エピソード2『赤き陽』“Red Sun Rising”
あらすじ
クラークたちは、アルファ星での異変は日食によって引き起こされるものだと考え、その脅威から逃げようとしていた。だが、日食のもたらす威力は想像以上で、彼らは次々に理性を失い、自分以外の仲間を攻撃するようになる。その頃、母船では移送船に乗ってやって来た者たちによって、機体が乗っ取られてしまう。その敵に立ち向かうため、レイヴンはある人物を眠りから目覚めさせる。
ネタバレ感想
236年前。前回の日食でしょうか。
エリギウス3号の任務でアルファに来ていた〈ジョセフィン・ライトボーン〉は両親と共にアルファ入植21日目を迎えております。
人類の聖域を作っている〈ガブリエル・サンティアゴ先生〉とは恋人関係にある様子のジョセフィン。
ジョセフィンはアルファを、ラテン語で『聖域』を意味する“サンクタム”と呼びますが、その聖域で日食が始まり虫の音がしなくなったと同時に、父親はおかしくなり母や娘を襲うだけでなく、「サンクタムは私の物だ!」と繰り返しながら他の入植者を次々に射殺し始めました。
この変わり様は、まさに今の時代でマーフィーを襲ったエモリと同じです。
絵本の内容と状況を照らし合わせたクラークは、植物から何かが漂っていて、昨日草むらの中を転んだエモリには一番に影響が出たのだと考えます。
今後全員に影響がで始めることを考慮して、民家の他に学校にもあった手錠を求めて皆バラバラに。
クラークはマーフィーと、エコーはエモリと、ミラーはジャクソンと、ベラミーは全員の手錠の鍵を持ち、ベラミー自身の鍵はクラークに預けるそうです。
マーフィーのクラークに対する恨み節はもっともで、「悪者でいいわ、私がリーダーだと人が死ぬ」と開き直るクラークも、そんな自分自身の呪われた運命を誰よりも呪っているのかもしれません。
エモリの次はミラー、そしてジャクソンと立て続けに影響が現れ、助けに行くために手錠を外すのならそれぞれがわざわざ離れた場所で拘束される意味ありますか?
ミラーとジャクソンは同じ幻覚を見ており、クラークとベラミーが2人に対処している隙に手錠を外して姿を消してしまったマーフィー。さっそく影響も出ておりますよ。
そうこうしているうちに、手錠を外したままのベラミーまでおかしくなってきて、残るは精神力が人一倍強そうなエコーと闇の血クラークだけ。と思ったらエコーももうダメそう。頭の中の声を遮るかのように最後の自制心で自分自身に鎮静剤を打ち込みます。
クラーク達調査チームが奪われた船は母船とドッキングし、4人のマスク集団によってエアロック完了と同時に催眠ガスが投げ込まれ、銃を奪われてブリッジを制圧されてしまいます。どうやら闇の血を探している様子。
眠っている間に食堂に閉じ込められたアビー達ですが、唯一外に居たのが百人力のレイヴンとなればなんとなく大丈夫なんじゃないかと思えてきます。
レイヴンは不本意ながら強大な戦力としてディヨザ大佐を冷凍睡眠から覚醒させ、ディヨザの戦略と行動力であっという間に敵2人を射殺。早いな(笑)
さらに、交渉術まで抜群のディヨザはたった一度の無線通信で残りの敵に優位に立ちかけますが、相手もなかなか本気のようです。
人質がまだ生きているフリをするため、殺した男のスーツを着たレイヴンとディヨザはブリッジへ。
謎の外敵に軟禁されているという状況でもなお、アビーとオクタヴィアは責任のなすり付け合いをしており、相当どっちもどっちですが、自分は冷静に諭してるのにオクタヴィアが暴君で言うことを聞かないかのように振る舞うアビーの方が嫌ですね、個人的には。毎度毎度自分のことを棚にあげる女です。
オクタヴィアが彼女を恨む民からリンチされてもすぐには助けずジッとその光景を見つめ、いざ殺されそうになると「罪と向き合わせるの」と偉そうなアビー。なんだこいつ。
闇の血ならセーフなのかと思いましたが、とうとうクラークも幻聴を聞くようになり、アビーの声で自害を唆されています。
アビーの声に導かれるように自身の首にナイフを突き立てていたクラークを助けたのは、なんとマーフィーでした。ベラミーを撃ったのはあくまでも威嚇射撃で、マーフィーはおかしくなっていなかったのか。
半狂乱になったベラミーはゴリラのようで、マーフィーやクラークを本気で殺そうと必死です。
クラークが自分もろとも催眠ガスを発動させるのがあと少しでも遅ければ普通に死人が出ていたことでしょう。
レイヴンは密かにマディにも現状を伝えており、敵と対峙した瞬間、通気口から現れたマディと挟み撃ちする形となり残す侵入者はあと1人な上にもはや戦意はありません。
それにしても、殺した女は闇の血で、闇の血を探し求めていたというよりは同胞を探していたのでしょうか?
母船は落ち着き、船を奪われたからには何かトラブルに巻き込まれたのであろう調査チームを救うべく、新たにアビー、レイヴン、ディヨザ、マディ、ガイア、ジョーダン、そして忍び込んで勝手についてきたオクタヴィアもアルファに到着。飛んで火に入る夏の虫とはまさにこのこと。
幼いマディと身重のディヨザ、マディに付き添うガイアは船に居残りです。
放射線シールドの内側にはショウの墓がつくられており、ここでレイヴンがショウの訃報を知ることになるなんて……。
捕虜の女の案内で放射線シールドは解除されて先へ進んだところ、大暴れの末に催眠ガスを吸い込んで倒れていた3人が見つかりました。
目覚めたベラミーは正気に戻っていたものの、マーフィーの脈は弱く皮膚の上から見ても血管の一部が黒く変色しているのが分かります。
そして、どこからともなく現れた大勢の無邪気な子供たちは一体……??
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▼次回、エピソード3
