エピソード13『ジレンマ』“Teeth, Nose, Teeth”
あらすじ
マイクはハーヴィーにレイチェルと結婚することを報告し、レイチェルもドナに結婚の報告をする。そんな中、レイチェルは法曹協会から適性審査の面接を受けられないという手紙を受け取る。ハーヴィーが手紙の主であるサイデルに会いに行くと、 合格させるための協力をする代わりに、自分のクライアントのライバル会社の株価を暴落させるよう不正を要求される。一方、ルイスは交際中のタラと、 タラが交際していた相手ジョシュアが原因で大ゲンカをしてしまう。
ネタバレ感想
結構な八つ当たりをしていたのに「謝る必要ない」と言ってくれるハーヴィーには精神的余裕が出てきたようで何よりです。
飲みながら法律相談所での仕事にありつけた話を一通りするマイク。同じ頃、レイチェルはドナの所に行って近況報告中。
出所して仕事も決まったことで、マイクとレイチェルは約束通り結婚式を挙げることになったのだそうで、二人がそれぞれ大切な人に会いに行ったのは付添人を頼むためでした。
「自宅でこぢんまり」やる予定と聞いて、付添人として豪華な自宅を会場に貸してやると言うハーヴィー。マイクもこれを狙っていたそうです。
事務所のピンチを乗り切った連帯感が多少なりあるのか、ベンジャミンにセクハラするドナの関係性はなんだか面白いですね。
ベンジャミンも嫌がっているのかと思えば、他のパソコンは遠隔で更新できるのにドナのところにだけは3ヶ月ごとにわざわざ出向いてくる、というのが全てを物語っています(笑)
プライベートでは幸せ絶頂のレイチェルのところに、適正審査の面接は受けられないという内容の書面が届きます。
これを知ったルイスは「面接は必ず何とかする」と約束。
その足でハーヴィーのところへ行き、「何とかしてくれ」とお願い。
ハーヴィーの指摘どおり、ルイスが1人で突っ走って状況を悪化させずに報連相を怠らないなんて……フィクサーとしての問題解決能力を評価した結果だそうで、ルイスも大人になりました。
ハーヴィーはすぐに文句を言いに行くと思いの外アッサリ面接は受けられることになり、むしろこれはハーヴィーを呼び出すための策略だったことがわかります。
法曹協会の面接は委員が満場一致でないと合格できず、「少なくとも委員の一人は反対しそうだ」と聞いてもいないことを話し始められ、何か頼み事があると察したハーヴィーが話を聞いてみると、「ライバル社に困っていて、誰かがそこを訴え株価を暴落させればゼイン君は受かるかもな」と不正を要求。何か理由がありそうで、嫌なら断ってもいいし、どちらにせよ面接はするとのこと。
今度は株価を暴落させたい理由を探るためルイスにバトンタッチして、問題解決はハーヴィー、金融ならルイス、と上手い具合に役割分担が出来つつあるトップの二人。レイチェルには「ただの手違いだった」とだけ説明してさっさと解決してしまおうとしとりますが、そんなに簡単な話でしょうか?
