反で切符を切られたから揉み消してくれという厚かましい頼みでした。子供達が大勢いる手前無言で受け取るだけ受け取ったのはボッシュの懐の広さでしょう。
ガンのアパート下で落下遺体が見つかり、ガンの逮捕記録に『ハリー・ボッシュを呼べ』と記載されていたことで担当の〈ロバートソン〉からボッシュに連絡が。
やはりガンに殺された二人の被害者女性が売春婦だったことが母親の件を悔やむボッシュを執着させているようです。
ボッシュはガンが犯人だと確信を持っておりましたが、ここでもオシェイが「確信がない」と尻込みして起訴に至らなかったのだそう。
現場に行って、ガンの部屋から自分が秘密裏に仕掛けたであろう監視カメラをちゃっかり回収するボッシュでした。
エドガーは、ボッシュ不在時にロバートソンからボッシュの指紋がグラスに付いていたけど削除しておいた、と報告を受けており、その後ボッシュ本人にも指紋が付いていたらしいぞと話したところ「あり得ない」と一蹴されますが、しっかり指紋がついたグラスの写真を見せると一転して「遺書の写真を撮る時に手袋を脱いだ」とミスを認めるボッシュ。ボッシュがこんなミスをやらかすことが意外でもあり、元からガンを追っていたと明かされたばかりでもあり、エドガーに疑惑が芽生えております。
ガンが他殺だと断定されたことで、ボッシュの指紋の件も自ずと明るみに出ることに繋がりロバートソンから宣戦布告めいた嫌味を言われたエドガーはボッシュが指紋の件で嘘をついていて危険だとありのままを警部補に報告します。
警部補はエドガーに、ガンの捜査でボッシュと組んでいた元相棒の〈リック・ジャクソン〉を教え、内密に動いてロバートソンより先に真相を探るよう指示しました。
警部昇進のための口頭試験に備えて緊張感を抱えた毎日を過ごす警部補にまた一つストレスが増えてしまった、と。
暗くなってからガンの自宅に戻ったエドガーは、ボッシュが捜査員の目がある中で回収し損ねた隠しカメラと、いかにも怪しげなフクロウの置物を見つけます。
フクロウに書かれていた言葉を調べてみると、“気をつけろ、神が見ている”というメッセージで、独特で奇怪な作風を持つ画家の〈ヒエロニムス・ボッシュ〉の作品である『七つの大罪と四終』の絵の中に書かれていたメッセージだと分かります。
エドガーはこの時点でボッシュが怒りのあまりガンを殺害したと多少なりとも疑っている様子。ロバートソンもボッシュを容疑者として考えておりますし、かなり危うい立場です。
余談ですが、ボッシュの車のヘッドレストが取られているのが気になってそういうオシャレでもあるのかと調べてみたところ、日本では非常時の安全装備を担っているヘッドレストを外して運転するのは違法だそうです。
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▼次回、エピソード3