エピソード3『勢力争い』“No Refills”
あらすじ
マイクはケルトン保険の集団訴訟の案件をレイチェ ルの父ロバートと進めることに。ジェシカは渋々承諾し、マイクを対等に扱うようロバートに要求するがマイクは部下扱いされてしまう。和解交渉をする が提示された金額に納得がいかず、交渉は決裂。マイクたちは判事に裁判を要求する。ハーヴィーはジェシカからジャックと和解するよう命じられるが、ジャックが受け入れなかったため闘うことを決意。
ジャックのクライアントを奪うという作戦に出るが……。
ネタバレ感想
新秘書の〈グレッチェン〉は有能かつ強気なところもあり、ハーヴィーの給与を知っても昇給を訴えるどころか「あなたの給与をバラした人はクビになるべきよ」とルイスへの嫌がらせも厭わない姿勢です。
しかしハーヴィーは「そうだが今はルイスをネタにするな。俺がジョークでからかうのは好感の持てる相手だけだ」と言い、これまでなんだかんだここぞという時には全力でルイスを守ってきたことを思い出します。ルイスはとうとう手に入れたドナを匿うのに必死で一線を超えてしまいましたな。
勢力争いになるのを避けたいジェシカからは、ルイスと手を組んでしまったジャックを懐柔するよう言い付けられますし、ハーヴィーも大変です。
“ケルトン保険”の集団訴訟をライバル事務所の代表であるロバート・ゼインと一緒にやることになったとジェシカに事後報告するマイク。
反対しながらも「今さら断ったら私が臆病者に見えるわ」とのことで威厳を保ちたいジェシカはこの件で主導権を握っておくためにも「マイクをパートナーとして扱ってもらう。彼は私の代理よ」とロバートに条件を突きつけました。
ロバートの方も従うつもりはサラサラないようで、マイクは色んな意味で板挟みになりそうな気配。
ハーヴィーの分かりやすい機嫌取りを受け入れるつもりはない姿勢を示したジャック。
それなら全面戦争だと言わんばかりのハーヴィーでしたが、「今すぐ手を貸せ」とマイクに言いに行っても、自分は全く知らされていなかった保険会社との訴訟の件で依頼人に会うと忙しそうな上、組む相手はロバート・ゼインだし、「延期しろ。俺を狙うパートナーがいる」と言っても結局行ってしまうし、孤独はますます深まります。
マイクよ、忠誠心はどこに置いてきた……!
踏んだり蹴ったりなハーヴィーにもグレッチェンという味方がいてくれたのが唯一の救いです。
グレッチェンはジャックの大口顧客を調べ、ハーヴィーは自分のコネを駆使して顧客を奪いにかかることに。
エマから正式な契約が取れたので保険会社に和解を求めたところ、相手方の代理人〈ウィル〉
と〈ジェニファー〉が提示した和解案は到底受け入れられないような低額だった様子。
ゼロを増やして出直せ、と和解案を却下するマイクとロバートでしたが、交渉の場でマイクのことを「私のアソシエイト」と手下扱いしたり、出資の出所は大手ヘッジファンドだと初耳情報が飛び出たりで対等ではない扱いに不服なマイク。
やはり未来の父親と一緒に組んで仕事なんてすべきではなかったような…。
給料が増えたパートナー達は皆自分の味方だと調子づいているジャックは、ハーヴィーが自分の顧客を奪ったことで事もあろうかジェシカに噛み付いております。それはさすがに怖いもの知らず過ぎる。
「闘うなら相手になるわ」と応戦するジェシカにその場では引いたジャックですが、まだまだ下剋上を諦めてはいなさそう。
追い詰められたジャックは、これ以上ドナに嫌われないよう「手を引く」と宣言していたルイスに対して「君がしたことをバラされたくなければ従え」と脅して何やらやり過ぎな案でハーヴィーを潰そうとしております。
ジャックに言い返さなかったのを知っているドナは迷惑をかけるなとルイスに怒りながら、ハーヴィーがルイスの悪事を証言するよう自宅まで頼みに来たことを明かしました。
