エピソード12『法の精神』“Yesterday's Gone”
あらすじ
マイクがハーバード卒ではないと疑うルイスは、ハーバードのジェラード教授を事務所に招き、マイクに会わせて真偽を確かめようとする。マイクとレイチェル は、それぞれにルイスへの説得を試みるが上手くいかない。その頃、ハーヴィーはハーバードを訪れジェラード教授に圧力をかけるが、彼は脅しに屈しなかっ た。一方、ジェシカは前夫クエンティンの訃報に伴い、 彼に指名された遺言執行者としてリサと話し合いを する。リサは会社をライバル会社に売却するつもりだと言い、ジェシカは猛反対するが…。
ネタバレ感想
出資金を建て替えた挙げ句、スコッティへの転職祝いで世界で3本しかないスコッチを用意して、オフィスのどこに置けばいいかと些細なことに悩むハーヴィー(笑)あのハーヴィーでも恋するとこんな風になるのか(笑)
ドナに「どうせヘマしてダメになるだろうけどね」と言われたり、お祝いの品にダメ出しされるところまで含めて笑えます。
マイクがハーバード卒ではないと怪しむルイスは〈ヘンリー・ジェラード教授〉に講演を頼んでマイクと会わせるつもりです。
不意打ちにせず、「自分の成績を覚えてる?彼はAプラスは出さない」と事前にマイクを揺さぶるご丁寧なルイス。対策の時間を与えているようなものですけど(笑)
「ハッキリ言っておくが、私は信じない。うちが恥をかくから教授に直接は聞かないが、彼はこう言うはず。“マイクか、覚えてるぞ。私が唯一Aプラスをやった学生だ”と。でなきゃウソだ。それでも白状しなきゃ正式に調査する」と既にマイクを詐欺師呼ばわりで糾弾。確かに詐欺師に違いありません。
すぐさまハーヴィーのところへ相談に行き、ドナも呼ばれて3人でちょっとした作戦会議になりますが、マイクにはとにかく落ち着いて待つよう言い、ハーヴィーはジェシカのところへ報告に。
しかしジェシカの方も何やら傷心で、聞けば前の夫クエンティンが亡くなったのだとか。
S1-ep.5で不治の病ALSを患っているという話でしたからね。
クエンティンはジェシカとハーヴィーを遺言執行者に指名しており、これからリサが来るから遺言書の件で話す、と嫌でも仕事モードにならざるを得ないジェシカ。しかも前妻が執行者となればリサの反発は避けられず、「仕事は俺に任せて休めばいい」と心配するハーヴィーに対して「彼は私に頼んだの。期待に応えたい」とのこと。
しかし蓋を開けてみれば、リサは早くもクエンティンの製薬会社を法務の〈ティム〉と相談の上オファーのあった“プライズン社”に売却するつもりだと決めており、ジェシカは「それは故人の望みじゃない」と否定。
ハーヴィーから何もせずに待てと言われたマイクですが、レイチェルと話をしているうちに自分の考えが間違いじゃないと証明されなければ気が済まないルイスの性質を逆手に取ることを思いついて自宅に押しかけます。
ハーバードには行ったけど法曹倫理ではAが取れずにプライドが傷付き成績を改ざんしたのだとでっち上げ。
翌日にはレイチェルの合わせ技で、法律を愛する者同士といういかにもルイスに効きそうな殺し文句で情に訴えかけました。
ルイスはマイクを許す気になってくれたはいいものの、意外と真っ直ぐなところがあるのが災いして「できるならやり直したい」と言ったマイクの言葉を信じて「教授に罪を打ち明けるべきだ。許すも許さないも彼次第で君が決めることじゃない、そのチャンスをやる。でなきゃ私が彼に話す」だそうで、新たなピンチに陥ることに。嘘はつくものじゃないなぁ。
リサはハーヴィーを呼び出して「ジェシカが裏で手を回して売却を阻止した」と言って『交渉はすべて事務所を通せ』と書いてある書面を出してきます。
全く聞かされていなかった行動でしたが、依頼人の前ではあくまでもジェシカのサインは自分のサインと同義で承知の上だとアピールして話を切り上げました。
