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エピソード10『医師ウィルソン』“Wilson”
あらすじ
ウィルソンとハウスが患者をめぐって賭けをする。
ネタバレ感想
まだ外も薄暗いうちから軽快なアコギの弾き語りで起こされるウィルソン(笑)
ハウスはウィルソンの自宅にガッツリ住むことにしたらしく、大量の荷物をリビングに運び込んできています。
優し過ぎるウィルソンは適当に嗜めてもう一眠りした後に、“毎年恒例の狩り”に出かけていきました。
ハウスに言わせればウィルソンをジムと呼ぶ横柄な男と一緒に。
〈タッカー〉は、ウィルソンが余命半年を宣告した患者で、そこから生き延びて5年目になり毎年ウィルソンに感謝を示しているのだそう。
しかし狩り中に、突然彼の腕が動かなくなってしまい急いで病院へ。
脳卒中ではなかったようですし、白血病が再発したわけでもなく、病院に駆け付けて来た娘と勘違いするほどの若さの恋人〈アシュリー〉の口元にヘルペスがあったことからキスによる感染で薬で治ると分かりひと安心。
ウィルソンは自分がヘルペスから閃いた横断性脊髄炎の診断を自慢しにハウスのところへやって来ましたが、また患者に死なれて危うい論文を発表されかねないので、ハウスはウィルソンの患者のカルテを裏から流してもらっていたらしく、「横柄なヤツは横断性脊髄炎じゃない、ガンだ」とぶった斬り。
ハウスからの挑戦的な態度に応戦したウィルソンは、ガンかそうじゃないかで100ドルを賭けることに。
タッカーは足が少しうずくそうで、少しの違和感でもやはりハウスが正しいのではないかという不安が付きまといます。
アシュリーと交際し始めてから口を聞いてくれない娘の〈エミリー〉を呼んで欲しいと頼まれて彼女を電話で説得するウィルソン。
娘と元妻の〈メリッサ〉が到着した頃、タッカーの咳き込みがひどくなり明らかに容体が悪化しているではないですか。
ハウス不在のチームのところへ行き、患者の説明をしたところ、チームと話しているうちにウィルソン自身が「アスペルギルス属の菌球が肺に根付いて脊髄に広がったなら両方の説明がつく」と答えを出しました。議論しているうちに診断に閃きが得られるというのはハウスに限った話ではないようです。
手術の同意を得てチェイスが執刀するも、真菌感染ではなくニューモシスチス肺炎でした。
免疫系を侵しているのは何かが問題で、また一歩ハウスの考えであるガンの可能性が高まっています。
カディはルーカスと住む家を探しているらしく、ウィルソンの元妻で不動産業をしているボニーに連絡をしていいか聞かれ、ウィルソンは同棲の件をハウスに隠していましたが結局すぐにバレてしまうんですねぇ〜。
ハウスではなくウィルソンを主軸に物語が展開していくのは新鮮で面白いと同時に、まともな医師の多忙さがよく分かります。
結局、タッカーは急性リンパ性白血病“ALL”という前の白血病とは別の白血病が発覚してしまいました。
化学療法のせいで別の白血病になるリスクがあるとは元も子もないというか皮肉なものです。
ただ、ガンがあるのは脳だけで、血液脳関門が頭と体の血液を隔てているのでガンが封じ込まれて治療しやすいのだそう。ガン治療で成功の可能性が90%というのはかなり高いように思えますが、患者や家族側からすれば残りの10%は気になることでしょう。特に反対もなく治療に進めそうだったのはウィルソンが得てきた信頼と実績の証と言えるかもしれません。
早速化学療法を始めるために手術室でシャントの設置を行います。
ただ、医療委任状にサインする代理人を恋人ではなく元妻のメリッサに頼むとタッカーが言ったことで波乱が起こりそう。
そして、手術の結果はまさかの10%の方で治療が効いていません。
ウィルソンは化学療法薬を倍量投与するというハウスに言わせても「返事をする価値もないバカな考え」に賭け、説明を受けたタッカーも娘の後押しで長生きできる方に賭けてこの治療を受け入れます。
術後の麻痺は治ったもののタッカーの目には黄疸が出ていて、検査結果ではガンは治ってもたったの24時間で半分以上の肝細胞が死んでおり、肝移植が必要という事態に。毒にもなる化学療法薬の用量を倍にした弊害でしょう。
移植できなければ余命は24時間で、優先順位は高いとは言え待つしかできないという状況。家族も血液型が適合していないのでドナーにはなれません。
悲壮感がある中でハウスはバイク事故で運ばれて来た患者が亡くなってドナーにはうってつけだけれど、患者の姉が臓器提供を拒んでいると報せに来ました。
すぐに彼女の自宅に向かい説得を試みようとするウィルソンとハウス。
弟と最近になって和解したという彼女は日本人の設定なんですかね?
