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劇場鑑賞≫≫Le Comte de Monte-Cristo モンテ・クリスト伯

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モンテ・クリスト伯

あらすじ

若き航海士エドモン・ダンテスは船長への昇進が決まり結婚も控えていたが、ある策略により無実の罪で投獄されてしまう。絶望のなかで生きる気力を失っていくダンテスだったが、脱獄を企てる老司祭との出会いにより希望を取り戻していく。司祭は彼に学問と教養を授け、さらにテンプル騎士団の隠し財宝の存在を打ち明ける。囚われの身となってから14年後、奇跡的に脱獄を果たしたダンテスは莫大な財宝を手に入れ、ついに復讐を果たすべく動き出す。謎に包まれた大富豪「モンテ・クリスト伯」としてパリ社交界に姿を現した彼は、自らの人生を奪った3人の男たちに巧妙に近づいていく。

19世紀フランスの文豪アレクサンドル・デュマによる傑作小説で、「巌窟王」の名でも知られる復讐劇の金字塔「モンテ・クリスト伯」をフランスで実写映画化。

 予告動画


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イヴ・サンローラン」のピエール・ニネが主演を務め、数奇な運命を背負った復讐者ダンテスを優雅かつ繊細に演じた。共演は「12日の殺人」のバスティアン・ブイヨン、「彼は秘密の女ともだち」のアナイス・ドゥムースティエ、「あのこと」のアナマリア・バルトロメイ。2025年・第50回セザール賞にて同年度最多の14部門にノミネートされ、美術賞と衣装デザイン賞を受賞した。

ネタバレ感想

ジャンルとしては西洋の古典文学となるのでしょうか?

恥ずかしながら、原作の小説はタイトルこそ知っていたものの全くの未読で、知らないのならとことん知らないままで臨もうとあらすじも読まずにいざ3時間の長尺に向けて劇場へ。

これがもうめちゃくちゃ面白かったです。

何がと言われると難しいのですが、まず飽きない。出だしからやや身分違いなロミオとジュリエット的な悲恋物の要素もあるのか?と思えばすぐに結婚まで漕ぎ着けるわ、かと思えば結婚式の場でしょっぴかれるわ、親友の裏切りで無実の罪なのに投獄されるわ、数年単位で時が進んで協力者を得たり亡くしたり、かなり忙しい感じです。それなのに雑さも感じさせないのが素晴らしい。

主人公は無実の罪で相当悲惨な目に遭うのですが、この真相を知るにつれて復讐マシーンと化していきます。

莫大な財産と凄まじい執着心の合わせ技で、自分を不幸の底に突き落とした憎き相手達に着実に近付き、信用させて、ただ殺すだけではなくジワジワと計画立てて最後の一手に向かう、といった流れ。

もちろん無理のある場面も多々ありますが、そこもまた語り継がれてきた小説っぽさを感じます。

同じ敵を持つ者を仲間に引き入れての緻密な復讐劇なので、必ず人為的な綻びが出るはずだとハラハラしましたし、その通り複雑な感情を持つ人間だからこそ思うようにばかりは動いてくれない場面も。

それでも最後には後世の若者達を手放してやれるところも、墓場まで愛すると誓った女性が奥底では同じ気持ちを秘めていたと分かった後にもうっかり手を出して余生を過ごすでもなく、別れを告げて1人海へ出るのも、上手くいきすぎていないけれど希望もあるという納得のいく最後だったのでは?

本人的には正義の名の下に復讐しているという矛盾だったり、闇堕ちしているのに愛は大切に扱っていたり、個人的には、「悪夢のおかげで傷口がとじなくて済む」というような意味合いのセリフが非常に印象的でした。傷口は一旦閉じかけると開いた時に大ダメージを受けますが、開きっぱなしならそれ以上心は抉られなくて済むのかもしれません。

これは是非とも原作を読んでみねば…と感じる面白さでした。

評価(平均点高めの設定です。)

 4.5  /5 点!

 

概要

監督:アレクサンドル・ド・ラ・パトリエール

時間:2時間58分

配給:ツイン

公開日:2025年11月7日

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