「ハーヴィーは本気だな。投票の後言い合いになったんだ。私は彼の最も大事なものを奪ったと言った。“金”だ。すると彼も奪うと言ってきたんだ、ある日この部屋から君がいなくなると言ってた。そう仕向けるそうだ。二度と困らせないからそばにいてくれ」とドナに言うルイス。
これ、ハーヴィーが“最も大事なのはドナ”だと言っているようにしか聞こえないのですが、ドナは怒ってハーヴィーのオフィスに行き「私は戦利品じゃない。たとえ私がルイスの元を去るとしてもここには戻らない」と宣言。なんでそうなるかなぁ。
ジャックの顧客を奪う案もそれ以降上手くいかなかったハーヴィーにはもはや余裕など皆無で、ドナが離れていった事でマイクもロバートにとられるのではないかと被害妄想に陥っていることをジェシカに指摘されました。
この指摘を受けてますますパニック発作に拍車がかかっていながらよく平静を装いながら歩いて自分のオフィスまで帰れるものです。
さすがにオフィスに帰りつき緊張の糸が切れたようですが、そこで待っていたマイクはハーヴィーの異変に気付き救急車を呼ぼうとしたところを「パニック発作だ」と本人に止められます。
ハーヴィー自身も自分がこんな状態だなんて信じたくないでしょうし、マイクからすればあのハーヴィーがここまで追い詰められているなんて青天の霹靂なはず。
詳しい話を聞く前にジャックが入ってきて、顧客を返さなければ成功報酬を廃止にする案を出すとやかましい。
立っているのもやっとなはずのハーヴィーですが、ここで他の顧客も全部盗むと大胆にハッタリをかまして宣戦布告してしまうのは弁護士のサガなのか。実際に顧客を盗める計画はなく、「奴が本気にするよう手を考えてくれ」と頼まれたマイクが心配しつつも余計なことは言わず「任せて」とだけ言い残したのは良かったです。
精神科医の言う通り、ドナが戻らないことを受け入れたのにまた発作が出たことで、ハーヴィーは薬をもらうために時間外の精神科医の自宅診療所に押しかけ迷惑がられていますが、あれほど通うのも話すのも嫌そうだったのに自分から「10分だけ時間をもらえないか?」と頼み込んで家にあげてもらいます。
「ドナへの怒りを吐き出さなきゃダメ」と言われ、ロールプレーをバカにしてさっさと薬をくれと横柄な態度を取り、「ドナが去るわけね。お金で忠誠心を買おうとしてる」と煽られたハーヴィーの本音も見えてきます。
ドナがこれまで以上の関係を望んだら逃げた、という自覚もあるのでしょうが、「ルイスと組むなんて俺を刺したも同然だ」というのもまた本心なのでしょう。
自分の特異な才能を利用して「僕たちは犠牲者のことを思っています」と主張し、判事に即決裁判に持ち込む訴えを認めさせたマイク。
ロバートはマイクの才能に驚きパートナーとして扱うことを認めた様子で、これではマイクをロバートに引き抜かれてしまうというハーヴィーの被害妄想が現実になってしまいます。
いくら義父相手でもマイクがハーヴィーを裏切ることなんてあり得ないのでしょうけど。
ハーヴィーの症状を見抜いたグレッチェンは、2年間働いてない時期があると履歴書を見せて伝えます。
「夫が亡くなり子供達が自立して無気力になりパニック発作になった」「何故俺に言う?」「今はもう完治したから」というやり取りがあり、ハーヴィーに希望をもたらす存在にもなってくれているグレッチェン。良い人や……。
ジャックの件もマイクがなんとかしてくれたみたいで落ち着くも、ルイスを見つけたハーヴィーは「またジャックと組んだらタダじゃ済まないぞ」とわざわざ怒鳴りつけに行きました。豆腐メンタル状態が続いており、やはり今までのような余裕は戻っていないのでしょう。とにもかくにもドナとの関係を良くしないと回復は難しそう。
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