
エピソード6『血の契り』“Exit Wounds”
あらすじ
ミサイル攻撃を受けてポリスに退却したオクタヴィアは、自分に憧れのまなざしを向けるマディに興味を抱く。クラークは、ベッカのラボで自分の骨髄を移植してマディの血を人為的に闇の血にしたとウソをつく。一方、オクタヴィアが負けたといううわさが砂漠で広がり、さらに食糧不足の不安が重なって、1つの民の結束が揺らぎ始める。
ネタバレ感想
マディが闇の血の正当な血統を持つマディを隠すため、オクタヴィアには「私と同じ合成した闇の血よ。ベッカのラボで私の骨髄を移植した」とでっち上げるクラーク。
初対面の頃、マディはクラークのことを闇の血の自分を探しにきたフレームキーパーだと勘違いしてトラバサミに嵌めて襲いかかっていましたっけ。
グラウンダーにマディが闇の血だと知られたらオクタヴィアの代わりにされるかもしれない、戦争中はなおさら権力争いに巻き込みたくない、と嘘をついた理由を聞かせるクラークですが、オクタヴィアを超絶リスペクトしているマディはもしかすると、自分のことを認めてもらいたい一心で話してしまったりするかもしれません。
ポリスに戻ったオクタヴィアに民の目は厳しく、“ディヨザに負けた”という噂が飛び交っているようです。
オクタヴィアはエコーを認める気はなく、24時間以内に去らなければ闘技場で戦わせるとまで言い出しました。この有事に?
このタイミングで空からの敵襲があり、ポリスの上空に現れたディヨザの船から大量の爆弾でも投下されたのかと思えば、パラシュートが開き、ゆっくりと地上に落ちてきたのは拡声器付きのいくつもの鉄籠でした。
中には大量の新鮮な食料が入っていて、「1つの民に告ぐ、私はディヨザ大佐だ。和平を提案したい。皆の苦しみ、飢えは承知している。オクタヴィアに不満を抱いていることも。選択肢を与えよう。武器と1つの民を捨て谷にいる我々に加わるのだ。今夜砂漠で待つ者は全員救おう。もし船を襲えば報復として町を壊滅させる」と音声が流れます。
どうやら、暴君になりつつあるオクタヴィアから民を守ろうとするケインの入れ知恵っぽいですね。
飢えているのにオクタヴィアは送り込まれた食料を焼き払ったそう。ケインは闘技場でオクタヴィア批判をしていたこともあり、側近から同調者が出てくる可能性があると言われて、離脱者の心配ばかりしているオクタヴィア。
作戦会議中の場にクラーク達が乱入し、そんなことより谷に行く方法を考えるべきだと説教モードのベラミー。監視網を潜り抜けるため、モンティは母船と繋がっているレーザー通信を見せて「中継塔とコンピュータがあれば奴らの目を潰せる」と提案します。
これまで普通に気付かなかったのですが、オクタヴィアの側近になっているあの女性、クーパーと呼ばれました?シェルター内の農場を占拠することでグラウンダーを飢え死にさせようと目論んでいたカーラのことですか?追い詰められ自殺しようとしたところ、オクタヴィアから銃を持った手をナイフで貫かれていたあのカーラ?成り上がったなぁ。
そんなクーパーと戦闘訓練していたオクタヴィアのところにベラミーが来て、クーパーに代わってエコー仕込みの戦法を披露しております。
そう言えば、エコーの嘘がなければベラミーの恋人ジーナはマウント・ウェザーの爆破に巻き込まれて死なずに済んだわけで、恋人の仇が今や恋人というのは確かに微妙か。
長い年月をかけて彼女と向き合い赦せた上に、かつての敵と深い絆で結ばれるというのはアークに行った甲斐があったと思えばいいんですかね。
実際にエコーは1人で出て行くと言い張って、ベラミーやモンティ、ハーパーがついてくるのを「私のために死ぬな、みんなもそうだ」と心から説得しているあたり相当丸くなっています。
「勝てない敵と戦おうとしている妹にはお前が必要だ」なんて言葉がエコーから聞ける日がくるなんてなぁ。
それを盗み聞きしていたオクタヴィアが割って入ってきて、高飛車にアドバイスを求め、「私のスパイになれ」と持ちかけました。
どうしても1つの民から離脱者が出ることを防ぎたいんだな(笑)
危険だからやらせたくないベラミーに対し、エコーは意外と乗り気で、『離脱者を調べて報告すればエコーの追放は取り消す』という密約が交わされました。
