エピソード7『揺さぶり』“Shake the Trees”
あらすじ
ケイヒルが裁判所にサターの売買ソフトを提出したことで起訴の続行が決まり、ハーヴィーの裏工作を知らないサターは憤る。ハーヴィーはソフトのリーク元を捜すため社員たちに尋問まがいの面接を行うが、真の目的はサターを取り巻く人間たちに揺さぶりをかけることだった。一方、ハーヴィーに早くケヴィンから情報を引き出せと催促されたマイクは、ケヴィンの打明け話を伝えることができずに悩む。ドナの協力を得てケヴィンの妻ジルを面会室へ呼び出すが……。
ネタバレ感想
ベイリーの死刑執行日が30日後に決まったと宣告しに行くレイチェルとジェシカ。
日が決まってから執行まではそんなに短いこともあるのか。
延期を申請して時間を稼ぐつもりでも、そんなことよりここから出られる方法を探せ、アリバイ証人のマリアを捜し出せ、と激昂されます。
ケイヒルは起訴の棄却を回避するため判事にサターの売買プログラムのコピーが入ったUSBを提出。
すかさず横から「こちらが提出してないのに持ってるなんておかしい!何をしたか知らないが偶然手に入るわけがない!」と口を挟むハーヴィーの演技力が光ります(笑)
何十億ドルも儲けているインサイダー取引であることを強調すると判事も「決着は裁判でつけましょう」と続行を認めてくれて、してやったりです。
怒っているサターには、「リークしたのはあんたを陥れたい社員だ」とでっち上げるハーヴィー。いくらでも恨みを買ってそうなタイプですし、良い言い訳です。
もはや完全にケイヒルと結託状態にあるハーヴィーは、「裁判が5日後に決まったが他に証拠がない」と焦るケイヒルを助けるために社員に揺さぶりかけてサターの共犯者を捜すそうです。マイクに頼んでいるケヴィンからの情報引き出しも急かされました。
マイクはマイクでケヴィンから何も聞き出せていないと嘘をつくし、自分の置かれた状況が分かっていません。ハーヴィーもケイヒルもそれぞれが犯罪に片足突っ込みながら奔走しているというのに。一度取引を決めたのなら何かしらの犠牲は必要ですし、良心の呵責も覚悟の上でやり切って欲しいものです。
デートプランを練るのに忙しいルイスも「マイクの件だ」とハーヴィーから言われるたびに全てを投げ出して協力する姿勢を見せてくれていますし、マイクだけが甘ったれの坊やのまま、という風に見えてしまいます。そこがマイクの良さなのかもしれませんが。
ルイスには、サターが大儲けした過去5年分の取引情報のデータからインサイダー取引の証拠を裁判が始まる5日後までに捜すという任務が与えられました。
ギャロからせっつかれたマイクは、以前身分を偽って捕まりかけたドナに連絡して、「違法にならない方法でもう一度やって」と頼み事。
証券データベースを見る必要があってもSECには頼めないので、ストゥの持っているデータが見れれば…と考えたルイス。
犬猿の仲のルイスが頼んでも無駄でしょうし、ドナがルイスの代わりに手配することに。
ストゥの所へ行ったドナはいつも通りのドナらしさ全開で、あっという間にルイスに証券データベースを使わせる許可を取るだけでなく、ルイスに敬意を表するようにも言いつけました。
刑務所からジルに電話して彼女を呼び出してくれたドナ。
てっきりケヴィンとの面会だと思ったらそこにいるのは見ず知らずの男で、しかも「父親とグルですよね?」と言われ警戒しながらも話を聞く姿勢に。
今ならSECに話すだけで親子揃って刑務所行きは免れられるとジルを説得しようとするマイク。
父親に相談すれば、ケヴィンが誰にも黙っている見返りに出所したら金をくれるというサターとの約束もなくなり、家族が出直すことができません。
ベイリーの死刑執行日の確定は1週間の期限が猶予され、その間に証人を捜し出せなかったら日が確定してしまうことに。
ジェシカは自分の馴染みの調査員〈カーター〉の名刺をレイチェルに渡して連絡するよう言いました。弁護士には皆、相棒と呼べるような調査員が専属でいるらしく、なんとなくカッコ良い響きがあります。
