エピソード5『嘘つき親子』“Daddy's Boy”
あらすじ
親子の間の嘘が、ハウスとチームが患者を救う努力を妨害する。
ネタバレ感想
卒業パーティーの場でショック症状を引き起こした大学生〈カーネル〉が搬送されてきて、多発性硬化症もピリドキシン中毒もなく、頚部脊椎症など考えうる症状がどれもあてはまらず、ハウスに5000ドルの貸しがあるウィルソンからチームに診断を担当するよう話が回ってきました。
ウィルソンに5000ドル借りてバイクを買ったのか(笑)
「脚の悪い薬漬け男が時速240キロの二輪車に乗るのは大変だ」と辛辣なウィルソンにハウスはめげませんが、結局「金を返すまでは車の運転もダメだ」とお達しが。
DNA検査をしても遺伝が原因ではありません。
父親が運転を始めた息子を守ろうとして、母の死は飲酒運転のせいだったと嘘をついていたことが判明し、病室で親子が言い争う中、フォアマンは異臭に気付いて布団を剥ぐと脱糞しているではないですか。
他の場所にはしっかり感覚があるのに、括約筋に関しては「何も感じない」と言います。
横断性髄膜炎が疑われるも、その原因になる感染症にも当てはまる証拠はなさそう。
結局、カーネルもカーネルで父親に嘘をついて友人の金で春休みにジャマイカへ行ったことをフォアマンとチェイスに打ち明け、薬物検査は陰性でも「1ヶ月前ならあてにならない」と疑うハウス。
殺虫剤経由での感染も考えて、証拠もなくリン中毒の薬であるプラリドキシムの投与が始まりました。
ハウスは診断中に母親からかかってきた電話でのお誘いに嘘をついてサクッと断っており、お節介なキャメロンは「ウィルソンに夕食に招かれてる。金を借りてるし断れない」と大義名分を掲げられた結果、ウィルソンのところへ行きコッソリ事情を説明。
「夕食を断るのではなく、招く人数を増やしては?」と提案しており、一体ハウスとの関係でどうなりたいのか、もう興味はないというのはそれなりに本心でしょうが、それにしてはお節介過ぎるような。
ハウスは金があるのに友情を試すために4年前から徐々に額を増やしながらウィルソンに金を借りてきたことも発覚。
歪な友情ですが、ウィルソンの方も「数年前にヒゲが似合うと言って以来嘘をついてた。まぁちょっとした実験さ」とやり返しており、やはり類友なのかもしれません(笑)
リン中毒の治療によって、カーネルはフォアマンやカディが驚くほどの予想外な回復っぷりを見せましたが、それも長くは続かずまた原因不明の発作が起こり発熱が見られます。
カーネルと一緒にジャマイカに行った〈タディ・ライリー〉を訪ねて、同様の症状がないか確認するキャメロンですが、股間に菌のような症状が出ていると聞いてその場でズボンを下ろさせるのは医療行為と考えればセーフなのか?
結局、会社が吸収合併で忙しく、3日間同じ服を着続けていたことが原因のただの発疹のようでしたが、それを聞いたハウスは多忙な彼の診察をしたがります。
嘘をついてライリーを呼び出せば訴えられかねないですし、ハウスが自ら出向くはずがないとキャメロンから相談を受けたカディは「ご両親が早く着くと言えばきっと行くわよ」とハウスに嘘をつく許可を出しました。
ハウスの母親は人間嘘発見器のような人物だそうで、それだけでも強烈なのに、ハウスが憎んでいるのはそんな母親ではなく父親の方だ、と。
一体どんな両親なんだ……。
カーネルは激しい胃痛にうめき苦しみ始め、緊急手術が始まります。
腹膜炎によるS状結腸穿孔だったようです。
ライリーを診るため、いよいよキャメロンがハウスに嘘をつきかけますが、そこへカディが入ってきて、彼は吐血して今から搬送されてくる、とのこと。
すぐに彼の股間付近を見るもやはり白癬ではなく、それよりもくず鉄を扱う父親の廃品工場で休みのたびにカーネルが働いていると聞いたハウスは表情が一変。
建設会社を持っていると言っていたはずの父親に怒鳴り込むと、「いい仕事の方が息子への待遇もいい」と悪びれもしない父親。本当に嘘だらけです。
細かく問い詰められて初めて、卒業祝いに現場で見つけた錘をやったと思い出しました。
フォアマンとチェイスに指示をして、カーネルの服が入ったタンスを開けずにまるごと放射線にかけさせるハウス。
タンスの中からは恐らく錘の入ったバックパックが出てきて、検査機器の反応からして完全に汚染されております。
錘の正体は井戸検査用の機械の破片が不法投棄されたもので、接触した全員に放射線被曝の治療が始められます。
ただ、汚染された金属をお守り代わりにして肌身離さず持っていたカーネルの被曝量は、胸部レントゲン7万回に相当するほどのもので、白血球を作る機能が既に破壊されているので骨髄移植が必要なのです。
脊髄に海綿状血管腫も確認され、これがショック症状の原因でした。白血球を作れず抵抗力のない体から脊髄の腫瘍切除手術をするというのはかなり負担のかかるもの。
脊髄を傷つけずに腫瘍を取り除けたものの、感染の影響で別の腸穿孔が見つかり、白血球は減少し続けてもはや助かる見込みはないという残念な現実。
自身の死を悟って怖がっている息子に対し、父は最後まで「お前は良くなる」と希望を含んだ嘘を重ねたのが印象的でした。
早く到着してオフィスまで来た両親は特に父親の方の押しが強く、ハウスがいくら瀕死の患者を理由に断ろうとしても諦めることはせず、強引な勢いで院内カフェテリアでの食事に連れ出します。
それでいて「お前はとても恵まれてる」と諭すように言う父親は確かに窮屈な存在に感じるかもしれません。
両親とオフィスで会って挨拶もしていたキャメロンに、「父は君と似てる。思いやりの部分じゃない。誰にも嘘を許さないモラリストな部分だ。ボーイスカウトや警察側証人の資質さ。父親としては失格だ」と語ったハウス。
世界的に有名な医者だろうが、脚の悪い息子の不幸な姿は見たくないという本音が見え隠れする父。
ハウスが歪んだ理由が少しだけ見えてくるような家庭環境だったわけです。
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