エピソード13『広がる波紋』“God's Green Earth”
あらすじ
ハーヴィーとマイクは検事補ギブスに証拠開示を要 求。裁判を2週間後に控え、事務所には検察から膨大な量の証拠書類が届き、マイクたちは検察の狙いを探るべく片っ端から目を通す。レイチェルは、ギブスからハーヴィーを売ればマイクをコロンビア大学へ入学させてもいいという取引を持ちかけられ、心が揺れる。一方、新人研修を控えた事務所には優秀な人材の応募がなく、ジェシカはルイスとジャックのそれぞれに指示を出すが、ルイスは厳しい現実に直面する。
ネタバレ感想
ライバルのスキャデン事務所のパートナーがここぞとばかりに“3人の代表の誰かは事実を知っていたはず。知らなかったと言うなら愚の骨頂だ”とピアソン・スペクター・リットをこきおろす記事を新聞に投稿。
「評判を回復するなら無料弁護活動“プロボノ”しかない。顧客の慈善活動を何件も無料で手伝うんです」とジェシカを説得するジャック。今さら何をしゃしゃり出てくるのか…という感じもありますが、ジェシカへの攻撃は止めずとも、長年働いてきた事務所を守るために闘うことは別の話なようです。
ギブスはレイチェルに揺さぶりをかけ、ハーヴィーやジェシカを売れば、マイクをコロンビア大に通わせて今後も2人で弁護士業ができるよう手を回す、というレイチェルがもっとも揺れそうな飴を投げてきます。
マイクは検察から開示された1000箱もある大量の資料の中から敵の戦略を見つけて対策を練るため、ドナと書類チェックをすることになりましたが、なんとドナは弁護士の秘書でありながら書類チェックをするのは初めてなのです。確かにそういう雑務はアソシエイトなりパラリーガルの仕事か。
ドナが有能過ぎてこの事務所で出来ない仕事はないのではないかという気にさせられますが。
ライバル事務所に顧客を盗られそうだし、シーラが送り込んだハーバードの研修生は最下層の落ちこぼれ3人ぽっちで、いよいよハーバード卒縛りの雇用ルールをやめてでも事務所存続に徹そうとするジェシカ。
とにかくマイクの裁判が優先なハーヴィーは事務所運営のことにまで手を回せず、ジェシカはジャックのところへ行き、プロボノは全部断ってライバル事務所の弁護士を部門ごと引き抜く強硬策に出ろと命じます。この強気さは無実のアピールにもなりそうですが、「敵に有罪だと思われようが構わない。私を倒せると思ってる者がいることが許せないの。だからプロボノで媚を売る気はない、私の怖さを思い知らせるの」というのがジェシカの言い分です。これを実際にジェシカに反旗を翻したジャックに言うのがさすが(笑)
レイチェルが狙われて怒るマイクは、ハーヴィーから既にダメだと言われていたギブスへの個人攻撃のやり返しの作戦を蒸し返し、ハーヴィーが何か手を打たないのなら自分がやる!と悪い癖が出ております。
「マイクは感情的になると判断を誤ることが多い」というドナの評価は本当にその通り。
ギブスにレイチェルから手を引かせてマイクを落ち着かせるようにハーヴィーを説得しました。
レイチェルに自分を売れと言ったことについて「証人への不正な接触で訴える」とギブスに言いに行ったハーヴィー。婚約者に圧力なんてかけていないとシラを切るギブスの言った「そんなことすると思うなんて“愚の骨頂よ”」なる言い回しに、あの新聞記事を書いたのもギブスだと気付きます。
それを指摘されても開き直り、「たとえ私が仕組んだとしても記事の内容は間違ってない。罪を認めるまで手は緩めないわ。訴えたきゃどうぞ、怖くないわ」だそう。
その頃マイクはハーヴィーの名を騙ってスコッティに会いに行き、「ギブスの姉妹を訴えてくれ。僕の婚約者が標的にされてるんだ!」と要求。スコッティからすれば詐欺師な上に自分とハーヴィーの関係をダメにした直接の原因が何を言っているのかという話です。
バッサリ却下されても「ギブスはハーヴィーを捕まえるまで諦めない。だから彼のために協力してほしいんだ」とめちゃくちゃ狡い説得の仕方をするマイク。
ブチ切れスコッティがオフィスに来て文句を言われ、ハーヴィーもマイクに勝手なことをしたと怒りに行こうとしたのをドナに止められています。
シーラのところへ約束を破ったことを咎めな行ったルイス。
