エピソード1『未来への投資』“Skin in the Game”
あらすじ
ハーヴィーがピアソン・スペクター・リットのトップに立ち、マイクが戻ってくる。ルイスは新人アソシエイトの教育に取り組む。
ネタバレ感想
家族と和解しマイクも戻り、事務所ではトップに立って絶好調のハーヴィーは、元セラピストのポーラ・アガードに会いに行き強引なまでの口説き方でデートに誘い出します。これぞハーヴィー節です。
ザ・ドナの件で落ち込んでいたドナですが、自分が本当に欲しいものは秘書の席ではなくパートナーの地位だと分かったとハーヴィーに交渉。
弁護士でなくても運営能力に長けているからパートナーとして適役という理屈ですが、それがドナの心からの願いなのでしょうか?ちょっと斜め上過ぎて驚いています。
相当条件をつけて金も引き出したマイクの復帰初日ですが、“ジェダイ評議会”の〈スティルマン〉の案件を持ってきて、案件が滞りなく終わったらマイクの顧客にするとまで言ってくれているハーヴィーに「プロボノがやりたい」「それは今すぐじゃダメなの?」「2人でやる必要はないんじゃなああ?」とまだ我が儘放題のマイク。口を慎めと言ってやりたくなります。
事務所のトップに立ってから自分とは案件をやらなくなったジェシカとの関係性を思い出し、トップに立つ前にマイクともまた組んで仕事をしたいというハーヴィーのけなげな申し出になんでお前が渋々なのか(笑)
生意気なのはいいですけど、ハーヴィーの愛情が重過ぎてもう少し応えてあげて欲しいというか、敬ってもいいんじゃないの?
そういえば最近はマイクの脅威的な記憶力の才能も発揮される場面がないですし、唯一無二の長所が持ち腐れです。
スティルマンはロシアの別の会社を買うためにウォッカ事業を急いで売却したいそう。
なかなか癖のある高圧的な男で、「君らと契約を切る可能性もあるから詳しいことは話せない」と脅しにも近い発言が飛び出ました。
ウォッカ会社を売るためにはパーティーを開いて購入者を募るのが効果的で、ハーヴィーとマイクは2人で準備をすることに。
「真面目な話、また組みたいと言ってくれて感謝してる」とようやくマイクがハーヴィーへの敬意を示してくれたことですし、ややこしい状況なんて起きずにこのまま楽しく案件が片づけばいいんですけどね、そうは問屋がおろさないことでしょう。
失恋と父親になり損ねた心の傷を新人教育に打ち込むことで忘れようとしたルイス。
しかしアソシエイトの〈ブライアン〉から妻の出産があるから2日間休暇も貰いたいと言われて、勝手に傷を抉られ八つ当たりでとんでもないパワハラ節が炸裂。
「仕事より私用を優先したい時は1年前に相談しろ!」と怒鳴りつけ、口を挟んできた他の女性アソシエイトにも「子供を作る相手もいない君は黙ってろ!」とパワハラな上にセクハラです。こりゃダメだ。
そんなルイスの暴走を目にしたレイチェルは、誰かに恨まれて何かされないようルイスが落ち着くまでは自分がアソシエイトをまとめ上げるつもりだとドナに相談。
ドナがルイスを諭しに行くも、怒りで訳がわからなくなっているルイスは、ドナのことをレイチェルよりも下の序列なんだから黙ってろ、と酷い物言いをしてしまいました。ザ・ドナを売り込みに行った先の担当者はともかく、これほどの貢献度と有能さでありながら、それを間近で見てよく知っている事務所内の人間にまで弁護士でなければ序列は最下層だと言われたようなもので、パートナーの地位を求めたドナの気持ちも分かる気がします。
グレッチェンから「パートナーになりたいなら投資しなくちゃ」と言われ、すっかり忘れていた出資金のことを思い出したドナ。
50万ドルもの大金ですが、ドナはこれを用意してハーヴィーに本気を示すのでしょうね。
パーティーで飲み過ぎて二日酔いになり遅れて出勤した上に、ハーヴィーにさっさと荷物をまとめて部屋を開け渡せと宣うマイク……ここまで開き直ってくるともはや凄いな?
