エピソード12『試される絆』“Live to Fight”
あらすじ
ハーヴィーたちを狙うギブスはドナを取り調べ、ドナの父ジェームズを捕らえて彼女にハーヴィーを売らせようとする。ジェームズは無実を訴え、ハーヴィーもドナに問題ないと話す。ギブスはさらに、ジェシカの事務所に対して全書類の開示を請求。ハーヴィーは判事に根拠がないと主張すると、ギブスはマイクについて密告があったと話す。ハーヴィーは、密告者はジェラード教授だと推測するが、ギブスが示した ハーバード大学から届いた名のメールを見たルイスは……。
ネタバレ感想
ギブスはドナが一筋縄ではいかないことを分かった上で取調べに呼び出し、“数年前に不動産取引で不正をした”ドナの父〈ジェームズ〉を捕らえていることをチラつかせます。
ハーヴィーを売らせようと必死です。
グレッチェンはドナと入れ替わりでルイスの秘書になったようですが、意外とこのコンビの方がしっくりくるというか、年の功と肝の座りっぷりでルイスを上手く操ってくれそうな気も。
前任のノーマとは30年間週一で麻雀をする仲でもあったそうで、なるべくしてこうなったかのような縁もあったようです(笑)
ハーヴィーの秘書として復帰1日目を迎えたドナは黒のドレスがキマっていて、ハーヴィーと並んで戦友としてやり取りしている姿はやはり頼もしい。そして相変わらず仕事もお早い。
事務所にはマイクの担当案件だけでなく、事務所の全資料を開示せよとの令状が来ており、検察側の本気を感じます。今や標的はマイクだけではなく全員ということです。
「誰でもいいから脅せる人間を探して圧力をかけて欲しい証言を引き出す気よ」とジェシカ。
この事態を受けて外部の弁護士を雇う気で、マイクの秘密をも知るスコッティに頼みたいジェシカと、「スコッティは巻き込まない、俺がやる」と反対するハーヴィー。
ハーヴィーに援護するマイクは、検察側は請求する証拠がないはずでそこを突いて判事に令状自体を無しにしてもらうという攻めに転じる打開策を持ってきます。
この案でギブスが持っている証拠が匿名のタレコミメールだと分かり、それがハーバードの代表メールアドレスだと知ったハーヴィーは「送り主はジェラード教授に間違いない」とのこと。本当にいまさら教授が告発しますかね?マイクに助けられたのも事実ですよ。
ジェラード教授に接触して借りを返せと言いたいところですが、今やマイクもハーヴィーも監視対象なのは言わずもがなで、のこのこハーバードに行けば教授が密告者だとバレてしまいます。
そこでルイスを派遣するため、まずは作戦を練ろうというタイミングでドナが聴取のため連行されたらしくハーヴィーは彼女を迎えに。
マイクはルイスに例の匿名メールを見せるのですが、「事実を知る彼が“詐称の恐れがある”と書く?」と瞬時に違和感を見抜き、さらに“神聖なハーバードの名を汚した可能性が……”と続いているのを見て送り主を確信したルイス。なるほど、シーラが気付いたのか。
ジェシカは元彼ジェフ・マローンのところへ行き、個人的に弁護して欲しいと頼んでいます。
あれ?マローンには秘密を話していたような気になっていましてが、そう言えばこれから打ち明けようというタイミングで別れを切り出されたんでしたね。となると密告者の候補からも外れます。
あの晩話すと決めていたことを改めてこの場で洗いざらい話すつもりのジェシカ。
マローンはジェシカの弁護を引き受けたようで、マイクに自分が経歴詐称を知っていたことを認めた文書を今のうちに処分するよう言うジェシカと、ジェシカがレイチェルにサインさせた書類の方も処分してくれと言うマイクでお互いに信用できず、開示請求が通る前にマローンとマイクが話し合うことに。
やはり告発したのはシーラで、「マイクのスピード出世の件で雑誌社が問い合わせてきたけど、全学生を覚えてる私が彼を覚えてなかった。彼の資料もなくてメールした」そうです。
「先に言ってくれたら解決できた!」と怒るルイスを見て、ルイスもまたその秘密を知っていた共犯だったことを悟るシーラ。
