エピソード4『日の当たらない場所』“Unsung”
あらすじ
手がかりを必死に探すハーモンは奥の手を使うが、それは突破口をもたらすと同時に致命的な対決につながる。
ネタバレ感想
殉職したデルガド巡査の葬儀が行われ、参列した帰りの食事休憩中には浮浪者に注射針を打たれたホルトからディアスに連絡があり、HIV検査は陰性だったけれど休職すると。やはりショックが大きいのでしょう。
元警官の姉のことについて聞かれたトレイシーは、追跡時の車両事故で負傷してキャリアが終わったと教えます。職業柄やはり危険は付き纏うのです。
ランチもろくに取れていない中通報があればすぐさま駆け付けなければなりません。
トレイシーとディアスが到着した現場では売春婦と客が揉めており、仮出所中で薬物を使用した上に売春婦に暴行を加えた“クリーパー”は手錠をかけられながら「待ってくれ、いい情報がある！イースト・バリオの連中が女たちと騒いで大量のブツを騒ぐと大口を叩いてた！奴らは警官殺しだろ！？」と叫びます。
イースト・バリオの名を聞いて動きを止めるトレイシー。
騒ぎを起こした2人ともに手錠をかけて勾留するため別々にパトカーに乗せるのですが、コカインの金を払わないクリーパーを鍋でヤケドさせた売春婦の〈リアーナ〉から、「イースト・バリオの連中とパーティーをしたの？薬物所持の罪だけで済むのに暴行と販売で裁かれたい？」とまたしても脅迫じみたセリフで情報を引き出します。
しぶしぶ口を割ったリアーナによれば「ベイビーブルーがいたよ。本名は知らないけど、この時刻はエンジェル・フード・ドーナツにいる」とのこと。
大量の“ブツ”とは薬物ではなく人身売買の被害者となる少女達を指しているのか。
そのまま“ベイビーブルー”に会いに行き、イースト・バリオとのパーティーに参加したか聞いて“狂人”の写真を見せると、その場に居たと言質が取れました。さらに今夜もオーシャンサイド・モーテルでパーティーがあるという情報が。
モーテルを張り込んで駐車場の車のナンバーを照会すると、イースト・バリオ所属の大物〈ノルベルト・ビエイラ“モンストロ”〉がヒット。
トレイシーはすぐには特別捜査班に知らせずこのまま見張ると言い、ルールを破ればクビにされるのではないかとまだ半信半疑なディアスは及び腰でしたが、「私を完全に信じるか信じないかよ、中途半端じゃ困る」とピシャリ。
信じると約束したディアスを連れてパトカーを降りると、モーテルの受付で“狂人”の写真を見せて話を聞くトレイシー。
12号室に4人が入ったきり出てきていないと確認を取ったトレイシーは“狂人”と用心棒に間違いないと踏み、パトカーからショットガンを持ち出して大規模かつ隠密に応援を要請します。
サイレンを鳴らさないとはいえ、パトカーが何台も駆け付けてきて制服の警官も増えれば勘付かれてしまわないでしょうか。
到着したラスマンも説得し、トレイシーにこの場の指揮が任されます。
隊を組んで12号室に突入し、銃を向けられれば容赦なく射殺し、部屋の外へ逃げた容疑者を単独で追跡するトレイシー。廃墟の中に入られヘリも追い切れず孤立無援状態で応援要請していたところを背後から襲われ、一騎打ちでは女性のトレイシーが不利かと思われましたが、殴られながらも予備の銃を手にして“狂人”のこめかみに突き付けます。
殴られた衝撃で、証拠が残るボディカメラは外れていることを確認したトレイシーは一瞬このまま始末してしまうのではないかという緊張が走りましたが、ラスマンが追いついてきて容疑者逮捕に。
そういえば10年以上一度も発砲していないと言っていたのに、いざこういう状況になれば躊躇う隙を見せずに射殺できるというメンタルがさすがです。
デルガドを殺した相手への復讐心が先行していたが故でしょうか？
署へ戻って着替えていたトレイシーのところへ警部補がやって来て「特別捜査班が動いているのに一巡査が運良く見つけた？」と詰問口調。
上層部への説明を用意しておきたいから規則を破ったのなら話して欲しいと言われ、オフレコで答えたトレイシー。
予想外に早く仇を討ってしまって、緊張の糸が切れたのか車内で1人デルガドを偲んで涙を流す姿もあり、これから目標を失い虚無感に襲われないか心配です。
というか、シーズンを通して“狂人”を追う展開かと思っていたらちょうど折り返しで逮捕とな？
今後は更に逮捕の報復やら大物と噂の父親が手を回したりだとかがありそうです。
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▼次回、エピソード5
