エピソード3『組織のナンバー2』“Number 2 with a Bullet”
あらすじ
死者が増えるにつれ、リーチャーの立場は危うくなっていく。彼はザカリーの信頼を得るため危険な賭けに出る。
ネタバレ感想
ほぼ新車ばかりで整備が必要そうには見えないベック邸に常駐している整備係の〈ラスティ〉という男は一体何をしているのでしょうね。
エンジェルは殺される前にベックに留守電を残していたようで、ベックに呼び出されるリーチャー。
エンジェルはリチャード誘拐犯について探っていて、犯人が乗ってた小型トラックを調べるとベックの取引先のものだったというとんでもない偶然が起こっており、リーチャーが始めに証言したトラックの運転手の特徴と似通う人物がその取引先には1人もいない、と詰められます。
エンジェルが話していたのはリーチャーのことではなかったようで、証言が信用できるかできないかは下手に証言を翻さず「その取引先は新たな人員を雇ったんだろう」と適当に誤魔化して「ずさんな誘拐計画を実行したのはあんたのビジネスへのある種のメッセージだ」と矛先を変えます。
敵についてすべて話してくれれば俺なら敵がまた仕掛けてくる前に始末できると踏み込むも、この場ではベックはリーチャーを頼りません。
その夜、ニーグリーに連絡してみると既に名前を出した3人を調べてくれておりました。
ポール・ヴァンホーヴァンは、上官を眼球が飛び出すほど殴って軍刑務所に18か月いた上に看守の指を素手で引きちぎって18か月の刑期延長。体通り相当な脳筋です。
エンジェル・ドールはポールの刑務所仲間で、女性士官への性的暴行で8年の刑期という最低な男ですが今や死人となった、と。
最後に一番経歴が謎だったチャップマン・リュークは元警官で数々の犯罪歴の持ち主だそう。
クインがかかわっているトラブルだと聞かされたニーグリーは、ますますリーチャーを助けようとしますが、リーチャーは彼女を巻き込まないために居場所を明かしません。
電話を切るとそのままスーザンにかけてビザール・バザールの事務所で“後始末”をしなければならないから邸宅の1.5キロ南にタオルと服を積んだ車を夜中までに用意しておいてくれと頼みます。
荒波の中を泳いで車の場所まで行こうとするリーチャーは相変わらず(笑)良い体を晒してしっかり辿り着いているのもさすがです。
スーザンは車を用意してリーチャーを待っていて、ビザール・バザールに行くのならテリーサを捜しに自分も行く、と。
車内でリーチャーと因縁の関係にあるクインとやらは何をしたのか聞かれて、これまでの会話と併せて考えるとその関係がほんの少しだけ明かされました。
リーチャーの友人でもあるかつての優秀な部下〈ドミニク・コール一等軍曹〉をクインに殺されたんでしょうね。もう少し詳しい経緯が知りたいところですが、事務所に着いてしまったので話はお預けです。
用意されていたあまりにもダサいTシャツで、遺体になったエンジェルをスーザンに紹介するリーチャー(笑)最終話ではお目当てのロブスターにありつけるのでしょうか?
テリーサを心配するあまりか、たびたびヒステリックになるのはスーザンの悪い癖かもしれません。
エンジェルは使われていないコンテナの中に車ごと隠し、血溜まりの清掃をしていると外にトラックが。
そのまま到着した2人も殺し、もう一つコンテナを使うことに。
エンジェルが持っていた銃をビニールに入れてまた海を渡り、無事に帰り着くリーチャー。バケモンかよ(笑)
翌朝、階下に降りるとベック達が大騒ぎしていて、大口の取引が控えているのにトラック運転手の〈ベリンジャー〉と〈スクラー〉が来ない、と。コンテナにいる2人のことか。
2人の代役を申し出るも、リチャードの子守りをしてろと言われてしまったリーチャーでしたが、買い物に行く車の中でベックよりも上の存在〈ジュリアス・マケイブ〉についての情報が得られました。
しかし名前以上の情報は得られず、新入りのリーチャーは幹部連中からもまだ信用されていないので潜入の意味があまりないという状態。それならばこちらから幹部の仲間入りをする、というのがリーチャーらしい発想で、そのためにはベックの右腕の席が空いている必要があるのでデュークを排除するつもりです。
スーザンに、回収していたエンジェルのPCのメールからベック宛に『誘拐犯一味のアジトが分かった』とメールしてハートフォードにあるDEAの隠れ家に誘導させます。
買い物に出た先では、いじめっ子の旧友に絡まれていたリチャードをまたリーチャーがやり過ぎな助け方をして信用を獲得。
ついにリチャードからベック家の生活をも牛耳るジュリアス・マケイブについて聞き出します。マケイブはベック親子を常に監視下に置き、前回の誘拐もベックを言いなりにするためのマケイブの仕業で、耳を切った実行犯はポーリーなのだそう。自分をトラウマレベルに殴って耳まで切り落とした相手が常に自宅にいるという恐怖は計り知れません。
元々ただの絨毯売りだったベックは輸入手続きに不満を持ち、港や税関の職員に賄賂を渡して国際的システムを作って仕事をやりやすくしたのだそう。それを周りに自慢し過ぎてマケイブの耳にシステムの情報が入り、手続きを避けたいけれど賄賂を払いたくないマケイブはリチャードを誘拐して脅迫したのです。なんつー悪党だよ。
マケイブが絨毯に隠して運んでいる積み荷の中身はベック親子も知らないそうです。
クインについて名前を出してみても、聞いたことがないという返事でした。どうせマケイブがクインだろ。
買い物から帰ると罠にかかったベックとデュークが誘拐犯の始末をつけにハートフォードに行くから着いてこいとのこと。
リーチャーは急いで波打ち際に隠していた銃を取ってきますが、同行しているベックにバレずにどうデュークを殺すのか。
これは意外と簡単で、ベック自身は隠れ家の近くまで来て車で待ち、用心棒の2人に一味の始末を任せました。
隠れ家の中でデュークの背後を取り、銃を突き付けて武器を回収するとテリーサの居場所を聞くリーチャー。
話さないとみたデュークを手早く撃ち殺し、架空の誘拐犯一味を殺したと偽装するため乱射しまくり、証拠を消すために隠れ家を爆破させてベックの待つ車へ戻ります。
これで邪魔者デュークは死んだ上に、手を汚して忠誠心を示したリーチャーはダメ押しで待ち伏せしていた男が落としたと言ってエンジェルの銃をベックに渡します。これは銃マニアのベックがエンジェルに贈ったものだったらしく、買収されたエンジェルが敵に寝返って自分達を誘き寄せたというシナリオをまんまと確信してくれたベック。ついでに「あと2人見覚えのある顔がいた、トラックでニュー・ロンドンに行った時に会った気がする」と言えば、今朝現れなかった2人が裏切り者だと勝手に思い込んでくれました。これでエンジェルもあとの2人も捜索すらされないでしょう。なんというまとめて解決なんだ(笑)
もちろん右腕の座もゲットです。こんなに計画通りにことが運ぶとは。
エンジェルの銃の使い方は予想外で気持ち良かったなぁ〜。
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▼次回、エピソード4
