
エピソード2
あらすじ
追われるパインは、マシュー・エリスという新たなIDでコロンビアへ向かい、テディ・ドス・サントスの作戦の内部に潜入し、不気味に迫るカルタヘナの積み荷の謎を解明しようとする。
ネタバレ感想
ナイト・アウルはただの監視班に過ぎず、捕まえる権限はないのに勝手な真似をしたことを公の場でマイラから厳しく追及されているサリー。
「アレックスの命令でスペインでエベールを追跡しました。彼に権限が……最低限の情報しか知らされていなかったので分かりません」と答えており、マイラの口ぶりからしてアレックスは他の3人の優秀な職員と同じく亡くなったことになっており、ナイト・アウル班の廃止も宣言されます。それと同時にサリーにはスペインでの件の口止めと謹慎処分が下されました。
もちろん生き延びてウェールズに潜伏しているアレックス。
1話の怒涛の展開はパインがアレックスという名を捨てて、また別人として潜入捜査に入るという物語の主軸に移るためでしたか。
サリーと密会のはずが、着いたのはバジルの隠れ家で思わず手近の刃物を手に取り臨戦体制に入るアレックスでしたが、アレックスを“ジョナサン”呼びするバジルはどうやら味方っぽいな?
『ローパーを破滅させた男、ジョナサン・パイン』の情報が入った機密ファイルを持っていたバジル曰く、「6年前レックスに頼まれた、新しい君を創るようにとね。遠くから敬服していたよ」だそうで、他でもない彼がアレックスの身分を創り上げてくれていたのです。
マイラはスペインの爆発でアレックスが死んだと思っており、サリーからカルタヘナへの積み荷やテディのことを聞いていたバジルは「手を貸そう。君だけじゃ無理だ」と協力の姿勢を見せてアレックスはようやくナイフを置きます。
ローパーの私物にあったテディ・ドス・サントスの写真を見せるアレックス。
テディはローパー亡き後のコロンビアへの武器密輸を引き継いでいて、これにはMI6が手を貸していると今疑わしい情報を共有。
ちなみにロクサーナは忽然と姿を消したそう。
落ち合ったサリーからマイクは辞めて転職したことを聞き、彼女にも同じようにしろと諭そうとしたところ、仲間が犠牲になったことに思うところはあっても「私は残るわ、仲間のためにも」と危険を顧みず組織にも背いて陰謀に立ち向かう覚悟が示されました。
まずは積み荷を止める必要があり、サリーが挙げたのはメデジンの上級検察官でバルケロ商会を問題視している人物〈アレハンドロ・グアルテロス〉です。
彼に偽名で密告したところ、積み荷を押収して口座の凍結までしてくれたそうで話が早過ぎる(笑)
「資金繰りに困るテディを君が助けろ。君が奪ったローパーのカネを使えばいい、3億あったよ」と作戦を伝えるバジル。
既に2人によって〈マシュー・エリス〉の人物像が創り上げられており、ジョナサン・パインに続いてアレックス・グッドウィンの名も捨てることに。
カネ持ちで危険を好む男を演じることになり、これまでの経歴から家族構成まで架空の人物の人生を丸ごと具体的に背負う徹底ぶり。
時間のない中で“彼らしい”服装や装飾品も整え、あっという間に胡散臭くてもカネは持っているマシュー・エリスが完成しました。
富裕層役もしっくりきてしまうのがジョナサン・パインの持って生まれたエレガントさのなせる技でしょうか?
最高級ホテルのグランメリアに降り立ったエリスは、さも高級ホテルには泊まり慣れているかのような振る舞いを見せてくれます。
欲望に弱い人間であることも裏付けるためにホテルの部屋ではアダルト動画のレンタル履歴を残したり、ミニバーのアルコール瓶の中身を流して空にしたり、細かい偽装工作がいかにもスパイものっぽくて良い。
テディの弁護士〈フアン・カラスカル〉を利用し、彼を経由してテディの懐に入り込み潜入するのが現在の目標です。
かなりのやっつけ仕事で準備不足は否めない状況で、ジョナサンも含めバジル、サリーの3人ともが危険と隣り合わせの任務になると承知の上で作戦が開始。
さっそくカラスカルとテニスコートで1戦交えるのはいいけれど、テニスの腕が相当なものというのは何年も積み上げてきた訓練がないと出せそうにありませんが、英国紳士は嗜みとして誰でもそこそこテニスができるのでしょうか?