結局、ハーヴィーの橋渡しもあってジェシカとリサは腹を割って話し合い。
リサは決してお金のために亡き夫の会社を売り飛ばそうとしていたわけではなく、本当に愛していた夫を薬で延命ではなく完治したかったのに、もはやそれが叶わないのなら開発資金のある会社に売ろうとしての決断でした。
そしてジェシカの方も、プライズン社は効果が弱く利益率の高い自社製品だけで大儲けする気だという裏を話して聞かせました。
2人の意見は一致し、書類に『薬の完成』という条件を入れて売却する方向に。
不安がるレイチェルを諭したドナの言う通り、やはりハーヴィーはNYイチのフィクサーで、本気になれば人の弱みを見つけ出すことなんて容易いようです。
教授のところに行き弱味を突き付けて「講演は断り、今後ルイスからの連絡には応じないでくれ」と条件を出したのですが、教授の方も厄介な感じの堅物さで「暴露しても構わないが講演は中止しない」と。
ハーヴィーならなんとかしてくれると信じていたマイクですが、なんとあのハーヴィーから「手立てはない。万事休すだ」という弱気な発言が出てしまいました。
リサと合意の上、売却条件でかなり厳しめの条項を盛り込んだせいで交渉は決裂となり、ティムの怒りを買って召喚状を突き付けられたジェシカ。
実際に遺言執行者指名時のクエンティンの判断能力はもはや機能していないレベルで、宣誓したが最後、ティムからの容体の質問に嘘はつけません。
とうとう腹を括って自らルイスのところへ行き、事務所を辞めることで水に流してもらおうと決めたマイクに対し、ハーヴィーは自分もついていくと言います。
「トレヴァーはジェシカに秘密をバラし僕を裏切った。その時親友を失った。あなたは認めないだろうけど僕らは友達だ。僕は裏切らない」と、ハーヴィーがマイクの秘密に関与していたことは明かさないつもりだと示しました。
マイクからの友達宣言に倣うからのように、せっせと講演準備を行うルイスのところへ行ったハーヴィーは自分とルイスの友情を認めた上で、ダメ元でもマイクを許してくれと頼んでいます。
ジェシカは法廷で宣誓した上で、「クエンティンは正常な判断で私を遺言執行者に選んだ。その根拠は私が彼を知ってるからです。正常か見極める審査をクリアできないからといって、彼がすべてのことに劣ってるとは限らない。彼は素晴らしい精神を持った人です。ここにいれば今でも彼の意見に従います」と話します。
法律的に認められていなくても優れた能力を持つ人もいる、というジェシカの法廷での言葉はマイクにそっくりそのまま重なるかのよう。
弁護士でありながら法律を度外視したジェシカの訴えで執行者の変更は無しという判決が下されました。
ルイスもハーヴィーの言葉で思いとどまってくれて、いざ教授の前に出たマイクに「何をしてる!昼までに仕事を頼んだだろ?終わってない君に倫理の講演を聞く資格はない。教授に謝りさっさとここから消えろ」と言い、謝罪の言葉だけを引き出してマイクの嘘を見逃してくれたのには感動です。
思いがけず、すべてが無事に終わって「うまくいった」というドナに「当然だ」と笑ってみせるハーヴィー。この2人の気丈さは本当に良い。
「あなたにプレゼントがあるの、私からあなたへ」と言って“D.J.S”のイニシャルが刻印されたティファニーのグラスを差し出すドナ。
スコッティへのプレゼントにバカ高いスコッチの横に置けば良いというナイスアシストです。
ハーヴィーも教えてもらえないスコッティのミドルネームを知っているドナに、Jは何のJなのかしつこく聞くハーヴィーでした(笑)
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▼次回、エピソード13

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