ザ・ザ・コルダのフェニキア計画
あらすじ
独立した複数の都市国家からなる架空の大独立国フェニキア。6度の暗殺未遂を生き延びたヨーロッパの大富豪ザ・ザ・コルダは、フェニキア全域におよぶインフラを整備する大プロジェクト「フェニキア計画」を画策していた。成功すれば、今後150年にわたり毎年ザ・ザに利益が入ってくる。しかし妨害により赤字が拡大し、30年かけて練り上げてきた計画が危機に陥ってしまう。ザ・ザは資金調達のため、疎遠になっていた娘で後継人の修道女リーズルとともに、フェニキア全土を横断する旅に出るが……。
ウェス・アンダーソン監督がベニチオ・デル・トロを主演に迎え、ビジネスの危機的状況を打開するべく旅に出たヨーロッパの富豪ザ・ザ・コルダが、娘で修道女のリーズルとともにさまざまな事件に巻き込まれていく姿を描いたコメディ。
予告動画
共演にはケイト・ウィンスレットの実娘で俳優のミア・スレアプレトン、マイケル・セラ、リズ・アーメッドら、ウェス・アンダーソン監督作に初参加のキャストに加え、トム・ハンクス、スカーレット・ヨハンソン、ベネディクト・カンバーバッチらおなじみの顔ぶれも集結。2025年・第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
ネタバレ感想
コメディだとは知らずに観に行ってしまいました。
まぁ、コメディが嫌いなわけでもなく、小気味良い応酬とテンポの連続でそれなりに面白くは見られるのですが、いかんせん人を選びそうな尖り方をしています。
構図が素晴らしかったり、画の見せ方という視覚的な面では恐らく抜群なのでしょうし、映画にも小洒落感を求める人にはかなり刺さりそう。
敵が多過ぎる大富豪が何度も何度も暗殺されかけながらも、巨大プロジェクト完遂のための資金調達に奔走するという大枠の中でシュールなコメディ調がベースです。
芸術的なことに関して全くの素人なので、個人的には何か色々と考えられていそうだけれどよく分からんな……という印象です。
かと言ってまったく面白くないわけでもなく、不思議な感じ。
ただ、確実に言えるのは修道女の娘役をしていたケイト・ウィンストレットの娘がケイト・ウィンストレットの娘過ぎるということ(笑)
タイタニックでのローズを彷彿とさせるような毅然とした立ち居振る舞いで、やっぱり貴族顔なのだなぁ、なんて本編に関係ないことばかり考えておりました。
ミア・スレアプレトン、今後も他作品に出演ほして欲しいですし、今回とはまた違った役どころで、表情のバリエーションも見てみたいと期待しています。
評価(平均点高めの設定です。)
3.8 /5 点!
概要
監督:ウェス・アンダーソン
時間:1時間42分
配給:パルコ
公開日:2025年9月19日

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