エピソード9『凶弾』“Clear Shot”
あらすじ
狙撃現場へ緊急出動する救援部隊。ホランド裁判では検察側が取引を迫られ、ボッシュは暗い真実と向き合うことに。アーヴィングは警察官としてのキャリアをまっとうすることを決意。逃亡者たちの間でもひとつの決着がつこうとしていた。
ネタバレ感想
アメリカのクライムドラマを見ているとよく感じるのが、警官が負傷した時の対応の速さよ。
今回もエドガー回収のために武装メンバーが乗ったパトカーが3台颯爽と到着し、上空からはヘリの援護付きです。
直ちに狙撃場所になったであろう丘の上の捜索も始まりました。犯人は分かっているも同然の相手なのですぐに指名手配の手続きも済んでいますが、すんなり見つけられるかどうか。
元陸軍特殊部隊で狙撃手として勲章も受けているシャビに狙われて、車のエンジンが壁となって一命を取り留めたエドガーはかなり運が良かったのかもしれません。不幸中の幸いか。
肩甲骨が砕かれて金属で接合する手術になるらしく、腕が動くまでも6ヶ月はかかるので手術が成功しても暫くは内勤を余儀なくされるエドガー。コンビ解消だのなんだの騒いでいたことがこんな形で本当になるとは。それにしても、次シーズンからエドガー降板なんてことにはなりません……よね?既に完結している作品なので調べればすぐ分かるのですが、ネタバレは見たくないので一抹の不安を抱えつつ見守るしかありません。
正直、このドラマは主役のボッシュ以上にエドガーやマンク、凸凹コンビの2人なんかのサブキャラが良い味を出し過ぎていてなくてはならない存在なのです。
弟の釈放のため署に来ていたルディにジェシーの顔がバッチリ映った監視カメラ映像を切り取った写真を見せるボッシュとロバートソン。
弟の減刑を餌に自供させる算段は上手くいき、ベニーテスも同席の中、ホランドがあくまでも事故死だったと主張している〈ドナテラ・スピアー〉の遺体を運んだことや、ガン殺しの一部始終が明かされます。
ボッシュの指紋がついたグラスは、ジェシーがバーで盗み出したものを現場に置いたのだそう。全てはホランドの台本通りにやったことで、『ボッシュの破滅』というホランドからのメッセージが込められたフクロウには置き場所まで指示があったと話すルディ。ホランドが描いたという殺害時の絵コンテは元刑事の用心深さでもちろん取ってあることも分かり、確実な証拠となりそうです。
完全に警察側に協力する事になったルディを一度解放してホランドと話をする機会を作らせ、不起訴も有り得るとぬか喜びしているホランドに切り札の絵コンテを持ち出すことで自白を引き出した会話を録音すればこれが大成功。
とうとうガン殺しの容疑でホランドに手錠をかけられました。
ロバートソンはアンダーソンにゴシップ感満載の一連の流れを伝え、LAタイムズに公式な記事が載ることでボッシュの疑惑を完全に晴らす手筈を整えます。自分が手柄を持っていくための副産物だとしても、なんだかんだで嫌な奴ではあっても悪い奴ではないのです。癖のある刑事ほど有能なのかもしれません。
強盗殺人課の〈ベネット〉と〈ペル〉が老人ホーム放火の件で署に来て、焼死したカフリーのベッドが火元で、一見寝タバコのようだが分析の結果燃焼促進剤が仕込まれていたと話します。
受付の面会者リストには唯一ボッシュの名前があり、7年間頻繁に訪問していたことや、突然訪問をやめた経緯について聞きに来たようです。
母を殺した犯人は麻薬課のタレコミ屋で、上層部からの圧力もあって逮捕できなかったと聞いたけれど、独自の調査の結果既に犯人は死んでいたので打ち切ったから会うのをやめた、とありのままを答えたボッシュ。
彼らは帰る直前、当時の捜査記録が出たと言い残しており、ボッシュもそんな資料は初耳だし何故火の手を逃れたのか、とまた新たな謎が生まれております。
ウッディが隠した金を探しに行くドブスに合流し、やられる前にやるつもりで警戒していたシャビですが、不意打ちであっさりドブスに撃たれて死体はそのまま海の底に沈められる結果に。
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▼次回、エピソード10