テニスの試合だけでテディから声をかけられるというのは些か無理がある気もしますが、計画通りにテディの方から声をかけさせることに成功し、簡単な自己紹介をしながらテニスクラブのロビーで別れるという初対面を済ませました。
バーで待っていた軍の〈オラシオ・サンチェス大将〉に人目も憚らずにアレハンドロ・グアルテロスが目障りだと伝えているテディ。サンチェス大将の方も対処を約束しているし、積み荷に関しては共犯のようです。
サリーはアレハンドロ・グアルテロスに接触し、「私たちは仲間よ」と言って2週間前にロンドンで録音した音声を渡し、積み荷を渡せと言われても拒否するよう伝えました。
レックスの葬儀で国に支える盟友としての立場で弔辞を述べるマイラと、その姿をなんとも言えない表情で見守るバジル。
葬儀後に「バジル、あなたの立場は?レックスの描いた理想的な英国はもう消えた。権力の中枢に食い込む時に多少の犠牲は出るわ」と声をかける彼女の真意は、レックスのファイルを全て寄越せというもの。
政治家の〈ホセ・カブレラ〉に逮捕状が出たという声明が〈コンスエロ・アルベンス長官〉によって出された報道を宿泊先のホテルの部屋で見るジョナサン・パイン。
ホセ・カブレラ本人は「これはバカバカしい政治的操作です。政府は国民の本当の望みを恐れている」と真っ向から否定して陰謀論を示唆。
そうこうしているとカラスカルからエリス宛に電話がかかってきて、アウローラ財団の資金調達パーティーに招待されました。まんまと過ぎるな。
テディから親しげに声を掛けられ、これみよがしに酒を煽って人物像を忠実に表現しながら相手を油断させていきます。
しかし、パーティーの場にテディの親しい友人として現れた美女は先日自分が連れ去って匿おうとした矢先に行方をくらませてしまったロクサーナではないですか。
平静を装って挨拶を交わし、彼女の方もまた目の前の男がマシュー・エリスではないことに気付いていながら騒ぎ立てず様子見している感じ。
2人きりになりようやく腹の探り合いが始まり、テディの写真を見せても「知らない」と言っていた彼女が部屋から彼に連絡を入れたことに気が付くパイン。
あの夜の会話は録音しているから、バルケロ商会に関わる者として正式に罰することもできるぞと脅します。
チームが外で待機してるというハッタリが効いて真実を話し始めたロクサーナによれば、リバーハウスとコロンビアの取引に気付いたレックスから電話が来たので、ロンドン入りしてレックスを安心させ、まさか殺すとは思わなかったのでそれをテディに密告したとのこと。
積み荷の中身については知らないの一点張りで、自分もテディから信頼されておらず監視されているとか。
パーティーにはテディの口座を凍結までしたアレハンドロ・グアルテロスも来ており、こんな堂々といわば敵地に来賓として顔を出すものなのか?