“ザ・ドナ”と名付けた、1万フレーズものドナの名言や気の利いた発言を集約した電子機器を完成させたベンジャミン。なんだそれは(笑)
ドナの所に定期的に通い続けていたのは、セクハラを受けるためではなく録音のチェックを兼ねていたようです。
「常に的確な発言ができる人は世界中に君しかいない。それに史上最高の弁護士秘書だしね」とドナを崇める気持ちは本物で、これを開発して一緒にビジネスをしようと誘っております。
ドナは小さな電子機器の“ザ・ドナ”を傍らに置き、二人は同じ感性を持っているだけに意気投合(笑)
めちゃくちゃシュールな状況が出来上がっております。
ソフィアの子どもが入院し、代わりに滞納分の家賃を払いに大家の弁護士を訪ねて行ったマイク。裁判所の決定だった10時までの期限を18分過ぎているからダメだの一点張りで、恐らく家賃云々ではなくアパート解体のために全住人を出て行かせるのが目的だと気付き、訴訟を起こします。
法廷で争いになる前に文句を言いにきた相手方の弁護士とやり合ったマイクが和解交渉を成立させたおかげで2万5000ドルの小切手を病院に届けられましたが、これでは来年の注射代にしかならず、子どもの病気が彼らのせいだと証明するため法廷で闘いたいと訴えるソフィア。
ルイスは仕事とは別件でハーヴィーに悩み相談。こんな日が来るとはなぁ。
というのも、タラの初めての検診に、元彼ジョシュアがついてきたいと希望したそうで、彼女に対する未練があるのではないかと不安ながら父親なだけに無碍には断れなかったのです。
当日、ジョシュアと揉めないように助言が欲しいルイス。もちろんハーヴィーにもそんな経験はありませんが、ルイスとしてはイケメンのジョシュアはハーヴィーと同類だと思ったからこそ相談相手にハーヴィーを選んだとか。
「彼の子であり君の子でもある。愛情を注いで育てたいと思ってるんだろ?なら実父ともいい関係を築け。家族は何より大事だ」と思いの外真っ当なアドバイスが貰えました。たぶんルイスには無理でしょうが(笑)
訴訟にあたり、あがり症のオリヴァーではなくマリッサに闘わせろとネイサンに掛け合うマイク。
マイク自身が厳しい宣告をしオリヴァーの理解を得ました。
「自分からマリッサに伝えた方が彼女は頼られていると感じてやる気が出る」とまで考えられるオリヴァーはめちゃくちゃ良い奴です。
しかしマリッサは、病気の父親の手術に付き添うために前から休暇申請を出していたらしく、父親と一緒に居ることを優先させたマイク。マイクが資格持ちなら法廷で堂々と戦えるんですけどねぇ。歯痒いなぁ。
“ヴェロシティー・データ・ソリューション社”に技術を盗まれ、取り返すために会社を買収したがっているという思惑を掴んだハーヴィー。
それもこれも、不倫をして彼女にパソコンからデータを盗まれた自分の失態だから奥さんに知られたくなくて通報できないという事情が。
法曹協会の委員にしては情けなさ過ぎる話です。
レイチェルの合格は当然の結果として、助ける代わりに“協力”しろと逆に条件をつきつけたハーヴィーは、マイクを法曹協会に入れようとしたようで、相変わらず寝ても覚めてもマイクのことばかり考えているのか(笑)
マイクには見返りがかなりグレーな訴えを起こすことだと分かり、この提案を突っぱねて今の仕事が充実していると追い返しますが…。
レイチェルに真剣な相談があると言われてザ・ドナを仕舞ったドナ。
「私の長所は勘が鋭くて人の気持ちが分かり、心が温かいところよ。この機械にはない。だから残念だけどビジネスは無理よ」とベンジャミンに告げ、ベンジャミンがただの変態オタクみたいになって終わってしまいました。
検診日に何故かジョシュアへのプレゼントを持参するルイス(笑)
急な仕事が入って彼が来られないことを聞くや否や、最初は会うことすら渋っていたのに「それでも父親か!自分の血を分けた子だぞ?父親の自覚が足りん!」とお怒り。
割とまともなこと言ってるように思うのですが、タラには「これぐらいで怒るなんて驚いたわ。私はあなたをよく知らないのかも」なんて言われて婚約が破談になりかけそうな勢いです。
ルイス、そんなに悪いか……?
お互いをよく知るために積極的かつ迅速にルイスが態度で示したおかげで2人の仲もこじれなかったのは不幸中の幸いでした。
やはりオリヴァーのあがり症は一夜漬けの特訓では直らず、相手方の弁護士の攻めにタジタジになった結果、訴えも棄却になってしまいました。
こうなってくると正当に戦うためにも弁護士としての資格をキチンと取得して自分が矢面に立ちたいとマイクが思うのは必然で、ハーヴィーの提案に乗るのでしょう。結局かーーい。
ベンジャミンはドナの心の機微を学ばせて、ザ・ドナを人の気持ちが分かる機械に育てたいのだそう。
これは今後のどんな伏線になるんだ?
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▼次回、エピソード14
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