エピソード15『引き際』“Know When to Fold 'Em”
あらすじ
クエリングという弁護士がやってきて、ハーヴィーのクライアントに難癖をつけて金を払わなければ訴訟を起こすと言う。ハーヴィーは彼がギャンブラーであ ることを知り、ポーカーで勝負をつけようとする。ジェシカは事務所の元代表ヴァン・ダイクから、配当金の増額を求めて帳簿の監査を要求される。対応策をルイスに考案させようとカトリーナに言いつけるが、ル イスはプライベートでショックな出来事があり自宅に引きこもっていた。マイクは転職のオファーを受けたことをハーヴィーに伝えるが…。
ネタバレ感想
出張から戻ってきたスコッティを待ち伏せし、割と情熱的に謝るハーヴィー。
スコッティもあまりに真っ直ぐな目を向けられてとりあえずは許してくれたようです。
ルイスとシーラのように関係性を一歩踏み出した途端に破局とならなくて何より。
ジョナサンから投資銀行家への転職オファーがあったとレイチェルに相談するマイク。何故か事務所の資料室で。そんな漏らせない話は家でしろ(笑)
レイチェルから迷っているのなら上司であり友達でもあるハーヴィーに相談するよう言われました。
朝イチでハーヴィーに相談しようとしましたが、これから株式公開に踏み切る顧客の“マラソン社”が〈ジェームズ・クエリング〉という無名の弁護士から訴えられることになり、5億7500万ドルという莫大な金がかかった話で転職話は後回しに。
どうやら他の訴訟で大負けしてから借金がかさんでいるところに「株式公開のタイミングに合わせて新聞に訴訟の記事を載せる」と言えば大事にはせず金を出して解決するだろう会社の粗を見つけ、半ば強請ろうとしているようです。
10万ドルで済むところを、足元を見て100万ドルをふっかけてきました。
50万ドルで交渉するはずだったハーヴィーはクエリングを追い返し、マイクに「奴はギャンブラーだ。俺と同じ」と伝えます。
追放された事務所の元代表〈チャールズ・ヴァン・ダイク〉が配当金を30%増やすよう直談判に来て、「帳簿の監査を請求する。金曜までに応じろ」と書面をジェシカに提出。
配当金は減ったどころか増えているはずなのに、ジェシカは裏で更に利益を隠していると疑っている様子で『配当金の額が変わった場合には監査請求する権利がある』というルールを行使するそう。
帳簿の監査請求を拒否する方法を探させるためにジェシカはルイスにコンタクトを取ろうとするも、シーラのことで傷心のルイスは音信不通。
今からルイスを呼んできてももはや遅いという状況で、ルイスへの忠誠心から彼をフォローしようと考えたカトリーナはこれまで険悪な関係だったレイチェルに助けを求めました。
クエリングは毎晩ギャンブルをしており、今夜の場所を調べてきたマイクに対して当たり前のように「一緒に行くぞ」と声をかけたところ、マイクからジョナサンから社内弁護士としてではなく投資銀行家として会社に誘われていること、今夜は彼と食事の約束があることを明かされたハーヴィー。
「俺だったら引き受ける。捕まる心配をせず仕事ができる」と言いつつも、それはあくまでもウソを嫌がるマイクのためを思った言葉です。
思わず仲直りしたばかりのスコッティに八つ当たりするほど動揺して傷付いていることはドナしか気付いておりません。
やたらと仕事に打ち込もうとするハーヴィーに「現実逃避してると恋人も部下も失うわよ」という耳の痛い言葉が投げかけられました。
その夜1人で出向いたポーカーの場でクエリングと戦い、訴訟の方は未然に防げたようですが、ハーヴィーの気は晴れそうにありません。
レイチェルとカトリーナが結託してルイスの仕事だという体で提出した解決策ですが、附属定款のただし書きを見落としており、ヴァン・ダイクから反撃を受けてしまうジェシカ。
結果は大失敗で、「ルイスならただし書きを見落とさない」とウソを詰められるカトリーナ。
大恥をかかされたジェシカの怒りは止まらず、「こんなミスがあってはならない、あなたはクビよ。ハーヴィーとの取引など関係ない」と宣告されてしまいました。
自分がフォローできなかったのが悪いとしおらしくこれを受け入れるなんてカトリーナらしくありません。ルイス、早く助けに来てくれ……!
