ダウントン・アビー グランドフィナーレ
あらすじ
1930年。クローリー家とダウントン・アビーの使用人たちは、きらびやかな夏の社交シーズンをロンドンで迎える。しかし長女メアリーが離婚したというニュースが新聞で報じられ、一家の名声が脅かされる。時代は離婚した女性に対して冷たく、メアリーは舞踏会や晩餐会から追放されてしまう。そんな折、母コーラの弟ハロルドが、友人で財務アドバイザーのサムブルックを連れてアメリカからやって来る。彼らの目的は、コーラの分も託された亡き母の遺産を、ハロルドが投資につぎ込み失敗したことを報告するためだった。財政難に苦しむダウントンを救うため、ロンドンの別荘を売却する案も出るが、父ロバートは英国貴族としてのプライドをかけて猛反対する。
20世紀初頭のイギリスを舞台に、壮麗な大邸宅ダウントン・アビーに暮らす貴族クローリー家とその使用人たちが織りなす人間模様を描いた名作ドラマシリーズ「ダウントン・アビー」の完結編となる映画版第3作。
予告動画
シリーズの生みの親ジュリアン・フェロウズが脚本を手がけ、前作「ダウントン・アビー 新たなる時代へ」のサイモン・カーティスが監督を務めた。
ネタバレ感想
大人気海外ドラマシリーズから、劇場版 ダウントン・アビーの3作目にしていよいよフィナーレです。まさかまだ続きがあるとは。
▼劇場版 ダウントン・アビーの感想はこちらの記事リンクから。
海外ドラマ版のネタバレ感想も全エピソードツッコミを入れながら上げておりますので宜しければ記事下リンクからどうぞ。
始まりからダウントン・アビーらしからぬ近代を感じさせるネオン煌びやかなロンドンの街並みが映し出され、時代の移り変わりをまざまざと見せつけられるよう。
メアリーとイーディスが姉妹でフォートナム&メイソンに買い物に行ったり、帰り道にバスに乗り込んだりするシーンには時代背景の面でも、姉妹仲の面でも、これまでになかったものを感じます。
今回は、メアリーの離婚騒動と一家の財政難、貴族も使用人も分け隔てなく臨むことになったカウンティ・フェア企画の攻防戦が主軸で物語が展開していくのですが、他にも前作で登場した役者デクスターの付き人になったトーマス周辺と、脚本家として奮闘するモールズリーさんなど、盛りだくさんの内容が同時進行していきます。
モールズリーさんの空気の読めなさは加速しているし、すっかり家族の一員どころか重要人物となっているトムのお手柄は劇場版の定番と言っても過言ではないくらい。
上階ではロバートからメアリーへダウントンが任されるか否かの悶着があったり、パットモアさんとカーソンさんは揃って引退を控えており、アンディ・デイジーの夫婦がそれぞれ下階を指揮していくことになるという、どこもかしこも、時代の移り変わりと共に世代交代に向かって慌ただしいダウントン。
近代的になったと言えど、貴族の離婚は大きなスキャンダルでメアリーが社交界からつまはじきにされる場面は時代を感じます。
ゴージャスで洗練されたドレスの数々が印象的なメアリーは、そのドレスの華やかさに負けない芯の強さが健在です。
そして、今回特に記憶に残ったのはいつもメアリーの陰に隠れがちで気弱で少し捻くれてもいるイメージのあったイーディスが、コーラの弟を騙して財産を盗み、メアリーをも脅迫しようとした詐欺師相手に正面切って喧嘩を売り、権力で捻り潰したシーンですよ。あのイーディスが……!相当な成長を感じますし、昔はかなり不仲だった2人を見ているだけに、メアリーのために一肌脱ぐ妹の姿に頼もしさを感じました。
離婚騒動で一度はメアリーに舵を渡すと言っていたはずのロバートの心が揺れることもありましたが、ロバートの心の後押しをするのが長年の主従関係にありながら盟友とも言えるカーソンさんというのも素晴らしい。
ロバートとコーラはダウントンを去ることになり、本当の世代交代が確実なものとなってフィナーレです。
ダウントンから引っ越すロバートにお供としてついていくのがベイツなので、第二子の出産を控えているアンナもダウントンに残るわけにはいかず、今後はコーラ付きのメイドとして夫婦で出て行くことになってしまったのが、メアリーとアンナの二人三脚を見てきた身としては残念なものが。
とは言え、お別れのシーンでは主人とメイドである以上の友情がしっかりと感じられました。
2024年に亡くなられたヴァイオレット役のマギー・スミスに対するリスペクトが随所に感じられ、やはりヴァイオレットからメアリーに引き継がれてこそのダウントンだよなぁ、と。
やや冗長に感じる部分や、盛り込みすぎかなと思う場面もありましたが、原作ドラマのファンにとってはひっくるめて見応えのあるフィナーレです。
劇場版になってから感じがちだったキャストの老いも、時代背景が移り変わっている分リアルにその時を刻んでいっているかのようでした。
実際に、タイタニック号沈没の1912年から始まっているのに、この劇場版では1930年になっていて18年もの歳月が流れているのです。そりゃ皆んな老けて当然です(笑)
シリーズ序盤の頃のドロドロ加減も少し恋しくなってきたので、また一から見直したいと思います。
評価(平均点高めの設定です。)
4.1 /5 点!
概要
監督:サイモン・カーティス
時間:2時間4分
配給:ギャガ
公開日:2026年1月16日
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- 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
- 発売日: 2019/12/04
ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館:シーズン1・2公式ガイド
- 作者:ジェシカ フェローズ
- 発売日: 2014/10/10
▼本家海外ドラマ版ネタバレ感想はコチラから。
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