
エピソード4『投影』“Reflections”
あらすじ
アルマとベッカは過去にまつわる、ある事実を発見する。
ネタバレ感想
倒れたベッカを抱き抱えているアルマの背後で家の扉が開き、中からはなんと、時間が再編成された際にメキシコの古代遺跡で出会ったあの老婦人が出てきます。
彼女の名前は〈ロサリオ・アレハンドロ〉と言い、アレハンドロは名前ではなく名字だった、と。
アルマだけでなく初めて会うはずのベッカの名前も知っていたロサリオは、カミラから娘の話を聞いていたと話します。今は出かけているけれど、カミラはここに来ていたようですね。
何度も連絡を無視していた父にようやく電話をかけて、ベッカが少し気を失ったことやメキシコに居て母親が滞在している家を見つけたことを報告すると、有無を言わせぬ態度で「住所をメールで教えろ、すぐそっちに行く」とのこと。
ロサリオはやはりシャーマンで、カミラとの出会いはずっと昔、中庭で泣いて助けを求めているのを見かけて心の傷を癒す間、この家に住まわせていたそうです。
早くも到着したジェイコブは、やめろと言ったのに詮索するからベッカが消耗したと怒っていて、アルマだけは「逃げてばかりじゃこの家族はダメになる!ベッカの力を使えば解決できるよ、ママを助けられるんだ」とこれまたベッカの負担になりそうな他力本願発言。
当のベッカは、目を覚ましてからずっと赤ん坊の幻覚が見えたり幻聴で泣き声が聞こえたりと不安定さが続いています。
アルマが同化する前のこちらの人生を歩んでいたアルマは博士課程をやめたいことを告げられずに苦しんでいたことが手紙に記されていましたし、父親は現実に向き合おうとせず、母親も秘密を抱えて行方不明。とんだ機能不全家族です。
「過去に何があったか分かれば修復できるよ」と父親を説得しようとしましたが、よほど前の人生で妻から終わりを告げられたことがこたえているのか、「あの研究に執着してた自分に戻りたくない」とこれを拒絶し続けるジェイコブ。
ただ、自分の意思とは関係なく、カミラとの出会いから結婚後の言い争いまで、長い過去の記憶が回想されていきます。
そこでカミラが結婚前から何らかの隠し事をしていたことを再確認し、自分自身も知るのが怖くて聞き出そうとは知らなかったことをアルマに伝えました。
ベッカは相変わらず赤ん坊絡みの幻覚を見ており、次第に悪夢のようになってきています。
これは、赤ん坊のことで悩むベッカの感情と母カミラのかつての選択による悩みが共鳴したせいだったのでしょうか?
カミラは別れたレイエス神父との間に赤ん坊を孕っており、だからこそ出産まであの家に隠れ家のように住んでいて、そこに住まわせてくれた恩人の名前をもらって子どもに〈アレハンドロ・ディアス〉と名付けていたのです。
自分1人で育てることよりも赤ん坊が幸せになれると思って養子に出していたというのがカミラの秘密で、その秘密をヴィジョンで知ったベッカ。
幻覚を見て怪我をしたベッカに気付いて駆け付けてきた家族に「ママはここで男の子を産んだ、アレハンドロよ。ママの秘密」と話し、それを聞いたジェイコブはすぐに「ママを捜そう」とひと言。
なるほどなぁ。養子に出したアレハンドロとは何らかの形で交流があったけれど、家族には言えなかったのか。
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▼次回、エピソード5
