
エピソード3『メキシコ』“Mexico”
あらすじ
アルマとベッカはメキシコへ行く!
ネタバレ感想
カミラが出て行ってしまい、ベッカの心情がザワついて不安定になったのが原因なのか、残された3人は揃ってハロウィンの夜にジェイコブが無理心中しようとしていた“ヴィジョン”を見ます。
同化する前には亡くなっていた父親がしでかした事故の真相は堂々と娘に話せるような内容でもないし、そもそもベッカに話すことで今の人生の均衡が失われるかもしれません。アルマは咄嗟に「あれは記憶じゃなくてママを失う恐怖心」と誤魔化しました。
クレジットカード情報を見てみると、カミラはメキシコ行きの航空券を買ったことが分かり、とにもかくにもやっぱりメキシコなのです。
里帰りでもしたんだろうという父親の本心ではなさそうな言葉を確かめるため、姉妹はメキシコにいる母方の祖母“アブエリータ”の家へ。
〈モンセおばさん〉からも歓迎され、持参した母親の絵を見せて作者のアレハンドロについて何か知らないかと聞いてみると、有名な歌手の〈ビセンテ・フェルナンデス〉の息子がアレハンドロだと言うだけで有力情報は無し。
カミラが訪ねそうな元カレはいないかと聞いてもアブエリータは「元カレなんていないわ」と言いながら、何か話しかけたモンセおばさんを制する口ぶりで、知っているけど話す気はないといったところ。
不意にアブエリータの記憶の中に一瞬入ってしまうのですが、ベッカいわくそのヴィジョンは何かを必死で否定しているような違和感があったそうです。
元々ノリの良いモンセおばさんはお酒が入ると更に陽気で饒舌になり、2人に懇願されると姉カミラの秘密を教えてくれました。
カミラの元カレは神父になるために教会で見習いをしていて、2人は本当に愛し合っていて、幼いモンセは2人の深い愛に憧れるほど幸せいっぱいだった、と。ただ、そこまで愛し合っていながら2人が恋愛関係にあることはキスを目撃したモンセを含む3人だけの秘密だったのです。
人目を憚る恋だとしても幸せだった時は長く続かず、この秘密がバレて彼は別の教会へ異動させられます。「その日を境に姉さんは変わってしまい、家を出て行って姉妹の関係も変わった」と。
この話にはまだ続きがあり、進学して家を出たと思っていたカミラは神父になった彼と掟破りの同棲を始めていたとか。彼の名前はアレハンドロではありませんが、2人が密会のやり取りをするため使っていた偽名の可能性はあるということも分かりました。
「私たちはママを助けたいだけ」とモンセを説き伏せて元カレの教会を教えてもらい、翌日には早速聖母大聖堂に出向いた2人。
アレハンドロの名まで出して母親のカミラが行方不明だと言ってみても、元カレは「カミラとは何年も会ってない」としか言いません。
アルマに急かされたベッカは母の元カレ〈レイエス神父〉の記憶の中に入るのですが、苦渋の決断だったであろう別れのシーンを見てもともと感受性豊かなベッカは自分まで傷付いてしまいます。
これ以上人の魂に土足で入ることはしたくないと思いながらも、母親の心配を突かれると弱いベッカはアルマの口車に乗せられてアブエリータの記憶から秘密を暴くことに。
アブエリータが遮断している記憶に踏み込み、娘を市場から尾行して例の絵にも描かれていたカミラの新しい家を特定し、神父と別れてまた別の男と住んでいるんだろう、尻軽な女だ、「あなたは家族の恥よ」とまで罵るヴィジョンが見えてきました。
神父が捜しに来ていたということは本当にレイエス神父とは別れた後の話のようで、ということは別で存在するアレハンドロと住んでいたのか?
謎は解明できませんでしたが、繊細なベッカの心の方が先に限界を迎えました。
罪悪感に苛まれながらも、ヴィジョンで見た道を辿って唯一の手がかりとなりそうなあの絵の家まで来た2人。
母親が隠したがっている秘密を暴くことにまだ消極的なベッカに対し、アルマが先陣を切って家の扉をノック。ベッカは扉が開く前にその場で倒れ込んでしまいましたが、精神的なものなのか、能力の使い過ぎによる副作用でもあるのか。
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▼次回、エピソード4
