エピソード15『守るべき人』“Intent”
あらすじ
リバティー鉄道の顧問弁護士エヴァンから、ドナが不正に保守作業の記録書類を入手する映像を見せられたハーヴィーはドナに詰問する。ドナは違法なことはしていないと否定するが、刑事訴追される。お互いに訴訟を取り下げることをエヴァンに交渉するが拒否されたハーヴィーは、地方検事ウルフを訪れ、ドナは不正をしていないと力説。だが、ウルフは意外な事実を告げるのだった。一方、マイクは元従業員ジョー
に内部告発の訴訟は取り下げることになったと話す。ジョーはマイクに怒りをぶつけるが。
ネタバレ感想
ドナが侵入した映像をエヴァンが持っていた件でハーヴィーはドナとマイクのところへそれぞれ立ち寄っています。
「違法な行為はしていない、そんなにバカじゃない」と主張したドナですが、ハーヴィーはマイクの案若しくはやりかねないと分かっていたのに放っておいたのでは?と激怒。
地方検事に捜査されるし、不法侵入じゃなくても詐欺や窃盗だと言われることは必至で、ドナを守るためにはリバティー鉄道の件でこちらが訴えを下げて向こうに手を引かせるほかないと言うハーヴィー。
エヴァンと闘わずして負けを認めるなんてらしくないとゴチャゴチャ言うマイクに「訴訟はどうでもいい、ドナが大事だ」とピシャリ。
しかし、強気なエヴァンはドナを利用してハーヴィーを叩き潰すことが目的で、手を引く気はありません。
マイクもジョーに証拠が使えなくなったと知らせに行くのですが、こちらもこちらであと少しで大金が入りそうだっただけに納得させるのは難しそう。
取引は失敗になったハーヴィーからの伝言で、やはり訴えを下げるのではなくエヴァンを叩き潰すよう命じられたマイク。ドナには何としても助かってほしいものです。
ハーヴィーは担当検事のウルフのところへ出向きドナを擁護するも、こちらもまた手厳しいタイプなのでそう上手くはいきません。
受付係に国家運輸安全委員会の者だと名乗り連邦政府機関の者だと偽った重大詐欺とまで言われてしまいます。
ドナは受付の小娘に「国家運輸安全委員会を知ってる?」と仄めかしただけですが、それで名乗ったも同然となるし犯罪になるとは知らなかったなんてドナらしくない言い訳です。
しかもハーヴィーに本当のことを話さなかったと叱責されるとこれまた珍しく卑屈になって「あなたやマイクはいつも難題を解決してるけど私は電話番しかできない!書類を渡したら感謝されたわ。でもあなたに犯罪者扱いされパニックになってウソをついた。ごめんなさい」と道を誤ってフォースマンと裏取引してしまった時のルイスのよう。
「君の問題は俺の問題でもある」というハーヴィーが何とかしてくれると信じたい。
マローンでさえ珍しかったジェシカのプライベートですが、妹まで登場です。
あのジェシカが姉妹で仲が良いのもなんだか意外ですが、ジェシカの妹って感じだなぁ(笑)
マローンに別れを告げられて参っている姉にズバズバ辛辣に言いたいことを言いながらも、パリ旅行の計画のためにマローンから姉の好みを聞かれていて2人の関係が良好だったことを知っているだけに、「2日前は間違いなく彼は姉さんを愛してた。浮気や殺人が原因じゃないなら必ず乗り越えられるはずよ」と背中を押してくれました。
ジョーは既に金で黙らされた後で、今さらもう一度リバティー鉄道を訴えると言っても受け入れてくれません。
正式な依頼人がいないのでは開示請求も出来ず、ドナの件もこのまま詰みかと思われましたが、マイクが『詐欺の立証に必要な5つの要件』のうち、“損害”の項目に関して自分たちは知っていてもエヴァンは「書類が殺人の証拠」だとは陪審員の前で言えないだろう、という突破口を見つけました。
そうなればドナの罪は悪くても不法侵入どまりです。
誰より特別な存在であるドナを重罪犯にしようとしたエヴァン・スミスを絶対に許さないという意気込みのハーヴィーは、ジョーがいなくなろうが他を当たって内部告発の件を続けろとマイクに命令。
さっそくエヴァンも同席のもと、ウルフ検事に彼女は法廷で損害を証明できないと言い、裁判になれば検事が恥をかくことになると示してドナのことを起訴できないよう持ち込みました。
しかし「検事局が“故意”で訴えたことは過去にも前例はないしこれからもだ」という言葉は余計でしたね。
これがウルフを刺激する結果となり、検事局はドナを“故意”で訴えることにしたようで、わざわざ事務所まで訴状を持ってきて「彼女を徹底的に追及する」とドナの前で宣言。
事故当時の記憶がなく利用された運転士〈ジャウォースキー〉を訪ねて、金はこちらで持つから鉄道会社を訴えるよう頼むマイクとレイチェル。
ジェシカは真摯な思いをマローンにぶつけ、今度こそ恋愛と仕事を両立させたいから事務所を辞めないで欲しい、と伝えます。
マローンの頑固さは相当でしょうが、ジェシカに対する愛の重さもまた相当だったので許してくれそうだよなぁ。
罪状認否の際もウルフのことばかりで相手を挑発して火に油を注ぐハーヴィーのやり方を見て、刑務所に入るかもしれないと現実的に考えざるを得ない当事者のドナは、やはりハーヴィーではなくルイスに弁護してもらった方が最善だと考えます。
とにかく助けたい一心なのは分かりますが、冷徹に事を運ぼうとするハーヴィーよりも、ドナが捕まるかと思って怖くなった…と心から怯えていたルイスを心情的に選びたくなるドナの気持ちも分かります。
必死なハーヴィーから鉄道会社に対する案件の進捗が遅いと怒鳴りつけられるマイク。
どうやらハーヴィーは、鉄道会社相手に決定打となる証拠を突き付けた上で脱線事故の件から手を引き、ドナの犯罪自体をなかったことにする、つまり司法妨害をする気満々なのです。
焦りが目に見えていて危ういハーヴィーは、買収されたジョーを買収し返して、リバティー鉄道のCEOではなく非を認めて口止め料を払ったエヴァン自身を標的にすると迫り、「邪魔な証人を黙らせるのは得意だろ。受付係の証言内容を変えさせろ」と要求。
慰める時間ができた途端にドナの家で楽しく打ち上げしていたハーヴィーの「君のことは必ず守る。これからも。だから怖がる必要ない」というプロポーズかのようなストレートさ、男だよなぁ。こんな男らしいことを言った直後に「キツく当たって悪かった。誰も俺を信じなくても構わないが君だけは違う」としおらしくなるだけでも女は皆クラッときそうなのに、その後ですよ。
急に帰り支度をするハーヴィーは、ドナからの「なぜ?」という問いに対して「分かってるだろ、愛してるから」と言って部屋を出て行きました。
なんということでしょう。早くくっつけと思う反面、安易にくっついて破局して欲しくないという気持ちのせめぎ合いです。
マローンは辞表を出し、事務所を去ってしまい、恋愛面だけでもジェシカと元サヤに戻れるかは不明。
事務所の大人組の恋愛模様の移ろいがえらいことになっています。
プライム会員になれば、会員特典対象の映画やドラマ、アニメ、Prime Original 作品が見放題。30日間のトライアル期間でお試しも可能。
▼次回、エピソード16

![SUITS/スーツ シーズン4 バリューパック [DVD] SUITS/スーツ シーズン4 バリューパック [DVD]](https://m.media-amazon.com/images/I/51-49+Nt9eL._SL500_.jpg)