告発の撤回を頼んだことで、ソウルメイトだとすら思っていたのにそんなことを頼むなんて信じられないと怒らせてしまい、「せめて名乗り出ないでくれ」と頼むにとどまりました。
自分の管理不足を恥じているシーラは名乗り出るつもりはハナからないようでしたが、ギブスに見つかってしまえば黙っている理由もないわけで、宙ぶらりんな状況です。
どうにかドナの父親の件を解決してドナを助けたいという気持ちが先行して焦るマイクにハーヴィーは、そっちは自分がやるからシーラが告発者だとバレた時の対策を考えておくよう命じました。
マイクは未だに懲りずにポーカー狂いのジェラード教授に会いに行って、「教え子だったと証言してください」と偽証を要求。
同情はしてたから密告はしなかったけれど、偽証はしない、マイクのために人生は賭けられない、ともっともな言い分の教授に「教え子に賄賂を貰っていたことをバラしますよ」と脅迫するマイク。罪を重ねていくスタイルです(笑)
とにかく教授は脅しにも屈しませんでしたが、偽証にならなくて済む方法としてハッタリを使う作戦を提案。
7年前の不動産取引の件でしょっぴかれたドナの父ですが、一度は破産した父親ながら再起をかけたいとドナ伝いにハーヴィーに投資を頼んでいたという経緯がありました。
父親のことになると弱いらしいドナは無理言ってハーヴィーに頼んで、資料を見もせずに却下されたことに大層怒っていたのです。
しかし、ハーヴィーがドナの知らないところで「ドナの金を使うなら取引をブチ壊す」と資産の水増しをして不正に借り入れする父親を脅していたことが7年越しに明らかに。
父親が正式に起訴されることが決定してしまい、父を取るかハーヴィーを取るかの苦しい決断を迫られているドナは精神的に限界で、「すべての原因は無資格者を雇ったことよ!」とドナらしくない言い方でハーヴィーを責め立てました。
ジェラード教授から取ってきた供述書にはマイクが受講していたことが書かれており、それを提出して「決定的な詐称の証拠がないなら十分棄却の理由になる」と法廷で主張するハーヴィー。
譲らないギブスに、「マイクを裁判にかけたいならドナの父親から手を引け」と取引を持ちかけ、ポールセン氏から手を引かせる代わりにこちらは棄却請求を取り下げることになりました。
自分が窮地に立たされることになってもまずはドナを救おうとするマイクとハーヴィーの大博打。裁判で負けてしまったら刑務所行きです。
ポールセン親子が標的にされる事態は回避でき、ドナもキツイ言い方をしてしまったことをハーヴィーに謝罪して仲直りできましたが、その安心感も束の間、早くもシーラが名乗り出てしまったらしく、事務所の全パートナーが資料の開示を求められることとなり、いよいよ不利な状況に。
マローンからジェシカの共謀を示す証拠書類を処分するよう言われたマイクは、ジェシカが保身のためだけに要求していると思っており、ブチ切れにマローンから、彼女がマイクを守り抜くために払った犠牲、つまりはマローンとジェシカが恋人同士で破局することになってしまったことを初めて知らされます。
弁護士だから証拠は処分できないマローンは、マイクに証拠隠滅するようレイチェルの共謀を示す書類も託していき、「ジェシカは君を信用してる」とのこと。
さすがにこれを取っておいて信頼に背くようなことはできないでしょう。
グレッチェンは罪悪感からルイスに、マイクの昇進の際にジャックが推薦したけれど、本当は自分が推薦したがっていたハーヴィーを喜ばすために雑誌社に記事を頼んだのは自分だと明かしました。
何も知らなかったのですからしょうがないよなぁ。
ルイスもグルだと察した上で「私は味方よ」と言ってくれたのは本心でしょう。
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▼次回、エピソード13
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