カーター調べでマリアがニュージャージーで改名していることが発覚。
しかし今の名前は分からず、州政府が保護のために非公開にしているようです。証人の件で情報が隠蔽されたわけではなく、前夫に接近禁止命令を出すよう申請していることからもDV関係での非公開なのでしょうか。
ニューアークの地方検事局にはロバートのロースクール時代の同期がいて、コネはあるけど子供扱いされるから頼みたくないレイチェルに「弁護士は人脈を生かさなきゃやってけない。子供扱いされるのが嫌ならむしろ恐れずに助けを求めなさい」とジェシカ。
レイチェルは、娘ではなく弁護士としてロバート・ゼインに〈ロジャース〉との仲介を頼みました。
ジルがケヴィンにマイクから呼び出されたことを報告し、ケヴィンは激怒。マイクも逆ギレで裁判を間近に控えている中ズタボロです。
限られた時間の中でハーヴィーがサターの社員一人一人に揺さぶりをかけたりルイスが証券データベースを使って調べた結果、サターが儲けた後に必ず取引してる投資銀行をルイスが見つけてきて、インサイダー取引の共犯者が〈フィリップ・アレン〉だと判明。
これをケイヒルに伝える前に、ハーヴィーから揺さぶりをかけられて悪事が露呈するのを恐れたアレンが取引を持ちかけてきたそうで、これではマイクの功績にならないと怒るハーヴィーですが、「ハーヴィー、落ち着け。SECはマイクの協力で証人が得られたと考えてる。マイクは出られる」と言ってくれてひと安心。
後はお互いに表面上は怒る振りをするだけです。それにしても、やましいことをしている2人がこんな大っぴらな密会をして大丈夫なのか?
ハーヴィーが朗報を持ってきてもサターが捕まると同時にジルが捕まることを心配するマイクはようやく自分が知っている情報を明かし、「ケイヒルにジルとも取引するよう頼んで欲しい」と言い出しました。
さすがに厚かましい頼み事ですが、「ケヴィンに償いたい。もう1人有力な証人がいるとケイヒルを説得して」と譲らないマイクにハーヴィーは弱いのです。
ベイリーの服役理由になった殺人事件の被害者の遺族〈フォレスト〉が事務所に押しかけてきて、娘の死を冒涜するな、とブチ切れ。
毅然とした態度で対応していたレイチェルですが、「本当に遺族に同情してるなら弁護しないはずだ!どうせ売名行為だろ!」と言葉を荒げられ相当ショックを受けてしまいました。グレッチェンが厳しく追い返してくれなければその場で泣き出してしまったのでは?
これがジェシカなら120%こんな風にダメージを受けることはなかったでしょうし、死刑囚の冤罪を晴らすために自分の信念を貫くのであればもう少しメンタルを強く持たないとやっていけなさそうです。
グレッチェンが連絡を入れてくれて、忙しいジェシカも事務所に戻ってきてくれます。
いつもは氷の女王ばりですが、こういう時に頼りになるしカッコ良いよなぁ、ジェシカは。
2人が飲みに出かけようとしたところにロバートが現れ、「証人が見つかった。3年前に死んでた」と最悪の事態を発表してくれました。
ギャロは裁判でカタが付いているはずのマイクのところにハーヴィーが何度も面会に来ているのは同室者のケヴィンを売るつもりだからだと嗅ぎつけています。
しかも、ハーヴィーがケヴィンの義父の弁護をしていることまで知っていてめんどくさいことこの上ない。
「サターを陥れる気なのは分かってる。早く仮出所させなきゃケヴィンにバラすぞ」と的確な脅し文句です。
ケイヒルが事務所にきてマイクの取引がダメになったことをハーヴィーに伝えます。
まさかハーヴィーと共謀していたとも言えず、共犯者との取引も無しにはできないとか。今こそジルを差しだす時ではないのか?
もうマイクに出所できると希望を持たせた後だけにハーヴィーも絶望の表情です。
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▼次回、エピソード8
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