ポーラとのデートに漕ぎ着けたのに、トップになる宣言はルイスにできていないままだし、ドナからは小切手を渡されてパートナーの件を後回しにして検討もしていなかったことを見透かされ咎められるしで、どこか上の空のハーヴィー。
相手が相手なだけに、ドナ以上に色々と見透かされ、「あなたは助けを求めることを怖がり、自分の事務所もコントロールできてない。セラピーを受けたかったら電話して、他のセラピストを紹介する」と辛辣な指摘をされてデートは切り上げに。
台無しになったデートの帰り道、レイチェルに「アソシエイトは死んでも譲らないからな!」と怒鳴りつけるルイスを見たドナから連絡を受け、「昇進させるか決めて。今すぐ誰かがルイスを止めないとアソシエイトに訴えられる。でも対処したくても私には権限がない」と迫り、その場でドナの昇進を認めたハーヴィー。えらく強引な話です。
事務所へ戻り、ルイスのところへ話をしに行こうとしたのにマイクから引き止められ、何やらスティルマンの“隠し事”を突き止めたから、買収の契約書は交わしていてもせめて支払われる前に何とかしないと大変だなんだと大騒ぎされて話す間もなく対応に追われるハーヴィー。それこそマイクが対処できなかったのか?
実は他の会社の製法を真似して訴えられそうだからさっさと売りたいという事情を隠されていたそうで、追及してもスティルマンは「なら顧問契約を切る。君がいなくても会社は売却できるが、君はジェシカの後任としては失格だと証明することになる。近いうちに顧客は全員離れるだろうな」とこの期に及んで脅し口調です。
詐欺まがいのことをしようとしたとバラされて困るのはそっちじゃないのか?契約を切られても守秘義務は続くんでしたっけ?
結局ハーヴィーは売却を止めず、翌日、自分のやりたいプロボノを始めるためにオフィスを使えるように、勝手にハーヴィーの私物をまとめていたマイクからも「本当は責任を負うのが怖いんだろ!」と詰られる始末。
マイクもオリヴァーから相談所をアッサリ捨てて乗り換えたと言われ、転職して1件目の仕事が企業相手のものでプロボノではないことを指摘されたのが悔しくて八つ当たりしているだけです。
せっかく色々と深刻なゴタつきが解消したというのに、まーーた事務所内の人間関係やらメンタル面が不安定の連続。
「俺はジェシカじゃない。違うんだ」と自分の引っ掛かりを認めたハーヴィーに、「それでいい、昔の自分に戻って。僕を雇った頃のあなたはもっと強気だったはず。自分次第だよ。隠れ続けるか、超人ハーヴィー・スペクターに戻るか」とかつて自分がハーヴィーから受けたように叱咤激励を返すマイク。生意気だけれど、これは視聴者の総意でもありそう。
あの頃のハーヴィーを返してくれ……!
売却は中止し、「契約を切れるもんなら切ってみろ、だがそうした途端マスコミに発表する。“ピアソン・スペクター・リットは不正をする会社と取引しない”とな」と攻めに転じました。名前は出さなければ守秘義務には反しないし、世間は誰のことを言っているのか分かるという寸法です。
更に、製法を盗んだ相手に会社の10%の株を譲り、ウォッカの価格を3倍にして店で売ってどちらがうまいか世間でバトルさせることで相乗効果でどちらもが儲かるプランまで考えていました。
やや覚醒したハーヴィーは、シニアパートナーの地位を与えられてもルイスからギャンギャンに言い返されているドナに助け舟を出し、ルイスにも自分がマネージングパートナーになりトップに立つことを話し、ルイスも異論はなしとの返答。
ルイスは「私が間違ってた」と自らレイチェルにアソシエイトを譲り渡します。
レイチェルからは逆に、「今あなたに必要なのはケジメです。結婚まで考えた相手なんですよ?留守電で終わらせちゃいけない」とアドバイスを貰いました。
まだまだ釈然としない不安定さもありますが、ドナとマイクの掛け合いでようやくドナにも笑顔が戻ったり、シニアパートナーになるという報告に「やっとだね」と返したマイクを見ると、これが正解だったというような気がしてきます。
ルイスとタラにも復縁の道があるかもしれませんし、ハーヴィーはフラれたポーラにもう一度会いに行って彼女の空想を現実に。ハーヴィーはこうでなくっちゃなぁ。
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▼次回、エピソード2
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