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エピソード8『5年前の真相』“Rewind”
あらすじ
ハーヴィーは1日休みを取り、電車である場所へ出かける。途中、5年前のことを思い出していた。事務所内で横領している者がいるとわかり、誰であるかを捜査した時のことだ。その当時、マイクはまだハーヴィーと出会っておらず、トレヴァーと同居しながら配達の仕事で生活をしており、同じ頃ジェニーと出会っていた。さて、現在のマイクはトップ投票でジェシカが勝てるよう、秘密裏にある作戦を決行。事務所の元社員モニカに会いに行く。
ネタバレ感想
ジェシカがトップの地位を揺るがされている今、ハーヴィーは彼女を勝たせるためにマイクを使って内密に動くようです。
5年前。ハーヴィーは既に敏腕弁護士で、マイクはトレヴァーとつるんでマリファナとオトモダチの底辺生活で2人には何の接点もなかった頃です。
財務担当だったジェシカは誰かの横領に気付いてハーヴィーだけにこれを報告し、「一肌脱いでこっそり犯人を突き止めて」と頼んでいます。そして、ハーヴィーはその見返りにパートナーへの昇進を要求。この頃から2人の間には強固な信頼関係があったのですね。
事務所を嫌っている元シニア・アソシエイトの〈モニカ・イートン〉に何とか連絡を取りたい現在のマイクは、彼女と親しい友人関係でもあるレイチェルに橋渡しを頼み込み。
モニカが居た時代にはゾーイもシニア・アソシエイトとしてまだ事務所に在籍していたようで、ハーヴィーはハーヴィーらしく彼女にアタックしつつ、無理な頼みを聞いてもらい、ジェシカから託された犯人探しのために税法担当に異動した彼女のパソコンを使わせてもらいました。
ハーヴィーの調べでは横領の犯人はルイスで、この報告を受けたジェシカは当時ジュニアパートナーだったルイスを呼び出して詰問。
しかし追い詰められたルイスが白状したのは横領ではなく一度だけ残業の際にジェシカのフカフカソファーで寝てしまったという話に始まり、どれもこれもチンケでセコイ告白ばかり。とてもじゃないけど事務所の金を横領できるような器じゃありません。
ここでジェシカとハーヴィーは犯人がルイスではなくスケープゴートにされていただけという事実に直面。ジェシカから見返りを求めるならしっかり仕事しろと激怒されたハーヴィーは、今度は金融犯罪に強いルイスを利用して真犯人探しをするつもりです。
モニカを追っかけ回して、彼女がレイチェルと毎週食事をするカフェに入ってひたすら遠くから眺めるというストーカー行為に精を出していたルイスに名前は黒塗りにしてあるデータを見せて協力を仰ぎに行ったハーヴィーですが、この時道端でマイクとニアミスする場面も。
スカしたハーヴィーを見て「ああはなりたくない」と笑っていたマイクは現在、ハーヴィーの駒となって奔走中(笑)
レイチェルに取り次いでもらいモニカに会うと「事務所に1000万ドルを請求する訴訟を起こそう」と提案。5年前、モニカは事務所でひどい目にあったのだそう。
マイクとトレヴァーがジェニーに出会ったのも5年前で、ジェニーとその友達の〈ニッキー〉をバーでナンパし、マイクとジェニーは気が合って惹かれ合っている様子でしたがトレヴァーに先を越された上にジェニーのルームメイトでもあるニッキーからお誘いがあったマイク。
実際にはデートのお誘いではなく、ロースクールのテストを1000ドルで代わりに受けてくれというマイクの才能を利用しようとしていただけ。
当然替え玉受験が犯罪だと分かっているマイクは激怒してこの提案を突っぱねて帰りましたが、お婆ちゃんに介護が必要となり、金を稼ぐために自ら危ない橋を渡りに行ったのです。
「僕に頼むなら5000ドル払え、払えないなら自分で受けろ」と要求して取引が成立。
ハードマンが真犯人だと知らされたジェシカは本人に問い詰めに行き、妻が乳ガンで長くなく、保険外治療のために50万ドルを盗んだと聞かされ、ハードマンの演技にまんまと騙され事務所が一時的に肩代わりすることに。
ハーヴィーはジェシカがこの件を有耶無耶にしようとしていることにもちろん反対です。
ある時、モニカと仲の良いレイチェルから彼女が毎週火曜にピラティス通いしていると聞いたドナは、情報を結びつけて嬉々としてハーヴィーに報告。
ハードマンと不倫していたのはモニカで、愛人との密会現場であるホテルの一室へ押し入って現行犯のハードマンに対し「後継者をジェシカとしサインしろ」と要求。断ったハードマンにこれから慈善パーティーのためホテルに来る奥さんにこの部屋へ案内させるぞと脅して書類にサインさせたのでした。
ジェシカはモニカを呼び出して「信用できない人はそばに置けない」とクビを告げ、「不倫は仕事とは無関係です、不当解雇で訴えますよ」と言われて「横領の共犯で訴えられたい?」とハードマンからダイヤモンドを買ってもらい海外旅行にも連れて行って貰っていたことを指摘。というかアメリカでの法律はどうなっているのか知りませんが、そもそも不倫は公序良俗に反しているので不当な解雇には当たらないのでは?
知らなかったという言い訳にジェシカは聞く耳を持たずそのままモニカを解雇。
ハードマンを追い出してジェシカは彼の部屋に移り、これまでジェシカが使っていた部屋がハーヴィーに譲られパートナーに昇進したという経緯が。
不倫に気付いたドナと2人で勝ち取った昇進のお祝いに、裁判前にやる験担ぎの缶切り儀式がここでも行われていました。缶切りと画鋲を使って何を……?笑
この件でゾーイは「この事務所は秘密とウソであふれてる、大切な人が変わるのを見たくない。辞めるわ」とのこと。父が急死して悲しんでいると思っていたはずのハーヴィーが昇進を素直に喜んでいる姿はゾーイからすれば「道を失っている」と。
マイクにモニカの件を任せたハーヴィーが列車に乗って向かっていたのは、5年前に息子の昇進を心待ちにしながら心臓発作で突然亡くなってしまった父親の墓標の前。
ハーヴィーは他人に見せる顔が冷酷なだけで、今も昔も確実に父を偲んでいるはず。
マイクとモニカの接触に関して、実はハーヴィーとジェシカは元々グルでジェシカがマイクに勝手に動くのをやめるよう事務所内できつく命じたことで噂が回るのを待っている段階でした。
ジェシカに大きく貢献した見返りに、今度は自分の昇進ではなくドナの復帰がハーヴィーの一番の願いというのが良いなぁ。
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▼次回、エピソード9