マーフィーと洞穴に入って電波を遮断しているエモリは、レイヴンの一番弟子なだけあって残された彼女をかなり心配しており、マーフィーの首輪に関しても培った技術力でどうにか外そうと策を巡らしています。
道具と手袋さえあれば…と言いながら思い出したのが、ベッカのポッドにそれがあるということ。
〈タリク〉と〈カリナ〉のカップルが追放されたエコーに「行くあてはあるの?」と聞いてきて、「私たちにはある」と谷の民のタトゥーを見せて、自分たちは故郷に帰るつもりだと明かしました。
離脱者は他にもいると言う2人は、行くあてのないエコーのことも誘ってくれるのですが、エコーはこれをオクタヴィアに報告するのでしょうか。シェルターでの生活に怯えた様子でこの生活から出て行きたいのだそうで、決して悪い人間ではなさそうなんだよなぁ。
エコーはこちらが思っていた以上に善良になっていて、ベラミーに対して「離脱者は何人かいた、でも報告はしない」とのこと。地下で何か恐ろしいことがあったらしいという情報も共有しました。
ベラミーとエコーは揃ってオクタヴィアのところへ出向き、離脱者を密告しない代わりに“内部の助け”になるドライブを敵陣に持ち込むことでシステムの抜け穴をつき、母船のカメラを乗っ取るというモンティの作戦を話します。ベラミーと違って、ディヨザにも離脱者にも警戒されていないエコー自身が潜入する許可を貰い、オクタヴィアも離脱者の見張りをやめろと命じてこの潜入作戦に賭けるようです。
モンティお手製のブレスレットにドライブを隠し持ち、潜入後にこれをレイヴンに渡すという任務を控えたエコーを送り出すアーク組。さすがに何年も宇宙空間の中、たった7人で過ごしただけあって絆が固い。
マーフィーはアークでいつもいつもエモリが自分よりレイヴンと居たことに嫉妬してエモリを遠ざけ、その結果フラれるという情けないことになっていたそうです。可愛げがあっていいと思いますけどね。未練たらたらなのを隠せないところも含め。
無事に首輪を外しただけでなく、まだ信号を発している首輪だけを洞穴に隠すことで敵を誘導して、ヒドラジンが爆発を起こすよう仕込んでいたエモリ。さすがはレイヴン姐さんの一番弟子です。
生き残ったマクレアリーを人質にとることにも成功。しかしこの男危ない感じがムンムンなので人質よりもそのまま撃ち殺した方が後々楽そうな気がしないでもない。
クラークと親密な関係だったナイラは、クラークがマディの血のことで嘘をついているとすぐさま見抜き、「最後の闇の血を守ることが私の務めだ」というガイアにより殺されかけたところをクラークが逆にナイフを突き付けて止めに入りましたが、ナイラが密告したりするんですかねぇ。
今のオクタヴィアがマディの正体を知ってしまえば、正統血統を脅威に感じて殺されかねない状況なので、急いで荷造りを始めてこの地を去るつもりでいるクラーク。自分がディヨザに殺されることになろうとも、谷へ帰ることでマディを守ろうとしております。
離脱する寸前、ベラミーと少し話していた隙にマディは姿を消してしまいました。
オクタヴィアは見張りをやめさせたはずなのに、走り出す離脱者達を容赦なく狙撃していくクーパー。しかし、これさえもオクタヴィアの命令で、やはりブラドレイナになって変わってしまったのか……。
居なくなったマディは自分の意思でオクタヴィアを訪ねており、「見せたいものがあるの」と言って自分に流れる闇の血を見せてしまいます。
オクタヴィアは「隠れて生きる気持ちは分かる、今後は私が守るから何も恐れなくていい。明日から訓練開始よ」と1つの民になる契りを交わしたマディに微笑みかけますが、その笑みが恐ろしい。
クラークを守るために、総帥にはならないとオクタヴィアに意思を表明することで離脱を避けたマディ。こんな幼くて可愛い少女を今後オクタヴィアが手にかけたら……という嫌な予感しかありません。
無事にディヨザの船に乗り込んだエコーは、クーパーに撃たれたカリナの介抱をしており、しかし手癖の悪い囚人が片っ端から離脱者の装飾品を奪っております。
エコーもとうとうブレスレットを取り上げられてしまうも、カリナの傷口にドライブを忍ばせて守り抜くという咄嗟の機転が凄まじい。
今後のエコーの活躍に注目です。
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▼次回、エピソード7