エピソード6『奇跡の鍵』“Bitter Harvest”
あらすじ
復讐を果たすか、情けをかけるかの選択を迫られて悩むクラーク。一方、ケインはオクタヴィアと協力して、グラウンダーの村への攻撃を阻止しようとする。アビーはレイヴンの急激な回復が気にかかるが・・・
ネタバレ感想
ポッと出の余所者が突如現れて、仲間を大虐殺した部族の出身にもかかわらず総帥の部屋で共に暮らし、総帥が絶大なる信頼を置いてしまう今のクラークとレクサの状況はグラウンダーからみたら、さぞやヤバい女にトップが洗脳されてしまったと思いそうなものです。
氷の国のロアン王から連合への忠誠の証であり謎を明らかにする答えだという“ワンヘダへの贈り物”が届き、大きな箱の中からは拘束されたエマーソンが。
パイク一派の〈ハンナ〉達数名が重装備で外の水や土を調べているのを監視してケインに連絡していたオクタヴィアですが、グラウンダーの子供が出てきてハンナの合図で銃を持った大人達から追われてしまいます。
なんとかその場はオクタヴィアが守ってやりましたが、口封じのためなら子供でも殺すつもりのパイク一派は何を企んでいるのか、キャンプ内のケインが目的を調べることに。
議長室に仕込んだ盗聴器から会議の様子が聞こえてきて、ファーム出身のモンティとファクトリーのモンローを迎えてアルカディア拡大計画を重要な段階に進めると話しているパイク。
木を伐採して肥えた土壌に作物を植え畑を作るというパイクは、周辺にあるグラウンダーの村を潰す気です。
モンティもジャスパーも批判的ですが、ゴリゴリの過激思想なパイクが選ばれたのも民意の反映なんですよねぇ。うーーーむ。善良なモンティはようやく再会できた母親がかなりの過激派となってしまっていてめちゃくちゃ複雑でしょうな。
レイヴンの脚の痛みはすっかり消えてしまい、アビーから仕事復帰の許可も貰えるほどに。
こうして実証されてしまえばチップを口にしたがる者が増えるのも当然で、ジャハに光の町への鍵を口に入れてもらうための列まで出来ています。本当に宗教そのものになってきました。
やはり臣下の〈タイタス〉からもここ最近の判断を疑われつつある総帥。
最後のマウンテン・マンであるエマーソンの処遇についてレクサから聞かれたクラークは、タイタスと同じく殺すべきだと堂々たる宣言。
「私の民が血を流した時だけ報復するなと?」と信じられない表情のレクサに完全に同意ですが、クラークいわく「これは戦争を終わらせるためなの、エマーソンは死ぬべき」だそう。さすが死を司る者(笑)
まぁ、実際にエマーソンはワンダへに贈られたものなので処遇を決めるのはクラークになるのですが。
永久追放かクラークの手で49回刺して殺すかの二択で、クラークは自身の手を血で染められるのでしょうか。
すっかり気力を取り戻したレイヴンはアリーとジャハに感謝を示し、何でもすると約束。
早速2人から仕事を頼まれます。
アークのシステムにアリーのコードの更新版があるからコードを捜すためにメインフレームに入らせてくれと言われて納得するレイヴンですが、これはマーフィーに拒絶されたことを踏まえたジャハの嘘でした。本当に捜しているのは世界を滅ぼしたプログラムの改良版だそう。
ケイン派の〈ネイサン〉は盗聴器を仕込んだり、外にいるオクタヴィアに馬を届けたり協力してはいるも、葛藤のある微妙な立ち位置で危機を回避しようとして裏切る可能性もありそうです。
馬に乗って土地を狙われている村に警告しに行ったオクタヴィアは空の民だと襲い掛かられますが、先ほど助けていた少年の〈ガブリエル〉が「僕の命の恩人だ!」と割って入ってくれてグラウンダーの警戒も少し解けた様子。
しかし、オクタヴィアが刺客の存在を教えてしまったばかりに村人達は避難せず罠を仕掛けて迎え撃つという最も恐れていた態勢に入ってしまいました。
タイタスはクラークにかなりまともな意見をしていて、その上でリーダーの言うことなら総帥は聞き入れる、自分達の民は報復をしない道なんて認めないからレクサを守るためにも意見を変えてくれと頼むのですが、まぁクラークが受け入れるはずないんですよねぇ。何か頼まれると即答で断るのがクラークなのです。
結局クラークは、半分はタイタスの言う通り、自分も同じことをしたから裁く資格がないとしてエマーソンを殺さないと決め、タイタスが本当に汲んで欲しかった血で血を洗う流れとは真逆に突っ走っております。
レクサが良いように変換して民を黙らせておりますが、クラークを睨み付けるタイタスの逆襲も近そう。
レイヴンを見て、ジャスパーまで心の痛みを取り払おうとチップを貰うのですが、口に入れる寸前に止めに入ったアビーがジャハに科学的な説明を求めます。
あのチップはシリコン製のデバイスで、体内に入ると脳幹でフィラメントを再構成し、神経伝達物質の放出を特定の経路で抑えることにより痛覚を遮断するのだそう。一応しっかり科学的なものなのか。
ジャハは息子であるウェルズの名前が出ても一瞬思い出せない様子があり、その場で詳しく調べるまでチップの配布は許可しないと活動停止を言い渡すアビー。今のアビーにどこまで権限があるのかは謎ですが、これは良い判断です。
しかし、アビーの右腕的存在だったジャクソンが既に光の町へと堕ちており、スパイとしてアビーを見張るとか。
ベラミーやハンナ達は村へ夜襲を仕掛けに行き、自力で拘束を解いて今度は兄達のところへ罠だと警告しに向かうオクタヴィア。
オクタヴィアのせいでもあり、オクタヴィアのおかげでもあり、アルカディア勢は早めの退却で被害は最小限に抑えられましたが、モンローが毒の煙を吸い過ぎてその場で死亡。
毒の灰で土壌も汚染されたらしく、パイクはオクタヴィアと彼女に情報を渡しているであろうケインを裁くためにベラミーに証拠集めをさせる気です。
レイヴンの調べで、アリーのコードがアークのシステムにないことが分かります。
アリーの製作者である〈ベッカ〉は宇宙に行ったはずなのに12のステーションには滞在していなかったことになり、これを聞いたジャハは「実はアークを形成するステーションは13のはずだった」と1つのステーション“ポラリス”を犠牲にした事実を隠すためにデータが破棄されたことを明かします。次から次へと。
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▼次回、エピソード7
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