実際には彼女が名乗り出たわけではなく検察が彼女を見つけただけだし、研修生の人材についても、事務所の評判をこき下ろすようなあの新聞記事を生徒達も読んでいて、単純に志願する者がいなかったという話。
シーラも学生に嘘をういてまで潰れるかもしれない事務所を勧めることなんて出来ません。
誰よりもハーバード卒に誇りを持っていてジェシカの案にも反対していたルイスですが、ボストンでシーラの話を聞き現実を知ることで、自らスタンフォードやイェール、コロンビアといった上位20校に連絡したそう。
上層部は生き抜くために必死です。
レイチェルは通っているコロンビア大の学部長から呼び出されます。最後の統一テスト“LAST”だけ結果が抜群だったことを婚約者のマイクが替え玉したからでは?と疑っており、大学の名誉を守るためにマイクへの訴えが取り下げられないのなら危険人物は排除すると言われてしまいました。
ここにもギブスの手が回っているということです。
その夜、マイクにこの件を話して学部長は替え玉受験疑惑という公になっていない罪まで知っていたのだからギブスと繋がっているに決まっている、と。
法廷でギブスの横にいた検察の〈デヴィッド・グリーン〉は、かつてマイクが替え玉受験を請け負った学生のうちの1人で、おそらく彼がギブスに匿名で密告したのだろうと踏むマイク。
レイチェルの将来を守るため、危険を承知でギブスが学部長と接触した証拠を手に入れることに。
グリーンに会いに行き、替え玉当時の免許証のコピーも取ってあるし、104問の回答すべてを覚えていると脅します。
ロースクールの同期だったギブスとコロンビア大の学部長が接触した決定的な証拠を出すよう迫りました。
マイクとハーヴィーは手に入れた証拠を武器に、学友を使って証人を脅した不正行為を認めてレイチェルから手を引くようギブスに要求。替え玉を密告する匿名メールのコピーと学部長に電話した記録をもとに、学部長に損害賠償を請求して証言録取で口を割らせると脅せば、ギブスも大人しく書類にサイン。
ドナに続きレイチェル。1人ずつ守れてはいますが、肝心のマイクは危うい状態に変わりありません。
このまま行くと本当に有罪判決を受けそうな気配まであります。
ベイカー・ホステトラーの不動産部門を引き抜いてくるためには2倍の給与の提示が必要で、ジャックからせっつかれたジェシカはこれを認めます。
しかしジャックは逆に引き抜かれかけ、それを断ってジェシカに自分を代表にして欲しいと掛け合いました。
信用を得るため、ハードマンに握られた弱味も自ら差し出します。
ジャックを代表にするか迷ったジェシカはルイスに相談して、統率力がクソだとまで叱責され、居ても立っても居られないらしいルイスを再度シーラのところへ出廷させないようにするため送り込みました。
ハーヴィーはスコッティを呼び出して、本当の別れの原因はマイクではなく、自分の心に向き合えなかったことが問題で、今はセラピーを受けていることを明かします。
「すべてが解決したら連絡してもいいか知りたくて」と聞くと、「いつ連絡してもいいわ。でも私もセラピーを受けてるの、どうなるか分からない」という思いもよらない返答でした。
結局ハーヴィーはドナじゃなくスコッティなのか〜。ドナはあくまでも家族的な大切さ枠なのか?
シーラにアルゼンチン行きの航空券を渡し、裁判が終わるまで召喚されない国外で雲隠れしろと言うルイス。
出廷すればハーヴィーから厳しく追及されることになり、彼女が最も大切にしているハーバードでの職を失うことにも繋がりかねません。
シーラはこれに応じてアルゼンチンに行くと決断してくれましたが、それはそれで不自然な動きに見えますし、後々シーラが糾弾されることにはならないんですかね?
書類チェックをしていたドナは、検事局がトレヴァーを見つけたことを掴みます。
家族のために証言しないと言っておりましたが、本当に大丈夫なのか……!?
プライム会員になれば、会員特典対象の映画やドラマ、アニメ、Prime Original 作品が見放題。30日間のトライアル期間でお試しも可能。
▼次回、エピソード14
![SUITS/スーツ シーズン5 バリューパック [DVD] SUITS/スーツ シーズン5 バリューパック [DVD]](https://m.media-amazon.com/images/I/51fcI8aYSJL._SL500_.jpg)