エピソード4『ウワサの妹』“No Puedo Hacerlo”
あらすじ
事務所にルイスの美人の妹エスターがやってきて、 離婚条件で夫とモメている案件をハーヴィーに頼 みたいという。ルイスは迷うがハーヴィーに頼み、引き受けたハーヴィーはエスターのキャリアを長年支えた夫の主張に、ドナの献身的な仕事ぶりや思いを重ねる。マイクはロバートの提示した和解額の低さに愕然とし、ケルトン保険側の弁護士に再び挑むが交渉は失敗。マイクが裁判で闘うしかないというと、 ロバートはすでに原告には和解を承諾させたと告げる。
ネタバレ感想
ケルトン保険からは改めて和解の申し入れがあり、マイクとロバートの勝利だそう。
ゼインのところで再就職できたのはマイクの口利きだと勘違いしていたカトリーナは、お礼に仕事を手伝いたいと申し出て、実際に頼んだのはレイチェルだと聞かされます。カトリーナが相変わらず元気そうで何より。
ハーヴィーは受付で警備に止められて困っている美女を助けてナンパしてフラれておりましたが、なんとこの美女〈エスター・エデルスタイン〉はルイスの妹でした。
兄妹仲はよろしくない風ですが、夫の〈ジェフリー〉と離婚するから弁護を頼みたいと事務所にやって来たのです。しかさルイスに頼むのではなく、兄から聞いていた“街一番の弁護士”であるハーヴィーに頼みたい、と。
先ほど自分をナンパしにきたのがそのハーヴィーだとは知らないようです。
兄の扱いは心得ている様子のエスターは、橋渡しを引き受けさせますが、ハーヴィーが自分に激怒していることを知っているルイスは引き受けてくれるはずがないから頼みもせずに断られた、と言うつもりで、そんなルイスにドナは「家族のことなら助けてくれるかもしれない」とアドバイス。
ロバートから好条件だと聞かされていた和解金額は、遺族のことを考えると望んでいた額には到底届かず、裁判をすれば3倍になると言うマイク。ロバートは裁判には反対で、依頼人に和解を勧めるとのことで言い争いに。「奥さんや娘のことでも7万ドルで十分だと言えますか?」というのはちょっと失言のような気もします。
「和解すると言うまで会わん。家族のことを持ち出すな」と怒鳴られ会議室から追い出されてしまいました。
カトリーナに「金は入るし和解した方がラクだからロバートは依頼人の感情は無視してる」と言うと、「私は転職して日が浅いけどこれだけは断言できるわ。彼は依頼人を大事にしてる」とのことで、ロバートにも何か考えがあってのことなんですかね?そんな依頼人想いのイメージはないですが。
ルイスを見るなり追い返そうとするハーヴィーでしたが、大切な家族のことだと頼まれると離婚は専門外ながら渋々引き受ける条件を2つ出しました。
絶対口を出さないことと、もう1つの条件は「考えておく」と。
ルイスからの頼みは「妹とは寝るな」というもので、「君の妹とだけは死んでも寝ない」と逆に願い下げだと本気で思っているハーヴィーは、まさか今朝方自分が口説こうとした美女とルイスが血の繋がった兄妹だとは思っていません。
エスターは超有名なキッチン用品の会社を経営しているそうで、12年かけて築いた会社の持ち分を巡って夫と揉めているそうです。
ジェシカからはルイスに怒っていたのに何故急に引き受ける気になったのか聞かれ、「家族のことなら別だし、いい機会だ。俺たちの関係を修復したい」と言うハーヴィーはなんだかんだでルイスを見限れないところがあるんですね。
ジェフリーは医者になるのを諦めて会社が軌道に乗り始めた妻を支えたらしく、「12年前、そう伝えるとエスターは半分くれると言った」と口頭での契約が成立しているから会社の50%は自分のものだと主張。
不意打ちを食らわされる形になりましたが、エスター本人も口頭契約には覚えもあり、浮気をしたクズに財産の半分も渡すわけにはいかないから証言録取があっても否定する、と放っておいたら偽証してしまあたます。
今回アソシエイトとしてタッグを組んで、「口頭契約の抜け道を探してくれ」と頼んできたハーヴィーを「優しいんですね」とイジるレイチェル(笑)
こちらとしては、ドナの件が微妙な感じなのにここでエスターに靡いて欲しくないという気持ちがあるんですけどねぇ……。
エスターの件でルイスを安心させてあげて欲しいと言いに来たドナに「君が俺を助けないと言ったように俺も君を助けない」と拒絶するハーヴィーと、「私は12年間あなたを優先してきた。でも自分のために行動した途端私を家族どころか他人扱いし始めた。他人扱いするのは敵扱いよりずっと残酷よ」と怒るドナ。
ドナの立場はジェフリーと被るところがあります。
