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ウィキッド ふたりの魔女 - オリジナル・サウンドトラック

ウィキッド ふたりの魔女

あらすじ

魔法と幻想の国・オズにあるシズ大学の学生として出会ったエルファバとグリンダ。緑色の肌をもち周囲から誤解されてしまうエルファバと、野心的で美しく人気者のグリンダは、寄宿舎で偶然ルームメイトになる。見た目も性格もまったく異なる2人は、最初こそ激しく衝突するが、次第に友情を深め、かけがえのない存在になっていく。しかしこの出会いが、やがてオズの国の運命を大きく変えることになる。

名作児童文学「オズの魔法使い」に登場する魔女たちの知られざる物語を描き、2003年の初演から20年以上にわたり愛され続ける大ヒットブロードウェイミュージカル「ウィキッド」を映画化した2部作の前編。後に「オズの魔法使い」に登場する「西の悪い魔女」となるエルファバと、「善い魔女」となるグリンダの、始まりの物語を描いたファンタジーミュージカル。

予告動画


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エルファバ役はエミー賞グラミー賞トニー賞でそれぞれ受賞歴を持つ実力派のシンシア・エリボ、グリンダ役はグラミー賞常連アーティストのアリアナ・グランデがそれぞれ演じた。そのほか、シズ大学の学長マダム・モリブル役に「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」のミシェル・ヨー、伝説のオズの魔法使い役に「ジュラシック・パーク」シリーズのジェフ・ゴールドブラム。監督は「イン・ザ・ハイツ」「クレイジー・リッチ!」のジョン・M・チュウ。第97回アカデミー賞では作品賞のほか、シンシア・エリボの主演女優賞、アリアナ・グランデ助演女優賞など合計10部門にノミネートされ、美術賞と衣装デザイン賞の2部門で受賞した。

ネタバレ感想

話題沸騰のウィキッドです。

正直、オズの魔法使いのあらすじを知っている、ウィキッドという名前と緑の魔女の存在くらいはなんとなく知っている、という程度の知識しかないので、どんなものかと思いながら鑑賞しましたが、じゅうぶんに面白かったです。

 

西の悪い魔女エルファバが死んだ、と住民が歓喜する始まりは、人が死んだことでそこまで狂喜乱舞せんでも……という狂気じみた集団心理のようなものを感じました。

皆に崇められている善い魔女グリンダも登場し、エルファバとの過去の関係性を思い出話として振り返るような形で物語は進んで行きます。

 

それにしても、こんなにキャンパスライフストーリーだったのは意外でした。

誰からも愛され、世界は自分中心に回っているタイプのいかにもなブロンド娘グリンダに対して、生まれた時から緑色の肌のせいで親からの愛情すら受けられずに忌み嫌われてきたエルファバ。

色で様々なことを表現しているのが一目で分かるようなカラフルさ。

エルファバの緑よりも、序盤の入学式でのモブが青で統一されている中でグリンダがただ1人ピンクを身に纏っている姿が印象的です。

その他大勢とは違う特別な存在であり、その反面見ようによっては浮いた存在でもあるグリンダのポジションがこの時点で分かりやすく映ります。

絶妙なデリカシーのなさで偽善を偽善と気付かない無邪気さというか、無神経さというか、そういうものの感じさせ方は抜群です。

ただ、2人の関係が面白く、歪みあってはいるものの、初めて肌の色ではなく能力故とでもいうのか、ライバルとして嫌われているような感覚は今までないものだったのでしょう。

真逆な2人の友情物語というストーリー展開自体は王道ですし、恩師の裏切りや偉人が黒幕など、ありがちな物語はこれでこれで楽しみやすく、音楽と映像の圧倒迫力は評判通り。

特にラストシーンのエルファバは鳥肌ものでした。

二部作らしいのですが、ここで終わってもいいようなまとまり具合も。

とにかくエルファバが何の落ち度もないのに一貫して不憫な立ち位置な上、彼女の過去を知れば知るほど序盤に見た死を歓喜されるほどの嫌われようにゾッとしました。

グリンダもエルファバの死を良しとしていて、2人の友情はどう拗れて現在に至っているのか、本心ではどう感じているのか、後編ではその辺が分かりそうで今から楽しみです。

評価(平均点高めの設定です。)

4.2 /5 点!

ウィキッド ふたりの魔女

概要

監督:ジョン・M・チュウ

時間:2時間41分

配給:東宝東和

公開日:2025年3月7日

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