ジョナサンに転職の条件の見直しを頼んで色々とふっかけるも、逆に他の候補者の面接が始まるから決めるなら今のうちだと言われてしまうマイク。
捕まる心配をせずに新たな生き方をして欲しいと願うレイチェルの気持ちも汲んで、弁護士が好きだと言う気持ちを理性で抑えて転職を決断したマイクに対し、ドナは「恩を忘れたの?ハーヴィーにはあなたが必要よ」と言いますが、闇弁護士を続けるよりも転職した方がマイクにとって良い話というのは明らかなだけに、決意を悟ると「ならNYで一番の投資銀行家になるのね」と認めるしかありませんでした。
ひと仕事終えてスコッティを迎えに行き八つ当たりを謝ったハーヴィーは何に怒っていたのか聞かれて「マイクの転職」とひと言。
引き留めたいかという問いかけに対して今度は素直に「ああ」と答えます。
「それならいい方法がある。“行くな”と言うの」と単純明快な思考のスコッティはハーヴィーに無いものを補ってくれる存在かもしれないと初めて思えました。
しつこいクエリングは、ヘシントン石油の案件を調べ直したらしく、マイクがハーバードの同期で元同僚のハロルドと結託して賄賂で証人の口止めをしたはずだ、と言い出します。
提訴の翌日には和解し証人は出廷を断っているという事実は買収にしか見えず、「法曹協会に報告されたくなきゃ200万ドルで和解しろ」とポーカーの際に受け取った金を返して更に示談金を釣り上げようというのです。
急いで事務所に戻ったハーヴィーから「急いでローラ・ジェンセンに電話しろ。法曹協会に登録してもらえ」と先週とは180度違う指示を受けたマイクは急にどうしたのかと慌てます。
そこで、クエリングがハロルドとの裏工作に勘付いて調べられるぞ、と警告。
和解を受けないと調べられることになり、裏工作の証拠はなくてもマイクが調査されるだけでおしまいです。
いくらマイクが事務所を辞めて転職すると言っても犯罪が帳消しになるわけでもなく、何の解決にもならないのは確か。
明朝までに何とかしろと言われますが、法曹協会へのハッキング以外の手で事なきを得られるか…!?
カトリーナの解雇に対するレイチェルの直談判でルイスがシーラと破局して引きこもっていることを知ったジェシカ。
ルイスの自宅を訪ねて腐っている部下を鼓舞してカトリーナの解決案を見せてなんとかヴァン・ダイクに事務所を乗っ取られずに済む方法を探させます。
ルイスによれば、カトリーナの案を手直しして事務所を有限責任会社にすれば共同経営者から外すことができる、とのこと。
そうなれば契約書も全て直す必要があり、明日までに出来るかと聞かれたルイスは「膨大な作業量になるだろう。だが私の鍛えたアソシエイト軍団がいる。このルイス・マーロウ・リットが事務所の一大事を救ってみせる!」と一気にエンジン全開モードに入り復活の狼煙があがったようです(笑)
マイクはローラに頼んで、法曹協会ではなくクエリングの口座をハッキングしてもらい、彼の後ろ暗い金銭の出所を突き止めます。
証拠を持ってきたマイクに「お前が行ってこい、餞別だ。最後に弁護士らしく奴を倒せ」とこの件の解決を一任したハーヴィー。
ここで“行くな”とはやはり言えないんですねぇ。
クエリングはピアソン・スペクター事務所の依頼人のライバル会社から不当報酬を受け取って訴訟を仕掛けており、これは資格剥奪されるレベルの規律違反に該当します。
失うものは何もないという点ではクエリングもマイクも同じ。
しかし今日で弁護士を辞める、というマイクの言葉が本当だと悟ったクエリングは「弁護士は俺の生きがいであり、すべてだ。奪わないでくれ」と頼み、クエリングも訴えを下げることを約束。
クエリングの気持ちは一言一句違わずマイクの気持ちでもあるのですよ。
クエリングのことはカタがついて、無事に株式公開にも踏み切れそうだというのに泣きそうな表情で黄昏れるハーヴィー。どんだけマイクのことが好きなんだよ(笑)
そして、隠し事をしていたら心を開かないから、とマイクのことをスコッティに打ち明けようとしてそれは違うだろうとドナと言い合いに。
「マイクが辞めるなら危機は去るのだから言う必要はないし、スコッティは怒ってばかり。いつも怒る理由を探してる。今までも今後もずっとそう。自分でもバカな考えだと分かってるでしょ?言っちゃダメよ、絶対に」と応援していたはずの2人の関係をぶった斬るような発言も。
そうか、ドナが完全に応援していないのならこちらとしてもスコッティとの関係は応援できませんよ?
意外とスコッティの助言が響くのかと思ってうっかり良いかも、なんて思いかけていましたが、ドナがそう言うなら話は別です(笑)
言い合いをしていた2人のところへマイクがやってきて「お祝いして。正式に法曹協会に入った」とハーヴィーに報告。
クエリングの正直な言葉に触発されたマイクはローラにハッキングを頼んで重罪を犯してまで、この事務所に残りたいと伝えるのでした。
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▼次回、エピソード16

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