“デルタ金融”のパンフレットがロバートの机の上にあったのを覚えていたマイクは、デルタ金融が集団訴訟の出資者である“アルカディアン社”の子会社だと思い出し、そのデルタのパンフレットがあるということはロバート達の事務所の顧客だからでは?と気付きます。
デルタ金融はケルトン保険の株主で、ロバートが不正に顧客を儲けさせたという疑惑が浮上して、カトリーナに転職の借りを返せと頼み込んで調べてもらいました。
やはりデルタ金融はケルトン保険に投資しているそうで、「世間の予想より少額で和解し株価を上げる気では?」とロバートに詰め寄るマイクと、株とは無関係だし不正はしていないと言い切るロバート。
和解を承諾していたジェシカに対して怒鳴り込んだのもそうですが、マイクのこういう潔癖かつ無垢で世間知らずっぽい噛みつき方はずっと変わりません。
ジェシカからは遠回しにお前の方がインチキ弁護士だと言われておりますし、レイチェルからも「パパへの攻撃は私への攻撃よ。あなたに頼まれて私があなたを信じたようにパパも信じて」と怒られるマイク。本人は至って真面目に正義を振りかざしているわけですが、あまりにフルボッコで少し気の毒です。レイチェルも、何も大ボスの前で個人的な話をしなくてもいいのになぁ。
医大に行くのを諦める代わりに会社の50%をあげると言っていたエスターですが、ジェフリーは実際には医大に合格していなかったことが発覚。
ジェフリーとエスターは言い合いになり、不倫の件は認めて謝罪しつつも「でも君のために尽くしてた。夢を諦めたんだ。失った年月は取り戻せない」と嘆くジェフリーにドナを重ねて見るハーヴィー。
最終的に30%の要求に対して25%を提示し、後はエスター自身が25%でも同意すれば交渉は成立しそうという感じ。
嫌がったエスターに「交渉を長引かせてるのは彼じゃなく君だ。確かに彼は自分を犠牲にしてきた」と説得。
ハーヴィーが離婚弁護士をやりたくないのは子どもが関わるからで、離婚に気を取られて金より大事なものを忘れてしまうのを良しとしないから。やはり生い立ちからして根深い傷があるのは間違いないハーヴィーです。
エスターも納得して25%で同意する書類にサインし、惹かれあっていた2人は大切な書類を置きっぱなしにして一緒に帰ります。
そのせいでルイスはエスターが当初20%だったはずのところ25%渡すという書類にサインしている!ハーヴィーにハメられた!と深夜にドナの自宅を突撃。
「リット家の一員である妹を利用し私に仕返ししたんだ!」といかにもルイスが考え付きそうな濡れ衣を着せかけられています。
ドナの方は「ありえない。彼と直接話し合わずに余計なことをしたら秘書を辞めるからね」と釘を刺しました。
マイクは結局、依頼人に会って話を聞き、本当に額には拘らずケルトン保険が非を認めたことで納得していると分かり、和解の方向で進めるようです。
レイチェルに「君を育てた人だ。疑うべきじゃなかった」とか言ってますが、今更感が凄い。
「ケンカはしたけど前より彼との距離が縮まった。僕だけじゃない。必死で庇ってた君もだ」と何やら美談にしようとしてますが、ロバートの方も良いように捉えてくれてるのかが問題ですよ。
「僕らの娘も父親思いになる?」と聞いたマイクに「もちろんよ」と答えつつ複雑な表情を見せたレイチェル。子どもが産めないとかそういう感じか…?
マイクから不正疑惑を聞かされていたジェシカは裏で手を回して、勝手に内部情報を利用してインサイダー取引をしていたアルカディアン社に接触し、和解金を上乗せ。
内部情報を持っていない原告に株を譲らせることで犯罪にはならず、今回の訴訟に損害は無し。
ロバートは顧客を失うことになりますが、失ったのは“法を破った顧客”なわけで、ジェシカの「未来の娘婿が信じてくれたからあなたは難を逃れた」という口添えもあり、ロバートも一応はマイクに感謝するという流れに。
ルイスは隠れて暴走こそしなかったものの、ハーヴィーに直接文句を言い、自分が金を奪った仕返しだと決めつけています。
ただ、ハーヴィーから歩み寄りのつもりで依頼を引き受けたと聞かされたルイスはそこに納得して反省しており、感謝の気持ちは捻くれ者の兄に代わってエスターが代わりに届けてくれました。
ハーヴィーとルイスの戦争もここまででしょうか。
エスターとはサッパリ別れた感じではありますが、最初のルイスからの頼みは無視はしてそうなので、そこのところが露呈したらまたどうなるか分かりませんが。
ドナに12年間のお礼を改めて伝えるハーヴィー。本当にドナはこのままハーヴィー付きに戻らないんですかね?そんなわけないか。
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