
エピソード8『みんなの幸せ』“We All Love Each Other”
あらすじ
すべて順調…本当に?
ネタバレ感想
アレハンドロは〈マリク〉と結婚し、家族が増えて絵に描いたような幸せムード漂う一家ですが、アルマは病院で見た母親の骸骨化をまた目にして「何か直すべき」だと感じ始めました。
ベッカにそれを言ってもあしらわれています。
その夜、母から「パパが脳卒中で病院に運ばれた」と連絡を受けてすぐ駆け付ける子ども達。
右半身が麻痺して話すこともできなくなった父ですが、その原因はやはりラハルのことで何度も何度も過去をやり直し無茶な能力の使い方をしたせいなのでしょうか。
ここに来て、かつてアルマが耳の手術を受ける前に使っていた手話が役に立つとは。
ジェイコブはアルマに対し、手話で『自分を責めるな。おばあちゃんの人生を変えることができた。お前が私にくれた最高の贈り物だ。元に戻すな』と伝えました。
ロサリオとの交流も続いていて、子供の頃の祖母が閉じ込められていた扉を開いて家族皆が癒やされたという報告をするアルマ。
喜ばしい報告のはずが父がこんなことになってしまったせいで浮かない顔。ロサリオは扉の奥について何か別の秘密を知っているけれど隠している風なのも気になります。
とうとう父の病気が発症するまでの完璧な時間を家族でループし続けようとまで言い出したアルマは完全に能力に依存しているし病んでいるのでは?
ベッカから「つらいことも受け入れるべきだよ。困難を乗り越えるのが人生でしょ」とド正論をかまされましたが、なんとかしたいと食い下がり、父本人の意見を改めて聞いてみることにした2人。
父は死ぬ覚悟も既に出来ていると娘達に伝えます。
その後、夜中にまた母親からの着信が。深夜の着信というのは大概悪い報せなんですよね。
電話に出る前に、目の前にモヤが広がり、亡き祖母のジェラルディンや祖先と共に現れたジェイコブはアルマに別れを告げに来たようです。
父の死を受け入れて前を向こうとするアルマでしたが、また開かない扉が出現し始めました。
アルマが恐れて扉の向こうに追いやっているのは、子供の頃の祖母や養護施設にいる兄であったり、前の人生の自分自身です。
その後、霧と共にラハルのボウルが出てきてベッカと2人で覗いてみると前の人生のアルマがそこに居ます。時間軸の再編がされず、統合失調症患者として扱われ自傷行為の痕まである自分を見て「戻らなきゃ!あれが“彼女”の未来だ」とどこか他人事で直すべきは“彼女”、つまり自分自身だったのだと悟るアルマ。
父親の死を恐れていた以前のアルマは、父が遺跡から出てこなかった事実に絶望していて、今の全てを受け入れて困難を乗り越えようとしているアルマが過去に戻って真実を受け入れることが“彼女”を救う道なのです。
こちらにいる母とは今生の別れになるわけで、これまで困らせていたことを謝り、母娘は愛を確かめ合えました。前の人生から記憶が続いているアルマとしては、母との和解です。
ベッカに見守られながら過去への扉を開くアルマ。こちらの世界にはアルマは存在しなくなるのでしょうか?
過去に戻り、死んだはずの父が現れるのを待っていたあの洞窟に出たアルマは、サムもいるあの時の人生を前向きにやり直すようです。
ここまでの紆余曲折が本当に病気の症状でただのアルマの妄想に過ぎなかったのか、能力は本物で全てが現実に起きた話だったのか、真実は定かではありませんが、とにかくそれなりのハッピーエンドでスッキリし切らない感じの終わり方も好みでした。
シーズン2で完結、恐らくシーズン3の製作はなさそうな感じがします。
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