エピソード8『自由への切符』“Borrowed Time”
あらすじ
マイクの出所に関する取引が取り消された。ハーヴィーは取引の話を元に戻してもらうため、検察側 の証人フィリップ・アレンを証言録取で徹底的に追及する中、アレンが内部情報を流していた相手がケヴィンの妻ジルだったことが判明。ケイヒルはまずジルを起訴してサターの逮捕につなげようと考える。マイクはケヴィンを説得しなければならず、ケイヒルと取引してジルを免責にするよう話す。一方、レイチェルとジェシカはベイリーと面会し、死刑執行の延期を画策する。
ネタバレ感想
ケイヒルが手を引き、マイクは出所できず、表向きには顧問をしているサターの裁判でも勝てないことになってしまいました。
これを聞いたジェシカは事務所再建のためにせめて裁判だけでも勝て、サターが罪人だろうと関係ない、どんな手を使ってもやれ、というスタンス。強い(笑)
とりあえず、検察は証人の件を事前に開示することを怠ったとして3日間の審議延期を勝ち取り時間稼ぎはできましたが、ここからどう巻き返すのでしょうか。
レイチェルとジェシカのプロボノの方も頼みの綱の証人が死亡していたと分かり、後は執行に立ち会う親族が病気で来られないことを理由に延期して時間を稼ぐしかなく、ベイリーが殺したと思っている〈ハリエットおばさん〉を説得せねばなりません。
レイチェルから甥にチャンスをあげて欲しいと頼まれ、育ての親のおばさんは立ち会いこそ拒みましたが、延期の申請書にはサインしてくれました。
タラには3年付き合っている恋人がいるけれどカリフォルニアとNYの遠距離で、お互いに会えない間は他のデート相手との浮気を容認しているという事実を聞かされたルイスは理想が崩れてガッカリ。
それでも、恋人以外の相手とデートしたのはルイスが初めてのことだそうで、それを聞いたドナは「あなたが勝てるかも。運命の人かどうかは分からないけどまずは闘わなきゃ」と親友の背中を押しました。
タラの方もルイスとのデートに乗り気で、電話をしてみると向こうから食事の誘いが。本当にいけるかもしれません。
証言録取では微妙に投げやり感のあるフルスロットルでアレンを追い詰め、彼の証言を潰すことで検察の標的をジルに向けさせ、マイクとの取引を元に戻そうとするハーヴィー。
しかし、ケヴィンから父親を売るようジルを説得してもらいたかったはずのマイクは馬鹿正直に「ジルを説得できれば僕は出所できる」とこれまで密告していたことを明かしてケヴィンの怒りを買いブチのめされるわ、暴力騒ぎでケヴィンは独房に入れられるわ、上手くいきません。
自分から明かしてしまったのでもはやギャロに脅される材料もなく、仮釈放の件を進めたいのなら買収している看守を使ってケヴィンを独房から出せ、と逆に要求するマイク。
本当にケヴィンは出てきて、こんな芸当ができるのならギャロは刑務所に居ても自由気ままにボス生活を送れそうなものですけどね。
戻ってきたケヴィンは独房で冷静になれたのか、すぐにジルに電話をしたそうで、彼女から起訴されたことを聞かされています。子供のためにもなんとか妻が服役せずに済む方法を考えるには、マイクと協力する以外に方法はありません。
以前にジルは「娘が困っていたら命懸けで助けてくれる父親だから裏切れない」と話していたらしく、サターを売らせるのは難しそうですが、マイクには考えが。
マイクは、愛している父親から犯罪に巻き込まれかけた経験のあるドナをジルの元へ派遣し、「明日またご主人に会って冷静に話を聞いてほしいの」と説得させました。
ベイリーから冷たい女だと非難されたことが思いの外効いていたジェシカは、直前に法廷で会っていたマローンを食事に誘います。
この2人はお似合いなので是非お互いに納得の上で元サヤに戻っていただきたい。
タラの13分の遅刻にもヤキモキしてしまったルイスは実は二股を気にしていること、自分ならタラを独占したい、とぶちまけたのが功を奏して彼女の気持ちを掴み、関係は一歩先へ。
しかし、翌朝になりタラから恋人の〈ジョシュア〉が明日から2日間戻ってくると聞かされます。しかも別れるかどうかは分からない、と正直過ぎるタラ。
ジルが面会に来るのに備えて、ハーヴィーにはサターに検察と取引をして娘の代わりに3年服役するよう持ちかけ、バッサリ断られている会話の録音を頼んでいたマイク。
元からサターは娘を自分の身代わりにする気まんまんで、「娘を愛してるが何もできない子だ。娘も出所後は一生安泰だと分かってる。取引はしない」と言い切って自分を売ろうとしている父親の本音を知ったジルは、涙を流しながら「取引するわ」と決断してくれました。
サターの弁護人であるハーヴィーは取引を仲介できないので、無資格のマイクが合意書を作成し、サターの不正を証言する代わりにジルの免責と自分の功績を認めてくれるようケイヒルに交渉。ケイヒルも持ち帰ってサインすることを約束してくれます。今度こそ出所できれば良いですけど。
あと、ギャロのことはどうするつもりなんですかね。約束通り仮出所させるのか?
娘の裏切りで会話をバラされたことを知ったサターはお怒りですが、「ケヴィンに事実を聞かせた時にたまたまジルがそばにいただけ。ケヴィンの弁護をさせたのはあんただ。俺は片方しか守れない」と詭弁で取り繕う気もないハーヴィー。サターは取引し、ジルは無罪放免となりました。
つまり、マイクの取引も成立なわけなのは良いとして、レイチェルのあまりの喜びようがフラグのようで怖くもあります。
実はシカゴへの転職を決めていたマローン。
本音ではジェシカについてきて欲しかったようですが、事務所命のジェシカにその選択はないと分かり切っていたので切り出せなかったそう。
転職先から連絡があって初めてそれを知ったジェシカは「最高の人材」だとマローンを推薦し送り出しました。
お似合いだし想いあっているのに辛いものです。
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