自分達の計画をわりとペラっと喋るパインは「資金繰りに困るだろうテディに君がマシュー・エリスを売り込め。3日以内に会談の設定を」と要求。いくら弱味を握っていると言っても、もう少し信用できるか見極めるとかないのか(笑)
事後報告を受けたサリーもロクサーナに潜入の仲介を頼んだと聞くとギョッとして「信用できる?」と。その気持ち、分かります。
それにしても、ホテルのロビーのような場所でサリーと会うのも油断し過ぎなような。
サリーは普段着だし、マシュー・エリスのような大物の金持ちが会って話しているのは違和感があり、誰かに見られでもしたらすぐ怪しまれてしまいそうなのになぁ。
私立探偵の〈マルティン・アルバレス〉の事務所を“マックス・ロビンソン”の偽名を使って訪ねるパイン。
ローパーの所持品の写真に写っていた女性で、テディの名刺入れにも挟まれていた写真の女性の人探しを頼みます。
背景に写っていた町に行き聞き込みをするとすぐに女性の素性が分かり、〈マリア・ルイザ・ヴィダル〉という名の彼女は既に亡くなっておりました。
集合墓地に行って手向けられたバラを手に取り見ていると、彼女の娘〈クラーラ〉が現れます。これまたご都合主義な展開です。シーズン2、ちょっと雑じゃないか?笑
テディの写真を見せると知り合いどころか「弟のエドゥアルドよ。育った場所が違うの。30年疎遠よ」とのこと。つまりはあの写真の女性は彼らの母親で、ローパーが後生大事に写真を持っていたということは、父親がローパーなのか?
弟が厄介なことに巻き込まれていて探して助けたいから協力してくれ、と要請しました。
クラーラから聞いた修道院へ行き、30年前まだ少年だった〈エドゥアルド・ヴィダル〉の世話をしたかと確認し、家庭内の問題や彼への来客がなかったか訊ねます。
来客は年に一度顔を見に来る父親だけで、英国人だったとのこと。やはりローパーか。
今回の積み荷が最後の1つだと突き止め、ホテルまで報告しに来たサリーを部屋に上げ、「テディはリチャード・ローパーの息子だ。コロンビアで密輸してた時既婚女性と出会い息子をもうけた。名前を変え過去を隠し息子は家業を続けてる」と知ったばかりの情報を伝えるパイン。
積み荷を止める必要があることには変わりなく、何とかしなければという状況でタイミングよくロクサーナからの電話が鳴り、彼女は殺されるリスクを踏まえて「手引きするわ」と決断していました。
自宅に自分の写真に赤ペンでバツ印が描き込まれた記事の切り抜きが届き、怯えた様子のアレハンドロ。
サリーとの密会で、積み荷は恐らく英国から密輸した大量の武器なので受取人を知りたい、コード名“記念日”に向けたものだと聞かされたアレハンドロは、「コード名じゃない。1週間後は和平合意から10周年だ。“記念日”はその意味では?」と教えます。
彼の元には軍から手紙が届いており、そう簡単には積み荷は開けられません。
中身が何かを証明することでようやく積み荷を強行的に開けることができそうなので、まずはリストを入手するのが先決です。
テディの前でやたらと酒を飲んだ印象付けが功を奏して、酒癖が悪く危険を好むタイプの金持ちだと見込まれて2000万ドルの貸付をロクサーナ経由で頼まれるパイン。
この作戦が成功した暁にはロクサーナは司法取引も証人も断って、ただマイアミに帰してほしい、自分はいなかったことにしろと要求し、パインもこれを飲んで取引が成立。
護衛だらけのテディの住処に招かれ、3ヶ月で倍にして返すという見返りで投資を頼まれるマシュー・エリス。
その場では話に飛び付かず、護衛ともども酒とコカインで盛り上がりパーティーで打ち解けた結果の選択だと偽装します。
酒とクスリを浴びるように飲まされ、酩酊状態にしたことでテディも自分の策略に上手く嵌めてやったと思っていそう。
そして、倒れ込んでも決して自分を見失うことなく、ロクサーナの助けを得て自然な流れでプールに沈み気を保つと、銀行で出した6億の損失の資金洗浄をするためにここへ来たのだという“マシュー・エリスの弱味”を打ち明けるフリをして、マシュー・エリス側にもこの話に乗らざるを得ない事情があるのだとテディを納得させました。
要求どおりにレックスに関するファイルを渡してマイラを信じ込ませるバジルは、リバーハウスを監視できる向かいの物件を押さえて密かに準備中。
後半はなかなか面白い感じになってきています。
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