エピソード11『再出発』“She's Gone”
あらすじ
レイチェルは父ロバート・ゼインから、卒業後は彼の事務所に来て欲しいと言われる。レイチェルは当然のように断るが、法曹協会の適性審査に通るためにはその方が有利だと言われて心が揺れる。一 方、ロバートはハーヴィーに合併話を提案する。事 務所を助けようとする意図だったが、自分が侮辱されたと勘違いしたルイスはロバートへの攻撃を始める。マイクはハーヴィーからの仕事のオファーを断り、法律相談事務所で人助けをしようと職探しをするが……。
ネタバレ感想
全話で怒涛の勢いでストーリーが展開していき、頭が追い付いていない状態です。
なんとあのままドナはハーヴィーの自宅で一夜を共に過ごしたようで、それなのに関係を超えた時の気まずさのようなものも残しておらず、この二人もようやくなのか…?と思わせておいての夢オチ。ハーヴィーの深層心理にはとにかくドナとベッドを共にしたいという意識があるんですかね。
ジェシカが自分の元から去った、という悪夢になり、ハーヴィーはまたパニック発作を再発させてしまうのか?
朝イチから訪ねて来て、やっぱりオファーは断るというマイクに「1ヶ月だけ戻れ。俺を助けろ!ジェシカが辞めた。信頼できる者にいてほしい」と必死に頼むもバッサリ断られてしまい、ハーヴィーの孤独感はマシマシです。
マイクも少しぐらい恩人の頼みを聞いてやろうとは思わんのか。頑固過ぎるぞ。
シーズン1の頃から考えると、二人の関係性や人間性はガラリと違うものになっています。マイクは無邪気な子犬から中型犬ぐらいになり、ハーヴィーはドーベルマンから一転、捨て犬のよう。
事務所の資金繰りは思いの外好転し、人件費がない分、顧問料やオフィスの賃貸契約料で黒字に回復したというのは朗報です。
レイチェルにロースクールを卒業したら自分の事務所に来ればいいとオファーを出してやんわり断られていたロバートは、事務所にも来てジェシカにも話した合併話を再度代表の二人に持ちかけます。
「ジェシカが居なくなった後、ハーヴィーとルイスはどちらがトップにつくかで泥沼の争いをするだろう。事務所はバラバラになるぞ」なる、説得力のある忠告付き。確かになぁ(笑)順当に考えてハーヴィーはジェシカの右腕だったし、脅迫で代表の座を獲得したルイスには争う資格すら無さそうに感じますが。
既にマイクと揉めてから出社していたハーヴィーはルイスとも争いになることを避けて、とりあえずは話を逸らしてルイスの希望通り大量のアソシエイトを雇用する案に賛成することでお茶を濁しております。
ルイスはというと、グレッチェンがまとめ上げた各ロースクールから優秀な候補者を集めた100人分の履歴書を見もせずに却下し、自分を見くびったロバート・ゼインの所から既に熟している人材を盗む気です。
カトリーナに声をかけて「優秀なアソシエイトを10人引き抜いてこい」と言って、今のゼインの事務所では上に空きがなくパートナーに昇進できないというウィークポイントを的確に突くルイス。「今週中に引き抜けば君を最年少のシニアパートナーにする」という約束はハーヴィーの許可を取らなくていいのか?
罪滅ぼしのためにも、自分の才能を活かして人助けをするため、法律相談所で働きたいと考えるマイク。
しかし、どこの相談所にも履歴書には重罪を犯したことがあるかという欄があり、嘘を重ねる気はないものの雇われそうにない現実を突き付けられて途方に暮れて神父のところへ。
相談所がすべてではなく、教師の仕事を紹介してやろうと手を差し伸べられますが、結局は法律の仕事じゃなきゃダメだとなるんでしょうね。
とりあえず〈コンロイ神父〉が休暇をとる2週間だけでもやってみて、向かないと思えば辞めればいいと言ってくれているし、やってみるしかありません。
何故か話を聞いたレイチェルは反対気味。
まぁ、マイクが法律の仕事をしたいのに1日の就活で諦めて全く別の仕事を決めたとなると釈然とはしないのでしょうが、それでも前科者には違いないので出来ることは何でもやった方がいいような…?