「亡きがらを傷つければ絆も壊れてしまう、遺体が汚される」と言っており、ハウスは宗教的な考えを取っ払って臓器提供を正当化してやるために、彼が生きているとして死ぬ前に肝臓の一部を提供すれば「生きてる人間の善行」になると教えますが、病院からの連絡でもはや肝臓が劣化し始めたから臓器提供は手遅れとなりました。
代理人の件で怒ったアシュリーが病院から帰ってしまった後、ここに来て元妻と娘との絆を深め、家族との時間を大切にし始めたタッカーは、「化学療法を倍にしなければあと半年家族と過ごせた」とやや恨み節が混じった嘆きを見せています。
それでも手の施しようがないと言われた際の返しが「5年前、輸血が必要だった時君の血を使ったろ。血液型は同じだ。肝臓の部分移植もできる」というあまりにも図々しいもので仰天です。なんだこいつ。
ハウスが横柄なやつと言って警戒モードだったのも納得の傲慢さです。
その上、これまで散々医師としてのウィルソンに頼っていただろうに主治医は交代しろだの友達だろだのしつこい。なんだこいつは。
ウィルソンが流されず断ってくれて本当に良かったけれど、1人で飲んで帰るということは迷いがあるということをハウスは見抜いています。
化学療法薬を倍の量投与した自分のせいだという罪悪感がウィルソンを苦しめており、「患者が悪化しようと君のせいじゃない」というハウスのわりとごもっともな意見も素直に受け止められず、自分の家で好き勝手やるハウスに溜まったストレスを八つ当たりでぶつけて「荷物をまとめて出て行け」と捨て台詞。
翌日、なんとウィルソンはカディに「タッカーに肝葉を提供したい」と宣言。
たとえ肝臓のほんの一部とは言え、これはさすがにどうなのか。
思いやりがあるのは最大の利点ですが、患者はごまんと居るでしょうし、キッチリと線引きできないのならプロ意識に欠けるのでは?
死にかけた友人を自分なら救えるとカディを説得して許可を貰い、昨晩追い出したハウスのところへ行き、2時間後の手術に来て欲しいと頼むウィルソンは本気です。
これに対してハウスは即答で断り、理由を聞かれると「君が死んだら俺は1人だ」と。そりゃ切実だ。
ウィルソンは1人で移植手術の準備に向かい、本当にそのまま移植してしまいました。
そして、麻酔がかかり切る直前にウィルソンは来るのを拒んでいたハウスが手術室に見届けに来てくれた姿を見ています。
術後、無事に目を覚ましたウィルソンのベッドサイドで何やら楽しそうに話しかけているハウスは本当にウィルソンが好きなんだろうなぁ。
ただ、後味が悪かったのはタッカーの身勝手さですよ。
あんなに家族を失いたくないだのなんだの言ってウィルソンに助けを求めたくせに、いざ肝葉をもらったら一つになれた家族の方ではなくアシュリーを取るというではないですか。
「死に際に頼りたい人と一緒に生きたい人は違う」のだそうで、この結末にはブチ切れてしまいそうでした。
それでも少しガッカリしただけで満足だと言うウィルソンの懐の広さよ。たまにではあっても、怒れる相手はハウスだけということなのかもしれませんが。
そして、回復したウィルソンはボニーに連絡してカディの入札額を聞き、彼女が気に入っている物件を競り落とすためにハウスと内見へ。
「僕の親友を傷つけた罰だ」
カディから新居を横取りすると言う怒りのぶつけ方は新しいし、ハウスとの共同生活のための新居でもあるのだろうと思うととことんウィルソンの甘さが表れていて微笑ましい決断でした(笑)
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