エピソード6『夢と現実』“Spain”
あらすじ
裏ではマイクの出所のためにケイヒルに有利に働くように画策しながら、表向きはサターを弁護するハーヴィー。起訴されて証拠の提出を求められていたサターは、棄却を申し立てるようハーヴィーに命じる。起訴が棄却されればマイクの出所の話はなくなるため、ハーヴィーは不正の証拠となる、ケヴィンが開発した売買ソフトをケイヒルに渡そうとする。一 方、レイチェルは新規のクライアント探しに奔走するジェシカに代わり、自ら再審請求のために必要な証拠を捜し始める。
ネタバレ感想
ケヴィンの入所理由は、妻とケンカした末の飲酒運転で人を殺しかけたことだと聞いて、飲酒運転に並々ならぬ敵意を持っているマイクは悪夢にうなされるほど。
肝心なのは妻とのケンカになった理由の方で、そこがサターの犯罪の証拠に繋がるのでしょうが、「それだけは話せない」と頑ななケヴィン。
一夜明けてケイヒルはサターを起訴し、ハーヴィーは『共謀』ではなく『開示』のためにケヴィンがどんな情報を握っているのか改めて聞きに行っています。
「サターはケヴィンが作った売買プログラムで儲けたそうだが、実際はインサイダー取引をしてる」のだそうで、ケヴィンからソフトが無価値だという情報を引き出したいのです。
ケヴィンをどんな罪で刑務所に入れたのか聞き、そこで初めて飲酒運転での過失傷害が服役理由だと聞いたハーヴィーはマイクが一番荒れる原因だと分かり血相を変えています。
サターに会いに行き、「起訴された今ハーヴィーはあなたにかかり切りになる。顧問契約したけばうちは裁判から手を引く」と強気に顧客を獲得しようとするジェシカ。
ケイヒルが証拠としてソフトの提出を要求しますが、ハーヴィーの手腕でその却下を勝ち取りました。
サターは更に「訴えの棄却を請求するんだ」と命じ、これを本当に実行してしまえばマイクの取引もなくなることになり本末転倒で焦るハーヴィー。
ジェシカに顧問契約を強要されたことを盾にして黙って従うよう迫られ、ジェシカからも逆ギレされて困ったことになっています。
もし自分が断ってもサターならジェシカなり別の弁護士なりに棄却請求させるだろうと確信したハーヴィーは苦肉の策でケイヒルに例のソフトを渡すことに。
これでは完全な『共謀』になってしまい、弁護は全力ですると約束していたことをケイヒルから責められても「いざとなればマイクの出所を優先させる」意思はブレません。
そもそも取引が怪しまれないよう受けた依頼でもありますしね。
ケイヒルがやたらとこの件に固執していることも見抜いた上で協力してやり遂げようとしているのですが、ケイヒルとしては明確な不正はやはり受け入れられないのか、ソフトは受け取らずに帰ってしまいました。
一刻も早く再審請求したいのに、事務所立て直しのため顧客獲得で忙しいジェシカにはプロボノ案件は後回しにされ、ダンバー教授を泣き落としで説得したレイチェル。
しかし作成済みの申請書を見た教授は、「再審請求は思っている以上に厳しく、決定的な証拠を見つける」よう指示を出しました。
資料の見直しの結果、事件当時のアリバイを証言できる女性〈マリア〉がいたのに、彼女が裁判前に姿を消したまま当時の弁護士〈ケイシー〉は何もせず、法廷では証拠として扱われなかったことを使うようです。
しかし、ケイシーに話を聞きに行くと、事件当時のアリバイはあっても、その頃2人でクスリをやっていたそうで、だから逃げたのだと合点がいきました。中毒者に証言させることに不安もあって深追いしなかったそうで、ケイシーは再審請求も無謀だと思っているような態度。
実際、ベイリーは冤罪なのでしょうし、レイチェルはそれを確信して突き進むのでしょうけど、このプロボノパート必要ですかね?あんまり面白くないんだよなぁ。
ケイヒルはハーヴィーの必死さを助けるかのようにサターとケヴィンの証言録取を求めてきました。
「判事が棄却の審議を後回しにすりゃ時間が稼げる」とこれを喜ぶハーヴィー。その代わり、録取が失敗すれば訴えは棄却されてしまいマイクの出所話も白紙になるので、こちらも録取を利用する必要があるのです。
マイクのところへ行き、事情を話して「サターを連れてきてケヴィンと証言録取の練習をさせるからお前も同席してケイヒル役をやり話を引き出せ」と頼むハーヴィー。しかしマイクは飲酒運転のことに囚われていて、ケヴィンと一緒に居たくないなどとこの期に及んで駄々を捏ねております。自分の出所もかかった話なんですけどね。
やはりジュリアスに指摘された通り、友達を裏切りたくないという深層心理がマイクにブレーキをかけているのでしょうか?
「ケヴィンは何か知ってるが口を割らない。自分が服役してるのに義父は自由に暮らしてると思い出させて怒らせるんだ。どうする?」と問われて、談笑するでもなく怒らせるのが目的だと分かり、やると返事をするあたり、裏切り云々ではなく本当に飲酒運転憎しなだけのような気もしてきました。
翌日、録取の練習が始まってマイクは計画通りにケヴィンを激怒させることに成功。
やはり義父との間に何らかの確執はあったようで、2人は喧嘩になり面会は切り上げです。
その勢いでマイクは本当のことを話すよう迫り、怒りに任せてケヴィンはサターがソフトを使わずにインサイダー取引してたこと、そしてサターの娘である自分の妻〈ジル〉もグルだったこと、「3年間俺が服役するか母親を幼い子から奪い3年以上服役するかの決断を迫られた」という経緯で検察との取引を断り、前科がないのに執行猶予もなしでブチ込まれたことが明かされました。
タラから別荘の下見とランチのお誘いを受けたルイスは何としてもこれを実現したく、ドナに手を回してもらい、今の家主を外出させて我が家かのように偽装。
しかし家主夫婦が帰ってきてしまい、「私にタダでデザインさせて家を買うか決めるつもりだったのね!」と勘違いして怒らせてしまいます。
デートに誘うことは出来なかったくせに、「君といたくてウソをついた。君は完璧で美しい。聡明で才能にも恵まれてる。簡単には振り向いてくれそうにないから時間をかけて私を知ってもらいたかった」とゴリゴリに口説けるのが凄い(笑)
自分といたいがために家を買おうとまでしたことを知ったタラは、「こんなロマンチックな人は初めて」と即行で堕ちてくれて、人生何があるか分かりません。
棄却請求が審議されることになったそうで、沈痛な面持ちのケイヒルが事務所にやってきて自分がサターに固執する私情をハーヴィーに向けて語り始めます。
「母は教師だった。保護者からは最高の教師だと褒められた。定年後スペインを旅するのが夢で、6年前に予定していた。だが教職員年金基金がサターに投資を始めた結果、母は働き続け去年死んだ。旅行代は私が出すと言ったんだが……」という胸の痛くなる告白と共に、覚悟を決めた表情で「例のソフトをくれ」と共謀も辞さない覚悟を示しました。
プライム会員になれば、会員特典対象の映画やドラマ、アニメ、Prime Original 作品が見放題。30日間のトライアル期間でお試しも可能。
▼次回、エピソード7
![SUITS/スーツ シーズン6 バリューパック [DVD] SUITS/スーツ シーズン6 バリューパック [DVD]](https://m.media-amazon.com/images/I/511mI-XmOnL._SL500_.jpg)