レイチェル自身も経歴詐称していた偽弁護士が婚約者とあって、適性審査をパスできるか危ういところ。相談した教授からは今の事務所にいるより父親の事務所で働いた方が合格の可能性が高いと言われて悩んでいる今の自分とマイクを重ねたのかもしれません。夢とか自分の気持ちに従うのか、安定を求めるのか。
「教師なら人の役に立てる」と言うマイクに「なら応援するわ」と返したレイチェルですが、恐らく教師は続かないだろうなぁ。
教師初日、生徒たちはどこから情報を仕入れてきたのか、マイクの犯罪歴を知っていて、皆反抗的なクソガキさ加減を見せています。
実はコンロイ神父の休暇という話は嘘で、ガンでもう復職はできない状態らしく、2週間とは言わずもっと時間をかけて不良ばかりの生徒達と分かり合うのも人助けに変わりはない、「教師が君の天職だから君がこのタイミングで現れたのかもしれない」と言われて揺らぐマイク。
不良連中でも担任の死期が近いと知っただけでこんな簡単に心を開いて話し始めるというのはドラマでしか上手くいかない展開にも思えますが、同じ教師に教わった者同士、という点でコンロイ神父の思い出を共有するには、それこそ今このタイミングではマイクが適任だったのかもしれません。
結局、マイクの意思とは別で、マイクに犯罪歴があると知った保護者からの苦情で教師の道は諦めることになりました。
「マイクにもう一度法律の仕事をやらせたい。適性審査に通るにはあなたみたいな人の証言が要る」とジェラード教授に推薦を頼むハーヴィーですが、もっとマイクを合格させるだけの相応しい人材が他にいるようです。
適性検査を受けたら証言して欲しいことを頼みに行ったのは、マイクのことを刑務所送りにした張本人でもある検事補のアニタ・ギブスでした。ケイヒルとハーヴィーが結託したことまでお見通しの彼女はもちろん頷くはずもありませんが。
ギブスはマイクの差し金だと勘違いしてマイクのところに行き、「人助けは止めないわ。でも別の仕事でやって。法律関係の仕事に就こうとしたら私が全力で阻止するわ」と宣言してしまったものですから、マイクは頼んでもいないのに勝手なことをして状況を悪くしたハーヴィーを責め立てます。
自分を事務所に戻らせるための策略だとまで言って、「もし奇跡的に法律の仕事に戻れたとしてもここには絶対戻らない!邪魔しないでくれ!」と一方的に怒鳴り付けるのは酷いぞ、マイク。
ルイスはゼインの上得意客まで奪おうと画策し、ドナに止められ、仲間であるはずのカトリーナにまで止められます。
自分をみくびっていると思い込んでいたゼインは、カトリーナの脱走計画に気付いた上で競業避止義務を免除してくれていて、本当にこちらの事務所を助ける気だったとようやく知ったルイスは「私はトップの器じゃない」とも痛感。
ルイスの動きをさすがに認容できなかったゼインがハーヴィーに文句を言いに来ております。
ドナにもルイスに反対意見を言い出さないようではダメだと言われ、マイクにはブチ切れられたハーヴィーはメンタルが不安定なままルイスを怒鳴りつけて心を入れ替えた話を切り出させず「自分がトップの器だと証明したいんだろうが、皆君には無理だと思ってる!俺もゼインもドナさえもな!ジェシカは君を代表にするのも反対だった。そんな奴トップにはさせない!」とこれまた一方的に怒鳴り付けるのは酷過ぎるぞ、ハーヴィー。
ルイスは珍しく逆ギレせずしおらしく、それがまたハーヴィーの暴走を際立たせてしまいます。
グレッチェンが慰めてくれて良かったし、彼女の暗躍のおかげで、この事務所で働き続けることに迷いを抱いていたレイチェルのフォローも完璧。
「ロースクールを卒業して弁護士になるならぜひうちで働いて欲しい」と言って、新人扱いではない待遇でレイチェルを迎え入れるオファーを出したルイス。
これが大きな後押しとなり、悩みや迷いも払拭されたレイチェルはその場でオファーを快諾しました。
怒りに任せてルイスに当たり散らした自己嫌悪に陥いるハーヴィーは、「ジェシカは別れの挨拶もなく荷物だけ片づけて帰った。皆去ってく。ジェシカもマイクも……家族なのに。家族ならば……」とメンタル崩壊気味で、見かねたドナは「今まで黙ってたけど言わせて。あなたの家族は1つだけ?違うわ。もう1つの家族と仲直りして。いい加減お母さんと和解すべきよ」と、母親と会って根本的な原因を解消するよう伝えました。
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